9/4 (日) 経典セミナー
大川隆法 総裁先生
「『不況に打ち克つ仕事法』講義」13:00~14:30
本会場:東京正心館
民主党政権になって3人目の首相が誕生しました。
その人がいよいよ仕事を始めようとする時に、この「不況に打ち克つ仕事法」
のセミナーを開催するというのは、重いことです。
新しい政権が、「この講義から始まった」ということはどういうことでしょうか。
これまではエリートになる方法を多く話してきましたが、この本では
リストラされない方法、エリートにはなれなくても、
リストラされずに会社に残れる方法、会社を倒産させない方法について語っています。
民主党政権が続く限り、繰り返し、繰り返しよく読んでください。
続けて何度も読むのではなく、時間をおいて読んで下さい。
その時々で、前に読んだのとは違ったことに気がつきます。
一番読んでいただきたいのは総理や財務大臣ですが、泥鰌(どじょう)の
ほうが興味がおありのようです。
海江田さんや野田さんも当会の本を読んでいるようですけれども、内容を
どの程度理解しておられるかは、定かではありません。
「本を読む」というより、本に書いてある事で票につなげられることは
ないか、と思っている感じがします。
野田さんは未知数なので、いろいろ言うのに早すぎないかという点で注意しないといけませんが、
彼の考え方の傾向から先の事はわかります。
オバマさんの時も早くから言っていまして、今となっては当たっていますが、
当時はアメリカの会員さんなんかから「早くからそんな風に言わなくても・・・」と言われました。
今は「その通りでしたね」と言われています。
発足したばかりの野田内閣が、どのような政治を行おうとしているのか。
◇新首相への所感
・野田首相の「10分1000円の散髪」「ドジョウは金魚になれない」から見えてくる日本経済のゆくえ。
野田首相は「10分1000円の散髪」を強調している。
このことから2つのことが考えられます。
一つは庶民派としての人気取りの意味合いもあろうが、国民に江戸の三大改革風の質素倹約・耐乏生活を要求。
「10分1,000円の散髪」。このような理髪師は腱鞘炎になります。
一国の総理が「10分1,000円の散髪」を宣伝に使った意味は大きいです。
国民生活に質素倹約・耐乏生活を要求していることを表しています。
もう一つの見方は
「安くて早ければいい」と思っているということは、野田氏はサービスや
商品の付加価値によって値段に差が出ることがわかっていない。
同じ仕事をしてもサービスの内容(付加価値)で値段に違いがあります。
受け取る側のニーズによって、物の価値が変わるという事が解らない方です。
世の中で商売をするのに、良い物を高く売るのは、かまわない。
普通の物を高く売ると、少し責められます。
その商品を売るために、営業力、説得力はあったかもしれませんが、ちょっと心が痛みます。
悪い物を高く売るのは詐欺師であり、良い物を安く売るのは良心的です。
同業他社から見ても、良い物を提供しているのなら良いし、普通の物を安く売るのなら、
少しは得(徳?)があるけれど、会社に体力がなかったら、会社がつぶれることになります。
悪いものを安く売るのは粗製乱造、粗悪品が巷にあふれることになります。
今はコピー品や、偽物がアジアには出回っています。
そういう物を作っている国は、その国の国民も自分の国で売っている商品を信用してなくて、
日本に来てブランド品を買っています。
悪いものを安く売るのは、その正体をみんなが知るまでは売れるけれど、
悪いものと分かったら売れなくなって、倒産します。
先進国日本は、高付加価値のサービスや商品で他国に差をつけなければ国際競争で勝てないのです。
野田さんのアピールは、「付加価値には値打ちがあることを知らない」という表れですから、
成長経済は望めないでしょう。
彼には物事の良し悪しがわからないのです。
高付加価値商品というものが、わからないのです。これでは国際競争では勝てません。
彼は日本の置かれている立場が分かっていないということです。
私は、赤坂で一回3万5千円で散髪をしていた方を引き抜いて、メイクをしています。
これくらいの身だしなみは当たり前のことです。
私が支部に行くと女性の方も、来られる皆さんも、きっと一番いい服を着ていらっしゃいますよね。
