咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

本能寺の変へ・・・

2023-07-18 21:19:45 | レビュー

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 大河ドラマ「どうする家康」も前半のクライマックスとなる次週の「本能寺の変」、果たしていかなる手法で描かれるのか。
 これまでの戦国時代の三英傑(信長・秀吉・家康)とは、異質な三英傑として描かれている今回の大河ドラマ・・・。
 
 次週23日(日)では、信長(岡田准一)の最期が描かれる。
 16日(日)の「安土城の決闘」、信長の気性の激しさが如実に描かれるシーン。
 家康(松本潤)をもてなす宴席の善、光秀(酒向芳)の失態で信長が光秀を足蹴にするかと思いきや、扇子で滅多打ちに・・・。
 有名なシーンを今回はどのように描くのか、ある意味興味津々であった。
 
 一方、今回の光秀の描き方は、これまでのものと違った描き方もある。
 家康の鯉の造りの椀を下げて、こちらにやってくる中でその椀を庭に投げつけて、ひと言発していた。
 「三河の田舎者めが」と。
 家康への憎悪むき出し。

 今回の中では、信長と家康が二人で語り合うシーンが、これまでの大河ドラマと違った雰囲気である意味新鮮な錯覚を起こさせてくれていた。
 あり得ないシーンであったけど。
 
 聡明な家康が、感情を押し殺しながら伊賀の忍びと僅かな手勢で、本能寺に宿泊する信長の命を狙うとの今回のドラマ作り・・・。
 これはあり得ないことであろう。
 
 信長を討ったあと、僅かな手勢でどのように三河へ帰り着くのか、信長の重臣たちが各地に遠征に向かっていると云っても、安土には家康の手勢以上の家来がいるであろう、それらが家康の退路を断つことも大いに考えられる。
 そのような時、安易に本能寺で襲うなどと云う発想もあり得ないこと。

 それはとも角、次週の新たな視点の「本能寺の変」を楽しみにしたいと思っている。
 はてさて・・・。(夫)


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したたかな家康像へ・どうする家康

2023-07-12 20:19:35 | レビュー

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 毎週日曜日の夜、時には文句の一つも云いながら、それでも時代劇大好き人間なもので見入っている大河ドラマ「どうする家康」。
 前回の「ぶらり富士遊覧」では、織田徳川連合軍の連携で名門・甲斐の武田家を滅亡に追い込んで、戦勝祝いとして家康が信長を歓待する話が描かれていた。
 実際にあったことらしく、信長は大いに気に入ったとか。
 
 家康の家臣団の中には、殿はどこまで犬に成り下がるのかと不平を募らせる者もいた。
 それでも多くの家臣団は、殿は何か考えがあってのことであろうと最後まで信じ切って、富士見の席を盛大に取り仕切り信長一行に大満足なひと時を設営していた。
 家康の振る舞いにいたく感激した信長は、今度は安土にて家康を歓待するからとの約定の下、信長一行は洋々と帰途についた。

 なるほど、なるほど。
 安土に家康を招きいれると云うことは、本能寺の変が間近に迫っているということでもある。
 今後のドラマ展開を見ると23日(日)に「本能寺の変」が描かれるらしい。
 果たして、歴史上も大きな謎が残るとされているこの事件、今回のドラマではどのような思惑で描かれるものか。
 見ていて、なるほどそのようなこともありか・・・なのか。
 なぁ~んだ、つまらない描き方・・・なのか。
 果たして。
 前半のクライマックスの一つと思われるもので、興味津々でもある。

 ところで、前回の「ぶらり富士遊覧」における最後において、不平不満を募らせる家臣などもいることから、築山事件以来変貌した家康がその心の内を家臣へ明かすシーンが印象深い中エンディングとなった。

 「信長を殺す。わしは、天下を獲る」と、強い決意を家臣に打ち明けて・・・。
 
 その心根を聞かされた家臣団が、これからはさらに心を一つにして殿を支えながら天下取りに邁進することとなるのであろう。
 すると、本多正信はそろそろ帰参するのではないだろうか。

 天正伊賀の乱で伊賀者を壊滅に追い込んだ信長、その信長亡き後、家康が密かに囲い込んだ伊賀者を縦横無尽に動かして、天下取りへの情報収集や謀略などをやっていくのであろう。
 大いなる野心を抱いた家康、時には“どうする”と爪を噛みながら物語が動き出すと思われる。

 いよいよ後半戦は、面白い展開が臨まれるものと期待している。(夫)



