由唯 / 空 / 莉衣紗 全員5年
一気に涼しくなりましたね、ナツメです。そろそろ夏服を仕舞いたいです。今回は小学生クラスの5年生3人の油絵をご紹介します!
まずは優雅に泳ぐ鯉を描いた由唯の作品。初めての油絵でしたが、お休みも続いてしまった中で試行錯誤しながら完成しました。吸い込まれるような水の深い青が印象的です。色自体も少しずつ変えて塗っていますが、その中でも差を少なくしているため鯉の赤い模様や葉の緑などの色の変化がより際立って魅力的に感じますね!影が描かれているわけではありませんが葉に入っている強い明るさが、光を受けて水面がふんわり優しく光っている様子にもみえます。鮮やかな色使いながらどこかひっそりと静かな雰囲気が漂い、落ち着いた気持ちになってきます。
空の描いた3体もの石膏像が並んでいるアトリエは、ブルーピリオド展に行った時の光景とのこと。展示では漫画に出てくるキャラクターの石膏像が置いてあって、それを実際にデッサンしてみる体験ができたそうです。展示で一度描いて難しさも知ったはずなのにまた描くの!?と空のストイックさに内心驚いていました。石膏像にもしっかり暗さが入っていますが乗っている台やズボンなど暗くなる箇所に濃い色を置いているため、汚れではなく白いものの陰であることが表現されていますね。全体的に青い画面にところどころ補色の黄色が入っているのも画面を引き締める要因になっています。
そして莉衣紗の建物!下書きの段階から窓やレンガを一つ一つ描き、そのマスを埋めていくように一つ一つ塗っていく…という途方もなく大変な作業を一言も弱音を吐かずに長時間掛けて仕上げました。ブログの写真だと細かい部分が潰れてしまうのが惜しまれます。まずは最後まで描き切ったその根性に拍手!建築物は水平に描きがちになる中、斜めにすることで限界まで建物を配置すると共に臨場感のある画面になっていますね!若干燻んだ色味の写真でしたが、木やレンガ、空など所々に鮮やかな色を刺して、建物の迫力を支えています。
5年生にもなるとこちらもついあれこれと求めてしまいますが、普段からノリ先生にビシバシ鍛えられているおかげ(?)か負けじと応えてくれるので頼もしい限りです。不屈の精神でコツコツと積み上げて完成させた作品たち、自信を持って家族や友達に見せびらかして下さいね!!