だから、私がちゃんとするのは当然の礼儀です。当たり前の事です。
彼にはそれが、わからないんです。
ドジョウと金魚のたとえから読み取れる野田氏の経営感覚・時代感覚とは・・・・
「ドジョウ」と「金魚」の違いは付加価値。
野田さんはドジョウを肯定して金魚になれないと言っていました。
野田さんの「ドジョウ」の話で、ドジョウ屋は繁盛するでしょうが、ドジョウは自然の生き物です。
「そのまま」の生き物です。金魚は作るのに努力が要るんです。
付加価値があるんです。何度も掛け合わせてきれいなのを作るんです。
鯉にも一匹何百万円の鯉がいます。何代も掛け合せたりして、良いものを作るのには努力がいるんです。
金魚を否定したという事は、努力を否定したという事です。
努力に対する付加価値の形成を理解していません。
彼の考え方は、価値観としては時代遅れです。松下政経塾の一期生だけれど、
松下創業時代の安いものを売るという古い時代の経営感覚を持っています。
現在の産業の感覚(付加による価値の創造)が分かっていないのです。
・日銀が円高対策で介入するより、その分を東北の復興に回すべきだった。
同じようなこととして、円高について75円台で大騒ぎをしていました。
マスコミも騒ぎました。
日銀が異例の介入をして、円の買い支えとして6兆円とか7兆円とかを出し、珍しく日銀が動きました。
円が1円、円高になると、数百億円の損が出ると書いている経済オンチがいます。
税金で教育に使われているのは8兆円。国防は5兆円です。
日銀は、高くなろうとしている円を、安くしようと介入したのです。
このことを簡単に説明すると、国の「金貨」を「銀貨」に変えるという、
円の価値を引き下げたということです。今回の介入によって、
一瞬にして「金貨」を「銀貨」に変えてしまいました。
7兆円あったら、大きな公共事業が出来ます。
東日本大震災の復興費に当てたら、急激に復興が進んだでしょう。
日銀総裁も本来なるべき人じゃない人が、なりました。
日本の神々は、お怒りのようだ。
神々のお怒りと松下霊の苦言に、野田首相は真摯に耳を傾けるべきです。
野田氏の問題点
・逆へ逆へと選択する民主党。
民主党はついてない政党です。いつも「正しい」のと反対を選ぶ体質があります。
あの当時、野田さんが財務大臣でしたが、わかってないんです。
中小企業を救うためということはあるでしょうけれど、目先はそうでしょうけれど、
日本は、今は輸出が少なくなっていて、内需を増やさないといけなくなってきています。
自分たちが子供の頃は、学校で「日本は産出国で輸出で成り立っている」
と習いましたが、今は経済構造が変わってきています。
日銀介入当時、海江田さんは内需拡大を言っていましたが、こちらの方が正しいのです。
・台風は新首相就任に対する天のメッセージ。
民主党の政権については、天もあきらめており、新首相の“就任祝い”に
台風を一個送って返事をしたような状態か。
『この意味を悟れ』ということで送ったようだです。
神道系の神々は古来、為政者や国民に警告を発したり反省を求めたりするときに、
雨や風、台風をよく使う傾向があります。
今回の台風は、野田新首相が表明した政治方針に対する「天の答え」であるということです。
防衛・外交・経済、全てにおいてオンチの人が総理になり、増税して大不況を起こすつもりでしょう。
中身をつくるのは難しい。考え方の中身をつくるには、今までの価値観、
考え方を捨てることが必要です。
◇毎年家計収入が減る時代の経済政策とは
・デフレ下の増税は「政府も赤字だから国民も貧しくなれ」ということです。
やるべきことはその逆。デフレ経済は「家計収入が減っている」ということです。
一家の収入が減っている中で増税をするのは、
「政府が赤字なので、国民にも貧しくなってもらおう」ということです。
収入が減ると、消費が少なくなり、物が売れなくなるので、企業が
つぶれ、リストラが増えます。
今は反対のことをやらないといけません。
今、日本は円高ですから、いつもは買えない物が買えます。
今、どんどん買い付けたら良いんです。
内需の拡大をしないといけない。
中国でさえ、ソ連から中古の空母を買って、国産の空母を作ろうと
しています。
パトリオットだけでは国を守れないんです。