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介錯を?・・・瀬名

2023-07-04 21:09:09 | レビュー

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 毎週日曜日に見ているNHK大河ドラマ「どうする家康」。
 築山事件が2回に分けて放送され、脚本家はこの部分をこれまでとは全く違う視点で表現していた。
 女々しい家康に対して、男勝りの築山殿(瀬名)が描かれている。
 また、信長の娘で信康の正室・五徳もこれまでとは真逆に描かれていた。
 6月25日と7月2日の2話、かなりの違和感を得ながら見ていた。
 
 家康が何とか信康と築山殿を信長に知れずに逃そうと画策。
 それに対して、徳川家を守るためにと信康も築山殿も潔く自害。
 取り分け、築山殿の自害に際してまるで武士のように・・・「介錯を」と発していた。
 何、なに。
 それは可笑しいでしょう。
 女がそのようなことを云うはずがない。
 
 女々しい家康、いつになったら武将らしく振舞うのであろうか。
 本多正信が帰参しない限り、策略家の家康は描かれないのだろうか。
 
 今回の大河ドラマ、時おり、いえ結構多いけど、現代風に描かれている場面もある。
 また、戦国時代に生きている人々が、現代に生きている我々と似たような思考で描かれるような場面も・・・。
 その点は、本格的時代劇とは大きくかけ離れている。
 これでいいのか・・・と自問自答しながら見ている。

 ただ、戦国時代などの描かれる時代劇は好きなもので、文句を云いながらも見てしまっている。
 ただ、二度見はあまりない。

 ところで、本格的時代劇と云えば、池波正太郎原案の「雲霧仁左衛門6」が来月25日(金)から放送されるらしい。
 同時代劇は、一昨年あたりに制作されていたものと思うけど、ここまで放送されなかった。
 何か不都合なことがあったのだろうか。
 
 閑話休題。
 昨日から夏のカレンダー、いつものグラウンド・ゴルフ場、いつものメンバーとの練習時間帯が午前中となった。
 早速出向くと3人だった。
 後ほど女性が1人やって来て、4人で回った。
 
 少人数のため、水分補給の小休止をしながらも8ラウンドを回ることができた。
 この日の当方好調持続だった。
 42打、36打、32打、39打・・・ホールインワンが5つも。
 40打を3回も切れた。
 
 大会でホールインワンの量産があるといいけど、練習でいくら出ても価値はないと思えるけど。
 まぁ、練習でホールインワンが出ないなら、本番でも出ないであろうから。
 良かった、よかった。
 と、思いたい。(夫)

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映画「2ガンズ」(2013)

2023-06-15 21:20:45 | レビュー

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 前夜から雨が降っており、明け方の予報では午前中までには止むと出ていた。
 14日午後、小雨程度なものでグラウンド・ゴルフ場へ向かったが、小雨であるが一向に止みそうもない。
 誰も来ないから帰宅。
 
 暇を持て余し、もっともすることは結構あるけど。
 結局、ネットフリックスで標記の映画を見入ってしまった。
 109分があっという間だった。
 
 つまり、意外にも面白くて・・・。
 主演はデンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグの二人の俳優陣。
 麻薬取締官ボビー(デンゼル・ワシントン)と海軍情報部将校マーカス(マーク・ウォールバーグ)が、お互いの素性を明かさないまま、マフィアの麻薬取締のため潜入捜査をしていたとのこと。
 
 映画の冒頭、二人がレストランの向かいの銀行を襲うことから物語がはじまり、何のこと、なぜ銀行強盗をするのか・・・と。
 いささか、腑に落ちない状況で映画が始まるから、ついつい引き込まれてしまった。
 
 そのシーンからちょっと過去に遡って意味合いが分かる。
 大物マフィアの組織壊滅のため、組織の資金源の300万ドル強奪が目的だった。
 ところが、貸金庫にはそれ以上の4000万ドル超の金があり、そのすべてをまんまと強奪しずらかる。
 
 後日、意外なことが判明。
 その金は、CIAがマフィアの麻薬密売に目をつむる条件で、上りの一部を戴いた金だったとか。
 
 麻薬取締官ボビーは、麻薬取締局(DEA)により資金を奪うことでマフィアの組織壊滅に追い込む段取りだった。
 ボビーの元恋人の麻薬取締官デビイ(ポーラ・パットン)も真相に絡んでくる。

 一方、海軍情報部将校マーカスは、上司の少佐らと共にこの金を部局で密かに使う段取りだった。
 
 二人は逃げる途中、マーカスがボビーの左腕を銃撃し金と共に海軍情報部に帰参、すると少佐らが金を取り上げると共にある小事で離隊されているマーカスの復職をさせないで、追放してしまった。
 
