愛菜 中1 『犬山城とさくら』 油彩
コーギーを飼いたい、マユカです!今回は愛菜の油彩画をご紹介します。
桜が咲き乱れる景色、春らしい陽気を感じる一枚です。奥に見えるのは愛知県にある犬山城でしょうか。織田信康によって築かれた犬山城は、通称白帝城とも呼ばれ、国宝にも指定されています。日本のお城と桜の相性はとてもいいですね。最近はめっきりと寒くなってしまいましたから、見ていてとても温かい気持ちになります。
中心にどっしりと描かれたお城は、なんだかこちらを見据えているようにも見えてきます。お城の影に寒色系の色を混ぜているので、無機質なお城の壁の質感が伝わってきますね!瓦や窓、木枠等、かなり目を凝らしてみないと見えないような細かいところまでしっかりと描写しているため、白と黒を基調としたお城ですが、鮮やかな青空や咲き乱れる桜に、全く負けない存在感があります。
また、桜は遠近感を出すために、手前の枝に咲いた花弁は、白く光に照らされているかのように描かれています。花の形は見えなくとも、点描のように小さな点で表現することで、小花のかわいらしい雰囲気が出せています。こういった花のもりもりとした立体感は出すのが難しいのですが、奥の方へ行くほど花弁が重なり合って見えてくることを踏まえ、少しずつピンク色が濃くなっていくところまでしっかりと観察できていますね!桜などの植物を遠景で描くと、どうしても小さな花の集合体になってしまうので、描くのに苦労したと思いますが、最後まで食いついて描き切りました!
建物という人工物と、桜という自然物の直線と曲線の対比は見ていて美しいと感じます。愛菜も、その差が上手く表現できており、前後感がしっかりと出せていたため、とても見やすい仕上がりになっていました。この作品が愛菜の見た景色か、はたまた写真かは愛菜のみぞしるといった所ですが、戦国時代にも白い桜があったといいますから、当時の人も同じ景色を見ていたかもしれませんね!