モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

水辺に佇むカワセミ

2022-07-07 20:33:13 | 大人 日本画


穴田   岩絵具・胡粉・顔彩・透明水彩/パネルに和紙

ここ最近、アイスを食べる手が止まらないマユカです。今回は穴田さんの日本画をご紹介致します。

カワセミの鮮やかな色合いがとても素敵なこちらの一枚。背景の色数を抑え、淡い色合いにすることでその鮮やかさを一層引き立て、視線が自然とカワセミに向くようになっています。空飛ぶ宝石とも呼ばれるカワセミ特有の羽毛の質感を、ブルーとヒスイ色のグラデーションで表現しており、光が当たってきらきらと光っているようです。枝の先に立って水面をじっと見つめているその姿は、餌になる魚を探しているのでしょうか。小さくてかわいい見た目をしていても、餌を捕らえる時は立派なハンター、こころなしか表情もキリっとして見えてきませんか?

今回、なるべく少ない手数で仕上げられるよう、ベースの下塗りは、和紙の質感を活かした薄塗で、オーカー系(黄土色)の色を全体に塗りました。水干をベースに、胡粉・顔彩・透明水彩を重ねるだけでも、こんなに『日本画』になってしまいます。日本画だからと言って、ガッツリと粗い岩絵具を使わなくても良いのです。敷居が高いと思われがちな日本画にチャレンジする人が増えそうな作品ですね。皆さんも日本画が描きたくなってきたのではないでしょうか。

背景の色彩と構成は、主役を見せるための大切な脇役です。穴田さんが描かれたような美しく整理された背景は、主役をわかりやすくするだけでなく、魅力も引き出してくれます。皆さんも背景の整理整頓に挑戦してみてください!


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« きらめき、輝き | トップ | 涼しげに »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

大人 日本画」カテゴリの最新記事