写真は11月22日(金)の午後3時32分頃に、名護市辺野古の新工事用ゲート付近で撮影したものだ。
大浦湾の埋め立てに使用する土砂が基地内に運び込まれているが、「特殊車両誘導中」という黄色い掲示板を掲げた10トンダンプカーの後ろに、倍以上の土砂を積める大型車両が続いている。
荷台に表示された最大積載量の数字は「23.300kg」となっている。黒い車体のダンプカーは「まるくに」という運送会社のものだが、こういう大型車両が含むダンプカー百数十台が、砕石場と辺野古の間を日に3度往復することで、国道の破壊が進んでいる。
青い車体の大型車は金武町にある丸政工務店のものだ。最大積載量は「25900kg」もある。
この会社は大浦湾に土砂を運び込むガット船も数隻所有し、海と陸から埋め立て用土砂を運んでいる。
丸政工務店は東村高江のN4ヘリパッド建設も請け負っていた。
紫の車体は「北勝重機運輸」の車両だ。この会社も高江のヘリパッド建設から辺野古新基地建設まで、工事資材の運送を精力的に担っている。
後ろの10トンダンプカーと比較すると、「特殊車両」の大きさが際立つ。
名護市世冨慶から辺野古に向かって国道329号線を走ってみれば、辺野古新基地建設の工事車両で、道路がどれだけ破壊されているかよく分かる。アスファルトが陥没したり割れた箇所がひっきりなしに続き、補修してあっても車体が揺れ続ける。
世冨慶と辺野古の間はカーブが多いので、道路が荒れると事故につながる。米軍基地を造るためなら、国道の破壊もおかまいなしか。
わざわざ積載量の大きい車両を使って、荒れた国道をさらに破壊している。これが辺野古新基地建設の実態だ。