鳥海山を歩いていると岩が気になります。はじめて七高山に行った時もその様相の鳥海山の他の場所の岩と全く異なることに驚いたものです。この鉾立から御浜まではすべて鳥の海熔岩(ステージⅡb 10~9万年前)の上を歩くことになります。10~9万年前の熔岩に触れながら歩くことが出来るというのは楽しいし素晴らしいことではないでしょうか。
こんな岩から始まってさらに大きな岩まで登り始めから登山道の左手には巨岩が立ち並びます。でも、なんで崖っぷちに多く露出しているのでしょう。そのうち詳しい人に訊いてみましょう。(熔岩はステージⅠ、Ⅱ、Ⅲとあり、その順番が生成の古い順となります。)
今は木道も整備されています。この溝付きの木材、無垢板ですが材質は、値段は?運賃、施工費は?などと考えてしまいます。この象潟口が一番整備されて一番楽なコースでしょう。とはいってもまだまだ雪渓はあります。雪渓の方が自分の歩幅で歩くことが出来るからいい、という人もいるようですけれど延々と続く雪渓を歩くのはあまり好きではないです。雪渓は足跡をトレースしても午後ともなれば雪が腐り思わぬところでスリップしてしまうことを注意する必要があります。かつて新山山頂からの帰り道でやらかしましたから。
やがて雲も消え、御浜の小屋とトイレが見えてきます。(オークションで600円で落札した300mmの望遠レンズ、カビありだったのを分解してきれいにしました。遊ぶのには十分です。)
花は白山一華、深山金梅、稚児車、岩黄櫨、裏白瓔珞といろいろ咲いています。
鍋森山、などという人もいますが森というのは山の事ですので鍋森、が昔からの呼び名です。登ってみたいけど今はそこまでの元気はないです。
雪渓の左の方、なぜか円くすっぽりと抜け落ちています。
何か所かこういう円く抜け落ちたところがあります。なぜでしょうか。
白根葵が各所できれいに咲いています。夕刻になると午前中より元気がいいようです。
白花もあります。紫にくらべて少し元気がないように見えます。この白根葵の大きな花弁に見えるものは実は萼です。
帰りは山全体がくっきりと見えるようになりました。
東雲荘の前まで来ると斎藤さんが「寄ってけ~」と今も呼び掛けてくるような気がします。東雲荘の看板も吊り下げ式から左右の柱に固定になっています。
今度は久しぶりに河原宿まで行ってみましょう。滝の小屋の出た所の雪渓は迂回して旧道を登下降した方が安全ですよ。
湯の台口から登り河原宿までの道、なるほど旧道を歩けば雪渓は回避できるのですね。
たまには違う道も楽しいかもしれません。
この時期、夏山のシーズンをずっと待っていました(^^)