[ポチッとお願いします]
池波正太郎小説に心酔する当方、読みだすと止まらない。
人の生きざまが克明に描かれており、その小説に描かれる時代へと誘われる不思議さもある。
主人公をはじめそれを取り巻く人々の息遣い、敵役や脇を固める人々も克明に描かれており、その人々の鼓動が聞こえてくるようでもある。
これぞ池波ワールド・・・。
昨夜、池波小説の中で完結編まで描かれなかった一つ、「鬼平犯科帳」が時代劇専門チャンネルにおいて放送された。
鬼平と云えば、中村吉右衛門さんの当たり役であり、長い間演じきられている。
今は鬼籍に入られたけど、最高のハマリ役であったと思う。
この度、その鬼平を受け継ぎ演じたのは、吉右衛門さんの甥っ子にあたる松本幸四郎さんが、2024年版としてデビュー。
さらに鬼平こと長谷川平蔵の若いころを幸四郎さんの息子・市川染五郎さんが演じていた。
本所の銕として鳴らした無頼漢、それが長谷川平蔵の若かりし頃、その名も長谷川銕三郎であり、今回は銕三郎の頃も克明にドラマ化されていた。
あまりの無頼漢であったことで、父親が京都へ修行に向かわせているがそのこともいずれドラマ化されるのであろうか。
新装鬼平犯科帳では、「本所・桜屋敷」の演題で描かれていた。
人の一生とは、思いもよらない方向へ行きついてしまう。
ちょっとしたことが切っ掛けで、とんでもない方向へ・・・。
鬼平の若かりし頃の剣術仲間、剣友の岸井左馬之助と二人の若いころ関わりのあった一人の女性、二人して心を引かれていた・・・。
そのおふさが、嫁ぎ先を離縁され思いもよらない生きざまになっていることを知ることとなる。
物悲しい流転の生涯が描かれる。
松本幸四郎の鬼平、ドラマの終盤に中村吉右衛門の鬼平に一歩近づいたなと思いつつ見入っていた。
初代の鬼平が祖父の八代目松本幸四郎さんが演じており、一門が受け継いでいるともいえる鬼平こと長谷川平蔵役、その間丹波哲郎さん、萬屋錦之助さんも演じていたが、どうもしっくりこなかった。
今後、新たな鬼平が見られるから嬉しくなる。(夫)
(下記のバナーへのクリックをお願いします。ご協力、ありがとうございます)