 結局、その金を巡って二人は、マフィア、CIA、海軍情報部の少佐一味、麻薬取締局(DEA)の4つの組織に追われる羽目になった。
 カーチェイス、銃撃戦、意に添わなかった二人が手を取り合って、対抗する展開へ・・・。
 最後まで目が離せない状況になってしまう。

 10年前の映画だから、デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグ共にキレキレのアクションも展開する。(夫)
 
[追 記]~解説~
 デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグが初共演し、麻薬組織やCIAの裏に隠された陰謀を描くサスペンスアクション。麻薬取締官ボビーと海軍情報部将校マーカスは、互いの正体を知らないまま、メキシコの片田舎で潜入捜査にあたっていた。2人は麻薬組織から4000万ドルを奪取するが、マーカスの上司の裏切りによって大金を奪われてしまう。ボビーとマーカスは大金を取り戻すため手を組むが、マフィアや麻薬取締局(DEA)に追い詰められていく。
 (映画com抜粋)


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忍びの風・池波正太郎・・・鳥居強右衛門

2023-06-07 19:45:00 | レビュー

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 昨日ブログにアップした鳥居強右衛門の話をもう一度・・・。
 当方が持っている池波小説「忍びの風(二)」、その目次の最初に「鳥居強右衛門」が掲載されていた。
 その後、「長篠城」、「攻防」、「使者」、「烽火」、「大軍」、「老鶯」など200頁くらいにわたって、強右衛門の人柄、家族、生き様、志願の使者、壮絶な最期が描かれている。

 不浄口(便所)の穴から寒狭川へ抜け出す様が克明に描かれている。
 以下、抜粋してみた。

 奥平信昌へ一礼するや、強右衛門は、不浄口の穴のふちから下へたらした綱へ手をかけ、巨体を穴の中へ沈めていった。
 「臭い」
 穴の中へ顔が隠れそうになったとき、強右衛門が大声にいい、一同の顔へにやりと笑いかけた。
 その笑顔のまま、強右衛門の顔が穴に消えた。
 不浄口のまわりに寄りあつまった人々のためいきが、まるでどよめきのようにきこえた。
 強右衛門は、綱をつたって穴の底へ下って行きながら、
 (臭い、くさい。これは、たまらぬ)
 もう笑顔どころではなかった。
 鼻をさす強烈な臭気に、呼吸がつまりそうになる。
 穴の底には、城兵の大小便がたまっている。
 一定のところまでたまった大小便は、寒狭川に面した穴から外へながれ出す仕掛けになっていた。
 「う、うう……」
 ついに、強右衛門は糞便の中へ下半身を落としこんだ。
 (鼻が、もぎとられそうな)
 おそろしい臭気であった。
 胸のあたりまで糞便につかりこんだ強右衛門が、両手をのばし、糞便を搔きわけるようなかたちで、向こうに見える穴をめざして足を運んだ。
 その苦しさは、言語に絶した。
 穴は二坪ほどある。すぐ向こうに見える穴にたどりつくのに、強右衛門は十里も歩いたように感じた。
 糞便はどろどろに重く、おもうように足がすすまないのだ。
 ようやく……。
 強右衛門は、寒狭川に面した穴へ顔を出すことを得た。
 冷たい外気を、胸いっぱいに吸いこんだとき、
 (生き返った……)
 と、おもった。
 川面は、穴とすれすれのところにあった。
 両腕にちからをこめ、糞便の中から身体をぬきあげた強右衛門は、しずかに寒狭川のながれの中へもぐりこんでいった。
 月も星もない空から、急に、雨がたたきつけてきた。

 と、云うような内容で城の不浄口から糞便にまみれながら、寒狭川に抜け出す様が描かれている。
 いかにも強右衛門の身体にまとわりつく臭気が、こちらまで漂うような筆致。
 この凄さを最初に読んだとき、凄いな、素晴らしい筆致とお思わず感嘆しながら読み終えたものである。
 
 いずれにしても、鳥居強右衛門という勇気ある侍が戦国の世に生きていたこと、忘れられなくなったものである。(夫)


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鳥居強右衛門(とりいすねえもん)・・・どうする家康

2023-06-06 20:15:40 | レビュー

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 4日(日)午後8時00分から放送された大河ドラマ「どうする家康」、毎回楽しく見入っている。
 今回は、長篠城が武田軍に攻め込まれ落城寸前の中、何のとりえもなかった鳥居強右衛門(とりいすねえもん)と云う家来が、密かに山城を抜け出して織田・徳川連合軍に援軍を請う話が描かれていた。
 
