瑞希 中1 紙粘土・水彩絵具
まずは、瑞希の作品!紙粘土と水彩絵具を使用し、自分で一からデザインしたウミガメをつくりました。日頃の動物をモチーフにしたキャラクター創りを生かし、図鑑を見ながら着実に丁寧につくり進めていく姿に「好き」なもの、ことに対する姿勢が垣間見え、なんだかこちらまで気が引き締まる思いでした。完成した作品は、ウミガメの頭部の曲線や厚み、甲羅の凹凸、プロポーション、全体の色味のグラデーションなど、モチーフとした動物をしっかりと観察したことが現れており、作品を鑑賞した際に実感のもてる、見応えのある仕上がりとなっています。また、それらのリアリティと同時に、一つ一つ違う梵字のような甲羅の模様、不均等でありながら規則性を持った四肢の模様といったデザイン性もとても豊かに折り込まれています。観察に裏付けられ、細部まで作り込まれた土台に、オリジナリティと意欲を詰め込み、魅力的な瑞希らしい「好き」のつまった素敵な作品であると思います!
悠華 中1 和紙・アクリル絵具
続いて紹介するのは、ユウカの作品!なんとポンプを自ら持参し、その上に和紙とアクリル絵具を使用して張り子の除菌ポンプをつくりました。集中してもくもくと作業を進め楽しそうに取り組む姿が印象的でした。完成した作品は、猫の骨格とポンプが融合したようななんとも楽しい目をひく仕上がりになっています。本来の猫の持つふわふわとした毛並みや質感を追うわけではなく、しかしながら猫というモチーフに対する特徴をしっかりと押さえ、自分の感じたままの猫の輪郭、雰囲気を捉え、とてもよく表現できていると思います。今にもにゅっと動き出しそうな少しうなだれた柔らかな首と、前下がりに垂れた耳、焦茶と薄茶色のミケ模様、尖らせた鼻先とクリームピンクのの口元、猫の可愛らしさとポンプという圧倒的無機物の融合がとても面白い!と感じました。意識的であるかはわからないものの、自分の感性と、本やテレビで見かけたもの、道端でのふとした観察の記憶などをもとに「好き」を形にしているように感じ、見ているこちらの心が踊りました!
今回は上記の二つの作品を紹介しましたが、創り手の「好き」が詰まった作品はやはり魅力的であると再確認させられました。授業をするたび、生徒から学ぶことがたくさんありとても嬉しい限りです。みんなのこれからの作品を見守っていけることがとても楽しみです!私も制作、頑張ります!!!