寧々 6年 / 芽依 5年 / 柚季 6年
最近粘土をこねることにハマっています。マユカです!
今回ご紹介するのは寧々、芽依、柚季の3人です。それではさっそく寧々の作品から!
寧々はハムスターを描いています。両手に包まれてもっちりと持ち上げられているハムスターの質感が良く表現されていますね。メインのハムスターはもちろんですが、手の表現も素晴らしい!しっかりと骨が入って見えるのは、凹凸の陰影が自然についているからです。手というモチーフは、大人になっても難しいと感じるモチーフですが、ちゃんとリアリティのある手が描けています。描き途中の段階でも、後輩たちに「これすごく上手」と噂されていました。寧々はいつもマイペースで気が遠くなる程の長い時間を掛けて自分が納得できるまで絵を描いている子です。高学年になって期限を守れるようになるどころか、ますますその性格が顕著に!中学生になってからがちょっぴり心配ですが、これだけ画力もあるので、クオリティは高いまま、少しずつ早く描けるようになることでしょう。
芽依は夏らしい、澄み切った海の風景を描きました。たくさん塗り重ね、隅から隅まで丁寧に仕上げています。海の透明度の再現がお見事!色選びにとても時間をかけていることが伝わってきますね!潮風が向こうから吹いてきそうです。手前のハイビスカスとヤシの木が遠近感を出してくれているため、奥の海の広大さ、空の高さを演出できていますね!空も海も色合いがそっくりなので、差を出すのは難しかったと思いますが、同じ青でも空は紫寄り、海は緑寄りの青を使い、差を出すことが出来ています。芽依は誰にでも優しく良く気が利くので、それがあだとなってしまい集中力に欠けて130人中最後の仕上げとなりました。ラストの授業ではたった一人で油絵を描いていたにも関わらず、気を散らしたりせず、他の子に目もくれないで頑張りました!
柚季はウサギと仲良く暮らすトラを描きたいと2枚の写真を合成させて描きました。ウサギを守るように後ろで目を瞑っているトラと、逃げずに大人しく佇んでいるウサギから、その信頼している関係性が見えてきますね!かなり複雑なトラの模様も忠実に描写できています。二匹の毛並みの差もしっかり出せています。もふもふとしたウサギに比べ、トラの方が少し硬めの毛並みに見えますね。しっかりと観察してかけていることが分かります。柚季は見かけのやんちゃ坊主からは想像もできない優しい心持の男子。動物を合成したが故に、2匹のいる位置関係が怪しくなり、足の位置を修正したりで遅くなりました。最後はかなりめげていましたが、のり先生にお尻を引っ叩かれながらフィニッシュ。完成というより解放、放心…という感じでした。
今回紹介した3人は、どれも優しい雰囲気のある油絵でしたね。やはり絵というものは、描いた本人たちの性格が出るなぁと思いました。
そして、本日で2022年の小学生油絵紹介は最後となります。今まで116枚とお付き合い頂き、ありがとうございました!すごい枚数ですね。皆、お疲れ様でした!夏休みの宿題提出として未完成で持ち帰り紹介できなかった子達も、来年はアトリエで最後まで頑張って完成度を上げようね!