 物語の後段、援軍が長篠城へやって来るとの嬉しい知らせを一刻も早く、長篠城で踏ん張っている城主・奥平信昌に持ち帰ろうとする下りが描かれるも、そこには鳥居強右衛門の壮烈な最期が待っていた。
 
 この地侍の役柄をかなり太っているが、悲しい結末とは裏腹に懸命に演じていた岡崎体育さんの姿が鮮烈だった。

 この帰還の中途に武田軍に捕縛され、援軍は来ないと川向こうに見える長篠城に向かって叫ばされるも、最後は援軍がやって来ると大きな声で叫び続けたことで、武田軍により磔にされる。

 この鳥居強右衛門の忠義心と勇気について、一連の話をかつて池波小説の中で読み込んでいた。
 「真田太平記」の中であったか、あるいは短編小説であったかちょっと忘れたけど、鮮烈に描かれていた。
 
 武田軍に包囲された中、山城をどのように抜け出したのか、不可能を可能にした下りが克明に描かれていた。
 夜陰に紛れ川を渡るには、密かに山城を抜け出さなくてはならない。
 城中の厠から抜け出すのであるが、糞尿まみれになりながらついに川に降り立つが、いかにもその強烈な臭いが読者に伝わってくるように描かれていた。
 
 尊敬する池波正太郎先生の筆致の凄さを思い知らされる場面でもあった。
 夜陰に紛れ武田軍が包囲する中、徳川軍へ向かうまでの苦節、そして織田・徳川の援軍がやって来ることを城中へ知らせるため、折り返し長篠城へ帰還する様子などが描かれる。
 
 ところが、武田軍に捕縛され・・・最期となる磔までの下り。
 両手足を十字のように縛られながらも、大声で援軍来ると川向うの城中で待つ城主らへ伝える場面など、手に取るように描かれていた。
 読み終えたあと、戦国時代には凄い人が生きていたものと思い知らされるものだった。
 
 池波小説を機に鳥居強右衛門と云う武士の名前を忘れることはなかった。
 その人物のことが、先日の大河ドラマで描かれており、改めて想い出さされた。(夫)



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映画「ホイールマン~逃亡者~」(2017)

2023-05-25 20:05:00 | レビュー

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 本日、ブログ開設から5000日目だったらしい。
 我ながらよく続けたものと感心している。

 昨日、ネットフリックスで観た標記の映画、アクション映画であるがカット割りがちょっと変わっていた。
 主演はフランク・グリロと云う米国生まれの役者さん。
 この人は、悪役とか悪徳警官とか癖のある役柄をすることが多い。
 今回は、13歳になる娘を可愛がる役どころ。
 職業は元レーサーであるが、その腕を見込まれ犯罪者の逃走を手助けするドライバーになっている。
 刑務所を出所して間もない時期とか。
 
 今回は銀行強盗を実行する二人を銀行へ連れて行くと、着信電話が鳴り響いた。
 上手く銀行を襲った二人を振り切って、お金のみを持ってくるようとの奇妙な電話。
 
 冒頭から車内のカメラで撮影されており、ホイールマン役のフランク・グリロ運転する様子が活写されている。
 車内を中心に物語が展開。
 13歳の娘が思わず活躍するシーンも・・・。
 銀行強盗を計画した新興勢力のギャング団のボスが、電話で色々と指示してくる。
 一方、旧勢力のギャング団のボスも電話の向こう側。

 カーチェイスあり、銃撃戦ありのアクション。
 最後の最後まで、ギャング団がハッキリと映し出されることがない。
 ちょっと、不可思議な映画であったが、割と面白く興味深い映画でもあった。(夫)

[追 記]~あらすじ~
 犯罪者の逃走を請け負うドライバーが受けた奇妙な着信。それは、長く危険な一夜の幕開けだった。とっさの機転とハンドルさばきで、この危機を切り抜けられるか。
 出演:フランク・グリロ、ケイトリン・カーマイケル、ギャレット・ディラハント
(ネットフリックス抜粋)



