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海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、いつまでこの愚かな工事を続けるのか。

2020-07-27 23:29:45 | 米軍・自衛隊・基地問題

 27日(月)は午前中、カヌー9艇と抗議船2隻(平和丸、不屈)で辺野古の海・大浦湾で抗議行動を行った。

 午前8時半頃、平和丸に乗って先行したカヌー4艇が大浦湾に出ると、ガット船4隻(かいおう丸、第八丸喜、第八藤進、美鍛丸)が航路にからやってくるところだった。

 この日は南風が強く、うねりも高かった。その分、いつもより航路の中までカヌーを漕ぐことができ、ガット船に向かってプラカードをかかげ土砂運搬に抗議した。

 例年、夏は長島近くの航路標識でアジサシが羽を休めている。緑の標識が糞で白く汚れるのだが、今年はまったく汚れていない。

 工事が再開された直後は、小魚を捕るアジサシの群れが見られたが、今ではすっかり数が減った。長島のそばを大型船が行き交い、工事によって子育ての場が脅かされているのだ。

 

 航路上で海保に拘束されたあと、ゴムボートで松田ぬ浜まで運ばれ解放された。

 午前9時50分頃、K2・K8護岸上では、嵩上げ作業が行われていた。9基目のL字型擁壁の台座部分にポンプ車で生コンが圧送されていた。

 K2・K3護岸の嵩上げに使用されている生コン車が、キャンプ・シュワブ内に建設された生コン・プラント付近から出入りしていた。同プラントは新基地建設には使用しないことになっている。もし同プラントから生コンを運んでいたら、大きな問題となる。

 ただ、生コンを積み込む場所は森の陰になっていて、辺野古崎側とつながる道路が通っている。工事用ゲートから入った生コン車が、森の陰となる道路を通ってきている可能性もあり、確定的なことは言えない。注意して見ておきたい。

 午前10時38分頃、K8護岸でランプウェイ台船の入れ替えが行われる際に、オイルフェンスを越えて抗議した。土砂を積んだ2隻目の台船・明神3号が、午前10時58分頃に着岸したが、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、いつまでこんな愚かな工事を続けるつもりか。

 新型コロナウイルスの感染者を受け入れた病院が、赤字になって経営危機になっている。医師や看護師の給与やボーナスが減額されている。こんな報道に接すると、いったいどこに予算を回しているのかと怒りが湧く。いま何が一番必要なのか、優先順位も分からない安倍政権のために、危機がより深刻となる。

 辺野古新基地建設のために、今日1日だけで何億円の予算が浪費されたのか。その予算があれば、どれだけの人が救われたのか。沖縄では今日、これまでで最高の18人が新たに感染している。感染者が増えれば重症者も増え、いずれは亡くなる人も出てくる。

 沖縄にとって基地は諸悪の根源であることが、新型コロナウイルスのクラスター発生で、より明らかとなった。これ以上米軍基地はいらない。即刻工事を止めさせないといけない。

 K4護岸の②-1工区側でも嵩上げ工事が行われている。K2・K3護岸側とはやり方が違っていて、L字型擁壁の台座部分から先にどんどん造っているようだ。壁部分はないが台座は完成したもの、型枠のものを合わせて15基ほど造られている。

 午後はカヌー10艇でいったん海に出たが、抗議船のエンジン不調のため、抗議行動は中止となった。浜に戻ってカヌーを片付けたあと、カヌー置き場周辺の草刈りをして、午後2時54分頃、豊原の高台に行った。

 K8護岸では、まだ明神3号が接岸していて、土砂陸揚げにやけに時間がかかっていた。ダンプカーで運ばれた土砂は、いつものように②工区の仮設道路側やK2・K3護岸側から海に投じられていた。

 状況は日々厳しくなるが、感染予防に気をつけながら、粘り強く抗議行動を続けていきましょう。


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