中国の空母が日本海を徘徊する日は近いでしょう。
潜水艦では占領出来ないが空母ならできます。
防衛、災害対策の為に、空母を作ったらどうだと前から言っているんです。
アメリカは「友達作戦」で、空母を活用して助けてくれました。
空母は救援能力が高いので災害の時に役に立ちます。
日本は大きな災害があったのですから、そういうことについても
考えるべきです。
国産に取り掛かっていただきたいものです。
マクロの視点で経済を見ると、日本は今、積極的に投資すべきです。
円の需要があるなら、国民の資産が増える時(事)、将来に収入を
生む時(事)に、大胆に投資すべきです。
海外では、東日本震災復興プロジェクトを立てています。
今、義侠心で日本を助けたいと思っている国があります。
東北再開発のために入ってもらったら良いんです。
東北の振興をしてもらったら良いんです。
政府は被災への同情で言い訳をしているうちは、復興はできません。
考え方を直してもらいたいです。
野田氏が一期生として学んだ松下政経塾の創始者、松下幸之助氏は、
国家を上手に経営すれば税金は不要になるという「無税国家論」を唱えていた。
野田氏の安易な増税路線はその真逆であり、あの世の松下幸之助霊も大いに苦言を呈しています。
新首相の野田さんの霊言と、松下さんの霊言を合わせて近々刊行の予定です。
松下さんは「無税国家論」を打ち立てた方です。
「税金を積み立てて、利子だけでやっていけるようになる」という考え方です。
野田さんは増税を打ち出しています。国には、お金がないから国民から取るという考えかたです。
今は財政赤字で良いんです。お金があったら使いまくるでしょうから、
お金はない方が良いんです。
お金が無いから使えない。お金を持ったら、あるだけ全部、使いまくる人がいます。
賢く使う人はお金がいくらあっても良いんです。
そういう人には投資をすべきです。
渡したら、渡しただけ全部使って、何も残らないタイプの政府は財政赤字で良いんです。
上手に使える人が政権に就いた時に、財政再建に取り組めば良いんです。
皆さんあまり政府に期待しないで、どう戦うかをこの本で読みとってください。
どう生き残るかの戦いです。
(当会の信者は)逆風が吹いても出世していきます。
地獄に行ってから救うのでは、遅いというのが私の考え方です。
一家を路頭に迷わす前に、会社を健全にする。
社員も、会社を支えていただきたいのです。
◇ 会社が倒産するときの「赤信号」
つぶれる会社の問題点は本書、34ページに書いてあります。
組織に赤信号がともる時とは、不都合な真実が隠されるのです。
隠蔽があるとつぶれます。不況期になるとつぶれます。
不況になるとサービスが悪いとこからつぶれていきます。
お客のクレームを手に入れていたら手が打てます。
下位の人に出来ないことも上位の人には出来る事があります。
会社の中で、不都合なことを隠すことが横行していたら、その会社はつぶれます。
経営者もその不都合な事実に向き合うのは辛いけれど、相対峙しないといけません。
経営者はそれを打開するために、高い給料をもらっているんです。
逃げてはいけません。自分は逃げて、担当者に解決させるのなら、その担当者を社長にすれば良い。
◇リストラされやすい人の特徴
リストラに遭いやすい社員については、本書28ページ以降に、書いてあります。
そういう社員には特徴があります。
お客の気持ちや、他の人の気持ちがわからないエゴイストな人です。
自己中な人です。
自分がどうすれば楽しいかだけ、考えているような人です。
会社の良いとこは、「出来ない人がいても、出来る人がしてくれるので
やっていける」ということです。
プラスアルファを生みだす人が増えないと、会社はよくならないんです。
自分の給料分だけ働くと思っているような人ばかりだと、会社は良くならないんです。
営業力、企画力、質問力等によって乗り切る仕事法
◇ リストラ時代を生き延びる二つの力 本書58ページ。
「リストラ時代を生き延びる方法」営業力と、企画提案能力。
サービスがあるかどうか、営業力がいります。
お客様を訪問し、直接に会ってお願いすることです。
お願いに来るところと、来ないところは違います。
商品に大きな違いが無い時には、こちらに来る人から買うでしょう?