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夏目広次・どうする家康

2023-05-18 20:20:30 | レビュー

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 先日放送された大河ドラマ「どうする家康」、第18回「真・三方ヶ原合戦」は中々面白く出来上がっていた。
 本多忠勝(山田裕貴)の叔父・本多忠真(波岡一喜)の最期が垣間見られた。
 叔父・甥の中の二人。
 この回まで、二人の関係が時には親子のように描かれ、酔いどれ侍、酔いどれ武将本多忠真を波岡一喜さんが、とても楽しそうに気合を入れながら演じていた。
 
 徳川勢が三方ヶ原合戦で大苦戦、大敗を期しており幾多の武将、家臣が逝ってしまっている。
 本多忠真もそのうちの一人だったとは・・・。
 とてもお似合いの役柄の波岡一喜さん、お疲れ様でした。

 一方、史実でも家康(松本潤)の身代わりとして、この戦で散ったとの夏目広次(甲本雅裕)、実のところこれまで知らない家臣の1人だった。
 家康の幼少期から仕えていたとは・・・。
 当方には新たな知見でもある。
 
 何度か家康を裏切ることもあったが、それに目をつむって家臣として扱ってもらったことへの大恩を返すべく、この戦で身代わりになったのか。
 その役柄を名バイプレーヤー・甲本雅裕さんが飄々と演じており、それでも最期となる第18回では回想と共に出番も多く、とても渋い演技が光っていた。
 
 何とも言えない顔の表情、独特の表情・・・。
 この回の波岡一喜さん、甲本雅裕さんが光っていた・・・ナイス。
 
 家康、人生最大の危機の一つとなっている三方ヶ原合戦、信玄入道(阿部寛)の戦ぶりに恐れをなした家康、命からがらで浜松城に逃げ帰ったとか。
 馬上で脱糞しながら、この恐怖がこれから先の人生に大きな遺産になったらしい。
 また、信玄の死により、家康の運の強さも示された合戦でもあった。

 次回以降を楽しみにしている。(夫)



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三方ヶ原の戦い

2023-05-09 22:16:16 | レビュー

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 7日(日)放送された大河ドラマ「どうする家康」、最も苦戦し敗北し命からがらで浜松城へ逃げ帰ったとの家康、あまりの恐怖に馬上にて脱糞していたとか。
 その敗北の恐怖と戒めのため、その恐怖心を表した家康の自画像、これは有名な絵である。
 信玄の格の違いを身をもって体現し、その戦上手や人心掌握術などあらゆることを学んだらしい。
 二度と今回のような負け戦はやらないと学習した家康、その後武田の軍略を参考にしながら戦国時代の最後の覇者になったとか。

 と、それはそれとして、今回の大河ドラマでは、「三方ヶ原の戦い」をどのように描くのか興味津々だった。
 武田信玄の描き方からして、戦国最強の武将のイメージ通りに出来上がっており、ここまでは完全に主役を食らっている。
 黒澤明監督作品の映画「影武者」の信玄公に“負けず劣らず”の信玄公になっている。

 新たな手法を取り入れた撮影法との触れ込み、今回の大河では大スクリーンにCGの画像を写し、役者はその前で演技を重ねるとか。
 三方ヶ原の戦いも野外ロケではなくて、スタジオ内でCGの画像を前に戦をする。
 馬で移動や闊歩する。
 
 役者陣もCGの画像に併せながら、演技をしなければならないから、これまでと違って大変だろうな・・・。
 7日は、信玄の台詞に名言もあったが、戦闘シーンもなく終わってしまったが、次週はスタジオ内であろうけど戦闘シーンもあるみたい。
 
 戦国時代を描くドラマ、それぞれの武将や家臣団を演ずる役者陣、時には屋外ロケで思いっきり動き回りたいと思うのではないだろうか、いかがであろう。

 随分先の話であるが、関ヶ原の戦いなども今回のような手法で終わるのだろうか。
 ちょっと、物足りないと思う・・・。
 
 ところで、信玄にとって、三方ヶ原が終焉の地になろうとは、思いもよらないことだったろう。
 まぁ、完膚なきまでにやられた家康、信玄がまさか逝ってしまうとは想定外の事態発生、家康は命拾いしたのである。
 運が強い家康公。
 
 次週以降も楽しみながら見入るかな。(夫)



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全く分からなかった・・・井伊直虎

2023-04-26 21:45:12 | レビュー

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 23日(日)放送された「どうする家康」、ネット上で沸いている二人。
 一人は、井伊直虎役を演じている板垣李光人さん、出演するとの報道はあったもののいつ出るのかなくらいに思っていた。
 まさか女装で登場するとは、予想だにしていなかった。
 しかも、それが井伊直虎(板垣李光人)であったとは、全く気付かなかった。

