オバラです。当校は小学校受験クラスも開講していますので、敵?を知る為にゆきち大先生の著書を読むこともあります。専科教育では「手近く物を見せて分かりやすく面白く楽に」を大切にしていると書かれています。実体験を多く積む事が、興味を引き出す近道。もちろんそれには先行して講師が試行錯誤を繰り返す必要があります。
私もこのカリキュラムの前に藍染工房に足を運び、自分の思い描く模様を作る難しさ、逆に偶然できた模様の美しさを体験しました。
工房で聞いた説明では、土の中に埋め込まれたカメの中に砕いた藍の葉と水を入れ、専門用語で『ハナを咲かせる』=発酵させるそうです。なかなか臭いです。ぬか床におならが混じったような匂いでしょうか。
そして布をこれに漬けただけでは藍色に染まりません。最初は緑色なのを、空気にさらし酸化させることで、ようやく皆さんがイメージする藍色に変化します。
しかし工房のご主人のお話で、ハナの作り方(毎日撹拌しPH値を測る)、ハナを守ることの難しさ(発酵が進まなかったり、カビが生えたり)、期待通りの色(インディゴブルー)を作り守る大変さを伺いました。
そのような伝統を子ども達にも知ってほしいと、今回のカリキュラムを考えましたが、「手近く物を見せて分かりやすく面白く楽に」体験できて、大人になっても「藍染やったことある!」と覚えていてくれれば嬉しいな!