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海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

5月27日の羽地内海の様子

2020-05-27 23:38:20 | 米軍・自衛隊・基地問題

 27日(水)は午後5時33分頃、羽地内海の様子を見に行った。大浦湾で土砂の陸揚げに使用されるランプウェイ台船・屋部3号と5号は、前日と同じ位置に停泊を続けていた。

 本部港塩川区で土砂の積み込みに使用される呉屋5号と7号も、まだ羽地内海にとどまっている。荷台には積み込みに使用するバックホーを載せている。

 ガット船は塩川沖に戻ったが、ランプウェイ台船は波が穏やかな羽地内海にいた方が安全なので、工事再開まではここで待機しているだろう。

 沖縄県の4月の入域観光客数が、前年同月比で90・9パーセント(77万4100人)減の7万7300人で、外国人観光客は1972年5月の施政権返還以来、初めて0人になったと報じられている。

 恐るべき減少率で、6月以降、どれだけの観光客が沖縄を訪れるだろうか。観光客が1000万人に達し、オーバーツーリズムの問題すら出ていたのに、この数か月で状況が激変してしまった。沖縄経済に与える打撃は言うまでもなく、政治状況にも影響を与えるだろう。

 沖縄は5月に入って新型コロナウイルスの新たな感染者が出ていない。海で隔てられた島で外部との交流がなければ、このままの状態が続くかもしれない。だが、観光が主産業なのだから、そういうわけにはいかない。ホテルや飲食業が動かないと、農畜産業も危機が続く。

 6月7日の県議会議員選挙が近づいているが、名護市は無投票になる可能性が高く、動きが極めて鈍い。沖縄全体を見ても、今の状況下で、何を、どう取り組んでいくのか。本来は活発に議論すべきなのに、集会や討論会を開くのも難しい。

 盛り上がりを欠いたまま、低投票率になりそうな雰囲気がある。自粛と委縮が広がりすぎると、選挙への関心すら失われてしまう。選挙運動の新しい形をさがしながらの難しい選挙ではあるが、候補者には積極的に街に出て、肉声で訴えてほしい。

 

 


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