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海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

天皇(制)翼賛報道に明け暮れるマスコミの醜悪さ

2019-04-29 11:47:54 | 米軍・自衛隊・基地問題

 天皇の代替わりが迫っているということで、テレビ、新聞をはじめとしたマスコミは天皇(制)翼賛報道で明け暮れている。あー気持ち悪い。その醜悪さに反吐が出る。

 沖縄県内のマスコミも、アキヒト・ミチコ夫妻の賛美はヤマトゥ以上かもしれない。沖縄に何度も足を運び、あたたかい言葉を投げかけてくれた、と有り難がる精神構造の哀れさよ。沖縄のマスコミはヤマトゥとは違う、と幻想を持つのは大きな間違いで、多少なりとも違っていたのは30年前の話だ。サラリーマン記者が書くのはどこも一緒だ。

 新聞離れが言われて久しいが、当たり前の話だ。こんな天皇(制)翼賛報道一色に染まった新聞を見れば、金を払って定期購読しようという気が失せる。大勢(体制)順応のマスコミに比べれば、インターネットの方がはるかに多様な意見が読めるし、マスコミがほとんど報道しない天皇(制)を批判する運動の情報も載っている。

 マスコミがこれだけ大騒ぎしなければ、天皇の代替わりなどどれだけの人が関心を持つか。天皇が替わることで時代で時代が変わる、天皇が空間と時間を支配し日本を一つにまとめている、という幻想を市民に刷り込む役割を果たしているのがマスコミだ。マスコミがそうやって熱心に天皇(制)を支えるのは、それが自分たちの利益(金儲け)にもつながるからだ。

 こういう右にならえ式の翼賛報道を行っているマスコミは、いざ国の危機となれば政府の広報機関と化して、市民を統制する役割を自ら担うだろう。報道の自由を脅かしているのはマスコミ自身にほかならない。


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