オーディオスペースコア

福井にあるオーディオスペースコアというショップです。
ちょっと拘ったオーディオを楽しんでみませんか?

コア試聴ルームの音が最近おかしいと思ったら…

2014-11-09 09:24:02 | オーディオ雑談
YGアコースティックのHAILEYというリファレンススピーカーがコアに迎えいれてから何度もセッティングを繰り返し音も落ち着いてきました。

先日も多くのお客さまが試聴に来られ、皆さま全員どなたも批判されることなく大変よい評価を頂いています。
今までのリファレンススピーカーでこれだけ趣味性の幅の広いオーディオなのに誰もが驚き、納得していただいたことは初めてです。
でもセッティング前はかなり批判も多かったですが。(^_^;)笑

でも、

連日試聴機がたくさん入ってきたのでそんな素晴らしいサウンドを奏でているシステムはほんの数週間。

FMアコースティツクは低域の解像度が本当に高く音階の階層が目で見えるくらい凄い音。
普通のCDソフトで再生しているのにまるでマスターレコーダーを直接つないで聴いているような錯覚を得るほどリアル。

後にYBA SigunatureのPREが入荷し、パワーアンプも売れてしまって最近入荷してきたなど、YBAシステムで鳴らしたり、FMアコースティックのプリやパワーを混ぜ合わせたりして試聴を繰り返していました♪(^・^)

YBAは新品でエージングもまだにも関わらず駆動力バツグンなのに非常に女性的な美しい音色を奏でてくれました。

また、その後、マジコS1の試聴もありました。


そんな色々試聴していましたが、マジコのS1も試聴期間が終わって、YBA Signatureも雑誌社の方へ行く関係で最初のFMアコースティックシステムに戻しました♪(^・^)


そしてサウンドチェック!!

あの見えるような低域の音階、マスターテープをマルチトラックそのままでつないで聴いているようなリアルな音が戻ってくるはずでしたが…(゜゜)

何故か、あの音が出ません!!(・・?

2日間色々見直ししてみました。
もう基本的なことも見直し!!
・接続が違ってないか!
・インシュレーターにガタはないか!
・電源プラグが抜けかかってないか?
・スピーカーにガタはないか!
・dcsシステムのアルゴリズムに問題ないか?
など。

最初の状態との違いを隈なく見てきましたが特に問題なし。

一応念のためdcsのデジタル機器のリセット。
それからネットワークの消磁やバーニン。
端子のクリーニング。
結構汚れてました。笑

再度サウンドチェック!

音はよくはなりましたが根本的に解決していません。

低域の位相がずれている感じ、低域に力がない感じなのです。
音階がいまいちハッキリしません。
ウーハーを手で触ったらやっぱり心なしか力がない感じ。(・・?


電源環境が変わったのだろうか?
最近寒くなったのでヒーターなど使うと波形がつぶれてDC成分が多くなって音が悪くなります。
でも、そんな音の悪くなるなり方とは違うんです。

で、もっと隈なく更に考えてみました。

パワーアンプのターミナル、これをそういえば手締めだったことを思い出しました。(^_^;)
YBAのパワーアンプをつないだりFM411MK2に戻したり何度も繰り返したので工具で締めてなかったのです。


でも、こんなもんで解決するはずがないよなぁ~~

と思ったら!!!???

見事ビンゴでした!!!!!(゜゜)

あの、見えるような低域が蘇ったのです!!
そしてあのマスターテープを聴いているかのようなリアルなサウンドが蘇ってのです!!

いや~~参りました。
凄いです。笑

で、ここで終わらないところがコアのこだわり。
何故、増し締めしただけでこんなに音に影響があるのか調べてみました!

Y端子は、ヨルマデザイン社が採用するお馴染みのWBT社のコネクター。

この端子は素晴らしくよく出来ていて、手締めでもしっかり締まる様に3層になっています。

一番下が、メイン接触の本体。
真ん中がシリコンゴム。
一番上がゴムを囲うように薄いバネ加工した金属。
です。

要するに端子を締めると内部のシリコンゴムの弾性でテンションがかかり抜けを防止する。
しかも、よく見てみてください!!
メインの接触する本体の下にはほんのわずかな4つの突起物で端子に引っかかりを設け更に抜けないようにしています。

が、しかし!!!


FMのバナナに手締めで装着してみるときちっと抜けない感じで締まりもいいのですが、あのY端子の4個の突起物だけが接していて面で接していません!!!
肉眼で見えないレベルですが。(^_^;)

上のバネ金属はあくまでも接点補助でありメインの本体がバナナにピッタリくっつかないといけません。
これは素晴らしいWBTの構造ですが盲点でもあります!!

そんなくらいなら普通のメインの接点金属がフラットになっていたほうが接触面積増えますのでいいですよね。
あくまでも手締めでも抜けない、というのがWBTのよい点ですが接触面積が少ないのは本当に盲点でした。(^_^;)

そこで、今までのように工具を使用して増し締め。


一気にウーハーにも力がでました。


そしてサウンドは一気に蘇りました♪(^・^)

接触面積が小さいと抵抗になる。
そうするとDFが低下するので駆動力が落ちる。

確かにそういった音でした。(^_^;)

YGのHAILEYは位相特性が5度以下で更にコアスペシャルなので位相が正確だけにとってもシビアに音にでます。
端子の増し締めだけでこんなに顕著に音に現れるのはHAILEYの能力の高さの証拠でもありますね!

皆さまも思い当たる節があったら是非増し締めをオススメいたします。
しかし工具で締める際は適正トルクでお願いしますね。(^・^)