佐々木 透明水彩
ナツメです!近頃はいくら寝ても眠くなります。
今回は日曜クラスの佐々木さんの水彩画をご紹介します!
2枚とも息子さんたちを描かれた作品です。下に塗った色を活かした透明水彩ならではの優しい色彩の重なりが素敵ですね。その中でもメインの2人は濃くなっており、パッと見た時に視線が吸い寄せられます。2人ともマスクをしているので右の作品の方が最近の様子でしょうか、成長しても仲良しな兄弟の淡い色合いで表現された柔らかい雰囲気や仕草も見どころです!
さてこちらの2枚、目を合わせずともお互いをを理解し合っているような、兄弟の信頼感や距離感まで伝わってきませんか?どちらの作品も記念写真のように発表会などの特別なシチュエーションだったり、こちらに向かってピースや決めポーズをしたりしている場面ではなく、2人が過ごしている何気ない日常を切り取ったシーンを描いています。そのようなふとした瞬間の視点を取り上げることで、生活感が実感としてひしひしと伝わる絵になっているのだと感じました。
私はそろそろ成人する年齢なのですが、この歳になると家族の会話や親戚の集まりなどで昔の写真をきっかけに自分の小さかった頃の話を機会が増えてきました。絵も振り返って見ると描いていた時の記憶や風景が甦ってくるなあと思いタイムマシンのようだと考えたのですが、今回の佐々木さんの作品もまさにご兄弟の思い出に加えて描いている時の佐々木さんの気持ちも残る、記憶を辿ることのできるタイムマシン的要素としても素敵な記録になると思います!