オーディオスペースコア

福井にあるオーディオスペースコアというショップです。
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レコードの記事に思うこと

2016-07-12 15:01:36 | オーディオ雑談
日経新聞にレコードの記事が載ってました。

レコードは今やブームになっていてたくさんのソフトやレコードプレーヤーも販売されてきています。
オーディオを楽しんでいる我々にとっても凄く嬉しいことです。

しかしこの記事には違和感を感じたので少し書きます。

この記事、どう見ても読んでもCDよりもレコードの方が音がいい!というふうにしかみえません。

思い出してみたら35年前のCDが発売されたときも同じような内容で書かれました。
レコードよりCDの方が音がいい!と。
パチパチノイズは全くないし、ダイナミックレンジやS/N比はレコードよりも遥かに良いし、レコードは時代遅れ!みたいな感じでした。

今度はレコードが流行ってきたら、波形がCDはキザキザでレコードは無限に曲線だから音がいい!と。
この図をみると、ハイレゾもギザギザでレコードには全く勝てない!みたいに感じます。
文の内容もそんなことしか書いてません。

しかも記者はD&Mの試聴室でドナルドフェイゲンの曲をレコードで初めて聴いたらしく、CDとの比較試聴ではなく自身のシステムのCDの音との曖昧な状態で比較をしていて500万の試聴ルームのレコードの音を絶賛しています。

私は決してレコードを否定しているわけではありません。
CDを否定して欲しくないといいたいだけです。

CDも先日マスタークロックのチューニングでハイレゾよりも音がよくなったんじゃ?と思うくらいビックリする音を奏でてくれます。
レコードをたくさん所有されている方はレコードも音いいし音楽を聴く儀式も姿勢もとっても楽しめると思います。
しかしCDが世の中の幅を利かせてる時代に35年間コツコツ集めたたくさんのCDソフトを更にいい音で聴きたい!という思いは誰にでもあるはずです。

この記事だとCDはやめてレコードにしましょう!!とメーカーぐるみで促進しているように思えます。
ハイレゾの記事でも同じような感じでCDを否定されている記事が多いです。
おかげでいいCDプレーヤーがどんどん姿を消しています。

音や音楽はアンプやスピーカーや部屋やケーブルやインシュレーターや電源や…色んな要素の元で音が構築されます。
なので音質アップは他でもたくさん出来ます。

今たくさん所有しているソフトでいい音を楽しみたい!
それが偶々CDであったりレコードであったりハイレゾであったりするだけのことです。

CDとレコードを比較するのはナンセンスです。
いちソースとしてお互いを尊重すべきだと思います。

なので売り上げ向上目的でオーディオ文化を翻弄するのはやめて欲しいです。
オーディオを楽しむということの本質をもっと真剣に考えて欲しいです。
もっとじっくりゆっくりと音楽を楽しみたいですから♪