 「姉川でどうする」の終盤のシーン。
 信長(岡田准一)の命で家康(松本潤)は、浜松の城に入ることとなった。
 浜松の城下では、地元の民から歓迎されていない。
 今川を裏切った家康との見方、石ころの入った団子を食わされようとするなど、歓迎されざる武将らしい。

 その後、地元の娘たちが歓迎の舞を披露することとなった。
 舞も終盤に差し迫ったころ、娘の中の1人が笛に仕込まれた短刀を抜きはらって、一目散家康に突進してきた。 
 家康の家来たちが、阻止しようとするもそれを交わして家康の胸を目掛けて短刀を突きさしてきた。

 その娘こそが、女装の井伊直虎だった。
 その時、板垣李光人さんが演じている井伊直虎だったとは全く気付かなかった。
 後日、ネット上で「きれいすぎ」、「美少女より、美少女」、「麗しい」などと称賛の言葉が飛び交っていた。
 
 それを見て、初めてそうだったのかと・・・。
 後に井伊の赤備えとして、赤い具足集団の徳川四天王の1人となるのであるが・・・これからどう描かれるのか。

 一方、家康と真逆の立場にある秀吉(ムロツヨシ)、今回のドラマの中の秀吉は、これまでの秀吉とは180度違う描かれ方である。
 確かに頭は切れるが、一挙手一投足が鼻つまみ者として描かれており、泥臭いを通り越した最低の人物像に描かれている。
 また、明智光秀(酒向芳)の描き方も同様である。

 金ヶ崎の戦で後詰を務めた家康と秀吉、ところが秀吉が信長に戦勝報告する際にあまりにも醜い所業で大げさな様にネット上で話題になっていた。
 世の中には、かような人物が事実いるものと思わされる。
 正にいるであろう。
 ライバルを貶めようと画策の限りを尽くす。

 人たらしと呼ばれた秀吉、今回の描き方もさもありなんと云ったところかも知れない。
 いずれにしても、これまでの戦国ものとはちょっと異質に思える部分もあるが、歴史の真実は誰も知らないから、作者が自由気ままに描いても・・・妙に納得させられる。

 もっとも、家康と正室の築山(有村架純)殿とのやり取りのシーン。
 現代風のコメディータッチの部分もあって、大河ドラマらしくなくてうんざりすることもある。
 ラブコメディーの如きに・・・。

 まぁ、それでも次週以降を楽しみにしておきたい。(夫)


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足利義昭にビックリ・・・

2023-04-05 21:20:40 | レビュー

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 2日(日)夜放送された大河ドラマ「どうする家康」、この回には初見参の3人の武将を演じる個性的な役者陣。
 明智光秀を演じる酒向芳さん。
 浅井長政を演じる大貫勇輔さん。
 足利義昭を演じる古田新太さんたちが登場。

 ネット上でも驚きと戸惑いの報が飛び交っている。
 賛否両論。
 以前放送された「麒麟がくる」とどうしても比較されているらしい。
 そして、先の登場人物のキャラクターが大きく変わっており、あれこれと賑わっているようである。
 
 好感度の反応があるのは、浅井長政役の大貫勇輔さんらしい。
 義を重んじる長政、かたくななまでに貫こうとしている。
 その役柄にピリッとハマっているから、賛辞が送られている。
 
 一見、往年の時代劇俳優、昔の時代劇に登場する役者さんのような雰囲気がいいのかも・・・。

 ところで、「麒麟がくる」では主人公だった明智光秀、最後まで爽やかな立ち振る舞いでもあった。
 一方、今回の光秀は真逆な性格、いかにも影のあるような嫌らしい雰囲気の光秀になっている。
 家康の懐にある金平糖の一件。
 このシーンに今回の光秀と云う人物像が凝縮されていると思われた。

 そして、もっとも驚かされたのは、足利義昭を演じる古田新太さん、白塗りのそれも汚れたような・・・。
 ゲップはする、眠そうな顔、活舌は悪い・・・。
 とに角、これまで見たこともないようなキャラクターの義昭、それを演じる古田新太さん、話題性のある新たな人物像として演じている。

 何とも奇怪な一度見たなら、忘れられないような足利義昭になっている。
 古田新太さん・・・役者だね。(夫)


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映画「クロース:孤独のボディーガード」(2019)

2023-04-04 21:35:45 | レビュー

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 世界有数の女性のボディーガードの1人のキャラクターに基づいて製作された映画らしい。
 つまり実在するさるボディーガードがモデルとか。
 
