Over 60's yukinokoブログ

実家の片づけ、そして義母を送って、次は自分の生前整理だな

スルタンの栄華と孤独

2007-12-22 06:37:52 | Art&Mujic
天気はこれから下り坂。そろそろ雨も降り出しそうな感じですね。
仕事が立て込んでいる相方、雨はよい身体の休息になると思うのだけれど、気持ちがあせるんでしょうね。逆にストレスになってしまうのです。見た目はごついですが、とてもナーバスなのよ
そう、それはちょうどゴリラが意外に繊細なのとよく似ている・・・・・・(笑)

かくいう私だって、見た目はふっくらしているので大らかで優しいと見られがちですが、実はまったく正反対。小心で尖った性格でございます。困ったもんだ

まぁ、いいさ。本題に入ろう。

昨日は友人のニナリッチ子さんと、名古屋市博物館へ「トプカプ宮殿の至宝展」を観に行ってきました。
年が明けてからでもよかったのですが、なにしろ二人揃って年明けからまた区役所でのバイトが待っています。
週末は混みあってゆっくり見られないだろうし、年末のほうが空いているかも・・・ということで。

それでも、もっと混んでいるかと思いきや、ずいぶん空いていました。PRが足りないんじゃないの?
ま、じっくり観られていいけど・・・

オスマン帝国に君臨したスルタン達の栄華を示す諸々が展示されています。
保存のため照明がかなり落としてあるので、ちょっと見にくいものも。
特に、最初のほうに展示してあったスルタンの花押が入った文書は、植物の細密画や装飾が加えられた繊細で美しいものでしたが、そういうものは照明での劣化が激しいものなので、特に見にくかったです。明るいところでじっくり見たかったけど・・・仕方ありませんね。

数ある展示品のなかで、やはり一番目を惹いたのがスルタンのターバン飾り
真ん中に配置されたエメラルドの大きさと言ったら!262カラットはあるらしい・・・周りのダイヤモンドも計500カラット。
紅白の小林幸子の衣装もびっくりでございますわ・・・(何と比較しているんでしょ?笑)

私が一番心惹かれたのは、ムハンマドの髭を納めた、という容器。
両手に乗るくらいの小箱がとても愛らしい形をしていて、もちろん金製で宝石がちりばめられています。
その中にさらに二つ、女性の小指よりも小さい容器が二つ。これも宝石や七宝を使った細工がしてあって・・・
このなかに本当にムハンマドの髭が入っていたのだろうか???
ま、お寺における仏舎利と同じでしょうね、きっと。

そんなきらびやかなものに囲まれたスルタンではありますが、食事も家族とは共にせず、入浴(といってもサウナのようなもの)も、暗殺を怖れて檻のような柵をめぐらせた状態だったようです。なんだか動物園の動物みたい?
ハレムは日本で言えば大奥のようなもので、そこにはやはり権力争いが絶えなかったようです。女の争いも怖いなぁ・・・・・・

現代日本の庶民代表?の私には、ちょっと想像もつかないような世界を、ちょっとだけ覗いた気分。でも、そんな世界に住みたくはありませんね。



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