新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから、映画館に行く機会はほとんどないので、五十嵐匠監督『島守の塔』はまだ見ていない。したがって作品については論じられないが、島田知事をめぐる動向については、2014年に安倍首相が「島守の塔」で手を合わせるのを目にする以前から関心を持ってきた。「ヤマトゥの監督による「島守の塔」の映画製作やそれを全面的に支援する県内マスメディアの動きも、先に述べた〈対中国との関 . . . 本文を読む
以下に紹介する文章は、『越境広場』11号(2022年11月20日発行)に掲載されたエッセー「地を這う声のために」の第5回である。
6月23日の沖縄戦慰霊の日は例年、本部町の八重岳にある「三中学徒之碑」や第44旅団国頭支隊の本部壕・野戦病院跡に行き、酒やお茶、お菓子などを供えて線香をあげている。そのあと名護市内の「少年護郷隊之碑」の前で行われる慰霊祭に参加し、最後に名護岳にある「和魂の碑」を訪 . . . 本文を読む