 南スーダンで、ジャーナリスト2人と移動中の女性のボディーガードのサム・カールソン(ノミ・ラパス)は、車両が武装グループに襲撃されるがサムは、機転を利かせて武装グループを排除し危機を脱する。
 
 任務を終えて帰途について、トレーニングに励んでいると次の任務がやって来た。
 今回の任務は、ビジネス界の大物で大富豪のエリック・タナーの死によって株式を引き継いだ我儘な娘のゾーイ・タナー(ソフィー・ネリッセ)のボディーガードだった。
 ゾーイの継母のリマ・ハシン(インディラ・ヴァルマ)は、競合他社を出し抜いてエリック社の10億ドルもの取引を終えるまで、ゾーイを家族が住むモロッコの要塞のような建物に移動させる。

 そこまで警備するのが、サムの任務だったが、ゾーイはここに一緒に泊ってほしいとサムに懇願する。
 サムは仕方なくゾーイに付き合う。
 すると、その夜のこと、要塞のような建物の警備システムが破壊されて、武装集団の襲撃があった。
 銃撃戦の末、建物内の警備員などが亡くなるが、二人は何とか屋外へ脱出。
 やって来た警察車両に乗り込んで警察本部へ向かうも、車内の警察官は黒幕から買収されており・・・。
 次々と二人に迫る危機。
 誰が怪しいのか、目的は何か、そして黒幕は一体誰なのか。

 結構。ハラハラドキドキ。
 ゾーイに会った時のサムの顔に擦過傷が残っており、これまでの任務の厳しさが表現されている。
 意外にも面白くて見入ってしまった。
 今一度、見直さないと分かりにくい部分もあったけど。
 
 エンディングの頃、タイトルの孤独なボディーガードの意味合いが分かる。
 Good!!(夫)


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ドラマ「ナイトエージェント」

2023-03-30 20:30:00 | レビュー

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 先日来見入っているネットフリックスのドラマ「ナイトエージェント」。
 サスペンスアクションの部類のドラマ。
 当初、映画を観たつもりだったが、短時間で終わり続きものになっており、この時初めて連続ドラマと気づいた。
 そのため、次々と観てしまうから相当にハマってしまっている。
 
 『FBI捜査官の任務は、夜間に緊急電話に対応するだけの地味な仕事だった。だが、1本の電話に応答したことをきっかけに、彼はホワイトハウスに潜むスパイをめぐる恐ろしい陰謀に巻き込まれてゆく』

 主人公のFBI捜査官のピーター・サザーランド(ガブリエル・バッソ)は、「ナイトエージェント」と云う夜間に緊急電話に対応する業務に携わっていたが、伯父と叔母が殺害されたローズ・ラーキン(ルシアン・ブキャナン)が電話をかけて来て、ピーターが受話することで次々と物語が動き出す。

 ローズの伯父と叔母は、元FBI捜査官だった。
 そのため、ホワイトハウスに潜む悪について色々と極秘で調べた証拠になる物を隠し持っていた。
 そのことでホワイトハウスにうごめく悪の組織が証拠物件を取り戻そうとして、伯父と叔母を殺害した。
 その現場を密かに見ていたローズも暗殺者から命を狙われることとなった。

 ローズを守るためにピーターが身辺警護をするようになる。
 誰が二人の味方か、誰が敵なのか、複雑に絡み合いながら物語が動き出す。
 スリリングな一面、カーチェイスあり、銃撃戦あり、どんでん返しありなど目が離せなくなって、次々と観てしまっている。
 第何話まであるのか、暇を見つけては見入っている。

 思わず、面白くて・・・。(夫)

 やっと、10話で完結し”ナイトエージェント”へ。


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敗軍の将・・・今川氏真

2023-03-28 22:18:10 | レビュー

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 「敗軍の将、兵を語らず」とのことわざもあるが、今の氏真(溝端淳平)は真逆に語りすぎるかも知れない。

 今、大河ドラマ「どうする家康」が面白い。
 まぁ、それはとも角、「将の器にあらず」と、父・今川義元(野村萬斎)から引導を渡されていたと思い込んでいた氏真、いつも劣等感に苛まれながらも、書物を読み漁り、人のいないところで武芸に打ち込む努力家として描かれている。
 
 ただ、父の言葉の裏には、後日談があるのだけど氏真は知らずにいる。
 26日の「どうする家康」第12話のタイトルはずばり「氏真」だった。
 武田信玄に駿府を7日で落とされ、掛川城へ逃げ込んだ氏真一行。
 
