11月7日に読谷村楚辺で発生したひき逃げ死亡事故は、米兵が起こしたものであることが確実になった。米軍トリイステーションのジェームス・ウッダード司令官が10日午前、読谷村役場に安田慶造村長を訪ね、トリイステーション所属の兵士を容疑者として身柄確保し、捜査していることを告げている。
司令官は〈県警から身柄引き渡しの正式要請があれば、前向きに応じると述べた〉(沖縄タイムス電子版)という。すでに沖縄県警は米兵の自宅を家宅捜索していて、近く任意で事情聴取するとテレビのニュースは報じている。早期に身柄引き渡しが行われるかもしれないが、今回の米軍の対応の早さは8日の県民大会直後、13日のオバマ大統領の訪日直前という時期を考慮したものであることは言うまでもない。そうでなければここまで迅速かつ下手(したて)に出ることはないだろう。
このひき逃げ事件の報道に接して他府県の人たちの中には、普天間基地の「移設」をはじめ在沖米軍基地が焦点となっている時に限って米兵による事件や事故が起こる、という印象を持つ人がいるかもしれない。だが、その印象は正確ではないだろう。在沖米軍基地が全国的に焦点となっていようとなかろうと、沖縄では米兵による事件や事故が年がら年中起こっている。ただ、それらの事件や事故はよほど大きなものでない限り全国では報じられない。今回のように普天間基地の「移設」をめぐる鳩山政権の動向やオバマ大統領の訪日が焦点となっている時期には、沖縄の米兵の事件や事故をヤマトゥの大手メディアも取り上げるから、そう見えるだけなのだ。
今年の4月にも那覇市の松山交差点で、米兵の運転する車両に3人がはねられて重傷を負うひき逃げ事件があった。加害者の米兵は明け方まで飲酒し、信号を無視して交差点に突っ込み、3人をはねて逃走するという悪質な事件だった。読谷村で起こったひき逃げ死亡事故は、松山で起こったひき逃げ事件の反省や教訓が米軍内で生かされていなかったことを示している。米軍が口にする「綱紀粛正」などしょせんその程度のものだ。
いきなり肉親を失った家族は、事故の衝撃と怒り、悲しみに襲われるだけでなく、米兵(軍)相手の賠償請求という厄介な問題にも引きずり込まれる。日米地位協定や米軍の綱紀粛正をめぐる議論がまた繰り返されるだろうが、被害者と家族のことがその陰に隠されてはならない。また、起訴前の引き渡しという地位協定の問題にこのひき逃げ事件が矮小化されてもならない。日米同盟の重要性を言いながら米軍基地の負担を沖縄に集中させている日本の政治のあり方と、それを支えているヤマトゥに住む日本人の多数意思。それこそが問われているのだ。米兵による事件・事故を延々とくり返させているのは、64年も沖縄に米軍基地を集中させている日本の差別政策であり、問題は沖縄ではなくヤマトゥにある。
司令官は〈県警から身柄引き渡しの正式要請があれば、前向きに応じると述べた〉(沖縄タイムス電子版)という。すでに沖縄県警は米兵の自宅を家宅捜索していて、近く任意で事情聴取するとテレビのニュースは報じている。早期に身柄引き渡しが行われるかもしれないが、今回の米軍の対応の早さは8日の県民大会直後、13日のオバマ大統領の訪日直前という時期を考慮したものであることは言うまでもない。そうでなければここまで迅速かつ下手(したて)に出ることはないだろう。
このひき逃げ事件の報道に接して他府県の人たちの中には、普天間基地の「移設」をはじめ在沖米軍基地が焦点となっている時に限って米兵による事件や事故が起こる、という印象を持つ人がいるかもしれない。だが、その印象は正確ではないだろう。在沖米軍基地が全国的に焦点となっていようとなかろうと、沖縄では米兵による事件や事故が年がら年中起こっている。ただ、それらの事件や事故はよほど大きなものでない限り全国では報じられない。今回のように普天間基地の「移設」をめぐる鳩山政権の動向やオバマ大統領の訪日が焦点となっている時期には、沖縄の米兵の事件や事故をヤマトゥの大手メディアも取り上げるから、そう見えるだけなのだ。
今年の4月にも那覇市の松山交差点で、米兵の運転する車両に3人がはねられて重傷を負うひき逃げ事件があった。加害者の米兵は明け方まで飲酒し、信号を無視して交差点に突っ込み、3人をはねて逃走するという悪質な事件だった。読谷村で起こったひき逃げ死亡事故は、松山で起こったひき逃げ事件の反省や教訓が米軍内で生かされていなかったことを示している。米軍が口にする「綱紀粛正」などしょせんその程度のものだ。
いきなり肉親を失った家族は、事故の衝撃と怒り、悲しみに襲われるだけでなく、米兵(軍)相手の賠償請求という厄介な問題にも引きずり込まれる。日米地位協定や米軍の綱紀粛正をめぐる議論がまた繰り返されるだろうが、被害者と家族のことがその陰に隠されてはならない。また、起訴前の引き渡しという地位協定の問題にこのひき逃げ事件が矮小化されてもならない。日米同盟の重要性を言いながら米軍基地の負担を沖縄に集中させている日本の政治のあり方と、それを支えているヤマトゥに住む日本人の多数意思。それこそが問われているのだ。米兵による事件・事故を延々とくり返させているのは、64年も沖縄に米軍基地を集中させている日本の差別政策であり、問題は沖縄ではなくヤマトゥにある。
