赤松 アクリル・色鉛筆
ようやく布団を冬掛けにしました、ナツメです。今回は水曜午前クラスの赤松さんの作品を2枚ご紹介します!どちらも店舗の外観を正面から描かれました。昭和の頃の白黒写真から、ご自身でおしゃれと感じるものを選出して、着彩しています。
1枚目は赤いロゴが印象的ですね。形の殆どが垂直・水平の直線で構成されているため、ショーウィンドウに並ぶマネキンや布の曲線が目を惹きます。また、周囲には明度が低い色や彩度の高い色を置いているのに対して布にはピンクや水色…といった淡く明るいパステルカラーを配色されています。地面や空の明るく彩度の高い色などはチープな印象になってしまいがちな非常に扱いの難しい色なのですが、隣にワンクッションの落ち着いた色を置いて使いこなしています、流石です!
2枚目はレトロな喫茶店を描かれました。まず面白いと思ったのは坂の黄色一色の四角いタイルと喫茶店の形や色のまばらなタイルが対比のように描かれているところです。一直線にタイルが列をなし整然としている街の中、喫茶店の遊び心を感じるようです。ドアに手をかけている女性はこれから入ろうとしているのでしょうか、店内の景色にまで想像が及びます。看板の書体などを見ると落ち着いていて洒落た雰囲気のお店に思えますが、上の壁面の彩度の高い水色からは新しさや清潔で整ったような印象も受けますね!
2枚とも白黒に赤松さんの色彩感覚で色を乗せたものになりますが、一つの建物しか描かれていないのにも関わらずこんなお洒落な店舗が並んでいるんだろうなと周りの風景も思い浮かんできます。休日を捧げたくなるような、歩いていて楽しい気分にしてくれそうですね。赤松さん監修&デザインの繁華街、いつの日かできて欲しいです!
赤松さんの以前の作品はこちら