 配下の武将の寝返りもあって、駿府落城で一度は腹を切ろうと思うも父・義元の「将の器にあらず」の言葉が脳裏をかすめ、このままでは終われないと葛藤し・・・掛川へ。
 
 そこへ、徳川家康(松本潤)が攻め込んでくるも抵抗し4ヶ月も落とさせないよう、奮戦していたが遂に矢尽き敗軍の将となった。
 幼少期からの元康(家康)との関わりや、父の言葉などが走馬灯のように脳裏を駆け巡る。
 鬼気迫る氏真は、家康にせめて一太刀と一騎打ちをするも、傷痕のある氏真は家康に難なく敗北。

 屈折した心根は、妻の一言で晴れ渡る。
 父・義元の後日談を聞かされたことで・・・。

 そして、「今でも兄と思っており、北条家へ身を寄せなされ」と家康に諭され、氏真は妻・糸(北条家の娘)(志田未来)と共に新たな生き方をするため北条家へ立って行く。

 氏真を演じている溝端淳平さん、いつも綺麗な役どころ、主役を張る演技の多い中、今回はこれまで見たこともない役どころである。
 余りにも気高い父を親に持つ嫡男、とても超えられないとの思いから葛藤の日々を送る氏真、何をやっても父に認めてもらえない辛さ、屈折した心根になる氏真を時には鬼気迫る演技で見事に演じていた。

 流石に上手い役者さんと思ってしまった。
 新たな役柄をいとも簡単そうに演じており、第12話は見どころ一杯でとても面白く見入ることが出来た。
 いいね。(夫)


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映画「ダブル・ジョパディー」(1999)

2023-03-09 15:01:00 | レビュー

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 24年前の映画であるが、古さを感じさせない。
 ただ、監察官役のトミー・リー・ジョーンズが若くて、年代を感じてしまった。
 引き込まれるようなストーリーが展開するからであろう。
 主婦のリビー(アシュレイ・ジャッド)は、幼い一人息子マティとハンサムな夫ニック(ブルース・グリーンウッド)と幸せな生活を送っていた。
 ある日、ニックがリビーのために手に入れたヨットに二人して乗り込んで出航・・・。
 明け方、目を覚ましたリビーは、夫が居ないので探そうとすると手やガウンに血のりがべっとりついていた。
 血は甲板迄続いており、ナイフを発見。
 リビーがナイフを手にしていると、沿岸警備艇がやって来る。

 夫ニックは海を落ちたような形跡、捜索の結果消息不明となる。
 結局、状況証拠からリピーは、夫殺しの容疑で逮捕され刑務所へ。
 息子マティは、親友アンジーに預けており、定期的に二人が面会に来ていたがある日突然来なくなり、行方不明になった。

 リビーは、刑務所仲間と協力して調査すると、実は存命する夫と一緒に暮している衝撃の事実を知ってしまう。
 6年後、仮出所したリビーは、保護観察所で暮らしながら夫の行方を懸命に探す。
 あらゆる困難を乗り越えてついに夫の消息先にたどり着く。
 その間、保護観察の施設を逃亡しており、監察官のトラヴィス(トミー・リー・ジョーンズ)に追われる羽目になるが、トラヴィスは徐々にリビーは無実であると確信するようになる。
 サスペンスたっぷりのこの映画、美人女優のアシュレイ・ジャッド主演作で最後まで見入ってしまった。

 最後の最後に溜飲を下げることが出来る。
 24年も前の映画であるが、とてもいい映画だった。
 昔観たような気もするけど、忘れているから新鮮な感覚で最初から最後まで観ることが出来た。
 Good!!(夫)

[追 記1]~解説~
 アメリカ合衆国憲法修正第5条、“何人も同一の犯罪で二度有罪にはならない”という法律をストーリーの鍵に用いたサスペンス・スリラー。

[追 記2]~あらすじ~
 平凡な主婦リビーは、ハンサムな夫ニックと幼い息子マティと幸せな生活を送っていた。しかし、ある日突然夫殺しの容疑で逮捕されてしまう。マティを親友アンジーに預け刑務所暮らしを送ることに。が、その間にマティとアンジーが行方不明となる。刑務所仲間と協力して調査すると、実は存命する夫と一緒に暮している衝撃の事実を知ってしまう。怒りに震えたリビーは、仲間が仄めかした”ダブル・ジョパディー=二重処罰の禁止”に望みをたくし、6年後、出所するや夫に復讐すべく立ち向かう。
(映画com抜粋)



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