5万地形図鳥海山が初めて出たのは大正二年測量、同三年発行のものです。(陸地測量部)
陸地測量部5万地形図 鳥海山 大正二年測量昭和九年修正
鳳来山へ向かう蕨岡口登拝道が書き込まれています。
最後に地形図でこの道を見ることが出来るのは、昭和44年の資料修正版までです。2.5万図(鳳来山が範囲にあるのは「湯ノ台」)は初出が昭和50年測量分からですので旧道は削除されています。
5万図の昭和39年改測のものを見てみましょう。
次の昭和44年の資修では消えているものがあります。この昭和39年の地形図からカラーになりますが謄本を申請するとき、カラーは2,400円、モノクロは500円なのでモノクロで取り寄せてあります。
わかり易いように上の地形図に色を付けて表示してあります。
赤い点線が本来の蕨岡道、青い点がソブ谷地経由の後に蕨岡道と思われて今も地形図に残る道です。黄色く囲んだ井桁の印、油井です。今は採掘もしていませんがこの辺りに来ると今なお油の香りがしますし、一歩分け入ると地面に黒く染み出した油を見ることが出来ます。
この湯ノ台の石油については「庄内石油譚」という本に詳しく書かれています。又この夜話でも「鳥海山の石油」として紹介しています。
それにしてもいつ頃までこの旧登拝道を人が歩いていたのでしょうか。
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