野中 油彩
岩田です。今回は野中さんの作品をご紹介します。
こちら流鏑馬を描いた油彩です。この時期の代表的な行事としてこの季節にぴったりの作品です。
深緑が良いですね。清々しく、五月の風を感じさせてくれます。
野中さん、今までも人物をモチーフに多く描いています。
今回も人物ではありますが、主役は馬。故に馬の顔ははっきり描いていますが人の顔はあまり描いていません。
でも、顔をはっきり描いていないからこそ、これから矢を放つ前の緊張感を感じさせ、対照的にまっ直ぐ走り来る馬との静と動の対比が恰好良いです。それと同時に背景の緑と馬の飾りの赤も対照的に描かれドラマチックに演出されていて、その場のリアリティすら感じます。
そして、見て頂きたいのがサイン。頭文字のKとNの上部がシュッと伸びていて文字にも拘っているのです。全体の筆のさばき方も相まって完成度の高い一枚です。
今後、こうした人物と動物などを絡めた作品も描いていって欲しいです。
ユーチューブでは、画面に作品を近づけたりしながら詳しく解説しています。是非ご覧になって下さい。
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