その後のフォローがあるとこから買いますね。
そして企画提案能力がないと駄目です。
指示待ち族では駄目なんです。
企画力は、付加価値の源泉と言えます。自分は企画が出来なくても、
他の人が思いつくことがあります。
自分に企画力がなければ、その企画(力)を受け入れることが必要です。
また、提案する時に、ただ思いつくまま上げているのでは駄目です。
企画を上げた時に、「その企画を、自分が責任者として、やれます」
と言えるとこまで企画出来ているかどうか、そこまでの練込みが必要です。
自分の思いついた事を上にさせるくらいの企画力なら、上の仕事が増えるだけです。
思いつくだけなら、一社員のレベルを超えていないんです。
「君やれるか?」と言われた時に、「やります」と言ってやれるなら、リストラされません。
会社もそんな人なら離さない。例え独立しても大丈夫な人です。
もう一つ、質問力です。
お客が商品を見に来た時に、質問力を使えていないんです。
「経営資源」としての「質問力」。
初めて来た人が何を必要としているかは、分かりません。
分かる人は霊感が凄いですね。普通はわからないので、聞いてみることが大事になります。
「売りつけよう」とするのではなく、いろいろとお客に質問します。
「聞く」ということは、大きな力です。
お客が持っている鞄や服、それを何処で買ったか、その人は
どんな好みか。財布は?
その人の友達はどんな物を使っているのか。
相手は、その質問に答えているうちに、ブロックしている心が開いてきます。
そして、アドバイスをしているうちに、お客は良い気分になってきます。
「売ろう」としているのではなく、お客の好みとか、気にいらないものを
聞いているうちに、相手は商品を買ってくれたり、友達に薦めたりしてくれるようになります。
軽く優しく質問してニーズを引き出す。
営業では記憶力の良さは驚くばかりで一年前の会話を再現したりする。
そこまで覚えている。そうなるとその店のトップになれます。
記憶力が営業の力。顔や、何を買ったか、要請があったか、他から何を買ったか。
話したことを覚えること。
その人の記憶力の良さでお客はファンになる。
そこまで覚えてくれている。相手が自分に重要感を持っている。
買ったものを覚えていると勧めるものが買いたいものにあってきます。
その商品を仕入れてくるところまでします。
つまり、構想を立て始めるようになってきます。
一年後この人に何がいるようになるか、何を使うようになるか・・・とか。
この人がこの車に乗っているといいだろうな~とか、
こんなコートが似合うだろうなと構想していきます。
買う買わないだけでなく、こういう筋なら買うだろうな、
というところまでイメージします。
好みとか過去の記憶から、読んでイメージに落とし込むのです。
エゴで自分の利益でやっていると、誠実な人に会った時に破れます。
乗るまで売りつけようとしている人と、相手に必要かどうかと思って売る人とでは違います。
信用が出来ます。勧められたものが後から人気が出たりすると信用がついてきます。
次もその人から買いたくなります。相手の人間性にまで入っていくことです。
そのために自分に教養を身につけていくことです。
女性経営者の努力
男性に対して女性が優位な点は、感性です。
また、女性がビジネスエリートで出世していくためには、
男性的ロジックを身に付けることです。
男性的頭脳、ロジカルシンキングが必要です。辛いことに
耐える力がいります。
必要なのは人材で、足りないのも人材です。余っているのも人材。
女性の能力を上手に、どう使うことが出来るか。
世の中の人口の半分は女性です。しかし女性の能力の活用については、
アメリカより遅れています。適切な所に配置することです
女性からリストラしていくのは間違いです。
優秀な女性がいるのに、使えていない。優秀な人材、能力が眠っていることを知らなければいけません。
ご講義のまとめは以上です。
質疑に続く