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(´‐ω‐)

奈良

2015年07月11日 | 日記

現在70歳になるウチのオヤジ


もともと耳が遠い方ではありますが
歳のせいもあってか最近特に聴こえが悪くなって来たように思います


お客さんと接客中の会話においても
お客さんがまだ喋っている最中なのにも関わらず
食い気味でズレた話をカブセて来たり

オヤジの方から話題を振っていったにも関わらず
お客さんからの返事が聴こえて無いのかそのままスルーしてたり…



オヤジにしてみれば
当然自分がスカタンをかましているという自覚すらなくて悪気も無いのでしょうけど
オヤジとお客さんの端で仕事している僕にとりましては
時折居たたまれないような気持ちになったりもするんですよねぇ
(あんまりな場合にはフォローしますけどね)




誰でも歳をくえば耳が遠くなったり
目が見えにくくなったり
動きが鈍くなったり
若い頃と同じようなパフォーマンスが維持出来なくなる事は判っております

なので




オカンが店に出られなくなった今
耳が不自由ながら歳をくっても店に出てくれているオヤジには感謝の気持ちしかありません


そんな感じで
いつまでも親子共に仕事が出来る日々が
1日でも長く続く事を胸に祈っている毎日です










さて










そんなある日のこと








僕もオヤジもお互い仕事で接客していると











プッ・プッ・プッ・プッ…









場の空気が凍りつかんばかりの音色がオヤジのケツから聴こえてきたのです







(アレ…!?今のは気のせい!?)






オヤジの方をみてもスマシた表情で接客してます




(ア…アハハ…やっぱ気のせいよね…)





ところが別の日




またしても同じようにお互いのお客さんに接客している最中
しばし会話も途切れ静かな場の空気の中





プッ・プッ・プッ………



……スプー






場の空気を更なる沈黙へと変えてしまう
リズミカルな屁のサウンド




やっぱオナラやん!!
Σ(´□`ノ)ノ

てか何でワザワザ屁を区切るねん!!
Σ(´□`ノ)ノ





オヤジ自身は何事も無かったかのような清々しい顔で接客を続けてますが
その場に居てたオヤジを除く僕とお客さん二人は
何とも言えないその微妙な空気間に
平静を装いつつも先程の『区切ったオナラ』の音色が頭から離れず
しばらくギコちない雰囲気に包まれたのは言うまでもありません





そしてまた別のある日
三たび同じような事件が起こったのでありました





(中略)















人間ですからオナラは出ても仕方がありませんし
我慢するのは身体に良くない事も判っております



年齢のせいで不用意にガスが漏れてしまう事もあるでしょう
そこを責めたりするつもりはありません


オヤジは何十年間も接客を業として来たプロであります
今日まで
楽しく弾んでいるお客さんとの会話の空気をオナラの音で台無しにしてしまわぬよう
音がしないように人知れずスカして来たオヤジの背中を
息子の僕はずっと見てきたつもりでした





では何故、最近になって


『オヤジは区切った屁を
さも他人に聴こえるように放ち出したのだろうか!?』















色々と考えている内に
僕は1つの大胆な仮説に辿り着きました






『耳が遠くなったオヤジは
自分の屁がスカせているものと勘違いしているだけなのでは!?』





そう考えていくと
『意図的にオナラを区切る』意味の合点がいくのです






つまり





出したいオナラの量を100とすると
オヤジはおそらく100の量を一気に出すと音が出てしまうと考え
100の量を20×5ないし25×4くらいに分ける方が音が出ないだろうと考えたのでしょう…










その仮説が確信に変わるのにそう長い月日はかかりませんでした








4たび同じようなシチュエーション





僕もオヤジもそれぞれがお客さんに接客
僕はカットしながらお客さんと楽しく会話
オヤジはお顔剃りのお客さんを寝かせて
温かいタオルを顔に置こうとしてました…その時





プゥ・プゥ・プゥ・プゥ………



プッ

(20×5)






衝撃のその瞬間から
カット中のお客さんと僕の黒目は泳ぎ
タンギングされた屁の余韻が思考を占領してしまい
お互い会話の内容が全く頭に入って来ない状態に陥りました




一方のお顔剃りのお客さん

何事も無かったかのように寝てはりますが
一瞬眉間にシワがいったのを僕は見逃しませんでした

寝かされていた体勢の為にあのタンギングされた屁を確実に至近距離で聞いているはずです

目をつむりながらお客さんの思考の中は
『エ!?なに今の!?どうゆうこと!?』という状態になっているものと思われます





そんな3人が居たたまれない気持ちになっているにも関わらず

一人だけオヤジのみスッキリした顔になってやがる
( ゜皿゜)





その表情はまさに
出すものを出した爽快感と
完全犯罪を成し遂げた犯人のように
安堵感に包まれた菩薩のような目をしてました








てか…






この空間で完全犯罪を成し遂げたと思っているのはアナタだけなのであって

周囲には全てバレバレなんですけどね
(#゜Д゜)y-~~









コレは…
オヤジに教えてあげるべきなのか…否か…








しかし…
真実を教えてあげないとオヤジは『自分はオナラを分割して
上手く誤魔化せている』

謝った認識をし続けてしまい


明日からもドヤ顔でオナラをタンギングしながら放ち続ける事になるでしょうし

聞かされる周囲の人間も意図的にタンギングされたオナラを聞かされるのは実に不愉快極まりません
( ;゜皿゜)ノシ





後日
意を決した僕はオヤジのプライドを傷付けぬよう



さりげなく



しとやかに真意を伺ってみることにしました














僕「オトン、あのさぁ…





どうしてこの頃…屁を区切るの?」







オヤジ「は?」








僕「イヤ…だからさ…何となく感づいてたんやけど…





もしかしてオトン…屁の音を悟られないように区切ってない?」









オヤジ「は!?」








僕「オトンさぁ…、ソレ…





周りに感づかれてないように思ってるんやろけど





店の中の人全員に聴こえてるで


























オヤジ「ホンマか!?」














やっぱりな





































PS.その日以降…タンギング屁は聴こえなくなりました