在日米軍こそが日本の最大の脅威だ。
ひき逃げから核艦船の放射能漏れまで危険きまわりない。
安保破棄して在日米軍基地撤去。
平和省と9条こそが日本の安全を守ります。
しかし、現実にはイラク戦争等のように米国は国連の意思決定を待たずしてイラク派兵をしており、その為に在日米軍基地も利用されたのです。これは国連における規約違反でもあり、国連関与に触れた安保条項を無視した米国の身勝手な行為です。国内の米軍基地利用に於いてはベトナム戦争でも甚だしいものがありました。果たして、これらの米軍による軍事活動が日米安保の枠内で行われたことでしょうか。明らかに安保を逸脱した行為です。米国は自国のご都合主義に合わせて在日米軍基地を自由自在に利用しているのです。つまり、現在の米軍の活動は日米安保の許容限度をはるかに逸脱しているにも拘らず、日米安保をその行為の言い訳の常套手段にしているだけなのです。
ですから、現在の日米安保は、米軍の現行の活動を合法化するのであれば大きく改定する必要があるでしょう。いずれにしても、現在の日米安保は有名無実化しているのが客観的な事実でしょう。
普天間基地移転についてですが、まず、安保により日本が米軍に基地利用の為の土地の提供をする規定にはなっています。勿論、それは、前段で説明したとおり、安保の枠内での米軍の活動であればの話です。当然、その土地の選択においては日本に優位性があるべきであり、国民による民意を押しきっての決定であれば、それは国民の為の政治とは言えないでしょう。しかも、その大半が沖縄に集中しているという現実も不可解な現実ですが、それには政治家による本土でなければいいや的な思惑が働いているのではないでしょうか。
日本の国土と領土を広げるためには沖縄の本土復帰を実現したものの、問題の多い米軍は本土でなく沖縄に置いておけばいいということのように見えます。結局、国民の為の政治が政治家や政党の保身の為の政治にしかなってないのです。
米軍と共存しているがために強いられている普天間市民の苦痛に満ちた生活も本土では放送されることがあり、本土の人たちはその実態に同情します。しかし、だからと言って、普天間の生活を共有しようとは考えないのです。九州各県でも本土の他県でも、普天間の代替基地候補に挙がると一挙して反対するのがその表れです。何故でしょうか。いわゆる識者だとか評論家や政治家という人種は事あるごとに予期できない脅威に対しての備えとしての米軍という立場と取っていますが、現実には、国民は米軍に日本が守られているという実感がないというだけの理由ではないのでしょうか。その実感があれば、各地での米軍ボイコットは起きないでしょう。
日米安保が締結された当時と現在では各国の力関係も変わっていますし、戦略兵器の性能にも著しい変化があります。何度にも及ぶ国際紛争や世界大戦を経験した今、国家間での武力闘争は起こりにくい状況になっているのも事実です。それは、それぞれの国民にとって生活やその基盤の破壊が起きるだけで戦争がもたらす利益が殆どないということを世界中の人々が悟ってきているからでしょう。
米国はテロ撲滅を標榜し、自国に対するテロ行為には屈しないと言い張り、テロの温床になっている各国に派兵して殺戮を繰り返しています。米国が他国の諸事情に口出しをしなくても対米テロが発生しているでしょうか。そうではないでしょう。対米テロは米国に対する報復なのです。そのような米国に安保を根拠として加担している日本だからこそ日本までもがテロの標的となっているのではないでしょうか。
どの観点から眺めても、日米安保は日本の為にはなっていませんよね。
普天間基地の県外・国外移設を選挙を勝つための道具に使うのが現在の日本の政治であり、沖縄を含めた国民生活向上の為の根本的な議論にはなっていませんよね。その証拠に、中央政府は、沖縄の民意とは別に国としての方針を出すと言っているくらいです。中央政府は沖縄の民主主義を全く無視しているのです。
日米同盟、大いに結構です。しかし、それは、政治・経済・教育・医療等、それぞれの国民生活向上を目的にすべきものでしょう。 市民生活で人を殺せば逮捕・裁判・処罰が伴います。しかし、戦争で人を殺しても罪に問われないのです。それどころが勲章を貰うことだってあるのです。人の命の扱いについて不可解とは思いませんか。クジラを食糧として捕れば非難されます。牛を食糧として殺すことは当然の行為だと受け取られています。マグロを捕れば非難されます。では、アメリカン・バイソンを絶滅させたのは何処の国でしょうか。 イルカを食糧として殺せば非難されます。スペインでは娯楽の為に牛に剣を刺しているのです。世界中で卵を食糧とするために鶏を狭いケージで飼育するのは人道的なことなのでしょうか。 動物の殺戮や虐待には過剰反応を示す米国ですが、彼らは我々と同種の人間を世界各地で当然のことのように殺しているのです。如何なものでしょうか。
普天間、沖縄だけでなく、日本に米軍は不要ですよね。沖縄の綺麗なビーチの大半が米軍基地に取り込まれているのも不思議ですね。