モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

縁起モリモリで!

2021-10-28 21:47:58 | 小学生 工作

もう既に朝布団から出るのがしんどいです、ホノカです。
小学生クラスの1011月のカリキュラム『祝い熊手』制作も、かなり完成してきました!今回のブログでは主要な飾りを解説していきます。

まずは「おかめ」です。おかめとは「おたふく(お多福)」や「お福」とも呼ばれ、縁起が良い顔とされています。古代においては太った福々しい体躯の女性は災厄の魔よけになると信じられ、ある種の「美人」を意味したそうです。
そしておかめは「張り子」の作り方で製作します。張り子は粘土で作った型に、紙を貼って形を作るもので、今回粘土は銅像を作る際に彫塑家が使用する『水粘土』という、細部まで作り込めるよう微粒子を水で練り上げた粘土を使いました。
粘土でおかめの立体的な型を作り、その上に水で濡らした新聞紙を何層か貼り付け、さらにその上に接着剤+和紙の層を重ねて乾燥させます。しかし水粘土はかなり硬く固まるのが特徴なので、翌週まで乾かしていたら外す事はできなくなります。そのため翌日の曜日の子が、前の日の子の粘土を張り子から外し、くっついている新聞を剥がし
...という様に曜日間で協力して出来た作品になります。外している最中は人の作ったものに触る緊張感がクラス中に巡っていましたね。粘土も外してしっかり乾燥させた後は、ジェッソで白粉を塗り、おかめらしくまろ眉、細い目、小さい口、真っ赤な頬紅を描き完成です!

他には赤い粘土で鯛も作ります。お祝いの宴席にふさわしい縁起もの「めでたい」。鯛を向かい合わせに置き、まるで一つの丸におさまるように見えることで、より縁起が良いとされています。鯛はミニたい焼きを焼く型を使い、紙粘土で作ります。お腹を向かい合わせて飾る為、左右を間違えないよう2匹作ります。

餅花、扇の鶴の解説もする予定でしたが、かなりの文章量になってしまいましたので、次回に続きます。しかしそれくらいさまざまな縁起物が熊手に飾られますので、見応えも福も増し増しになることでしょう!来週のブログもお楽しみに!

コメント
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