昨年の師走競馬、そして今年の競馬で「いぶし銀・・職人」ともいえる安藤勝己騎手の元気な姿が見られない・・・と、思っていたら、本日引退との報道
団塊世代の岡部幸雄元騎手、8年前に56歳でさまざまな記録を打ち立てて引退しているが、安藤勝己騎手が岡部幸雄元騎手をどこまで超えるかな・・と、密かに思いつつ騎乗ぶりを見ていたが、思わず早い引退表明があった。
10年以上も前、地方競馬の騎手が、免許システムの違う中央競馬に移籍するとは思いもつかなかったが、JRAの方針転換(特別ルール設定)により地方競馬の騎手に門戸を開き、その第1号となった安藤勝己騎手・・・。
1995年ごろ、中央・地方交流競走が開催されるようになった。その時点で、地方所属の競争馬で中央に殴り込みをかけた同騎手。ライデンリーダー号(地方・笠松所属)に騎乗し、桜花賞トライアル「報知杯4歳牝馬特別」を制したその豪快な手綱さばきと風車ムチには度肝を抜かれた。
JRAの『過去5年間に年間20勝以上の成績を2回以上あげた騎手は1次試験を免除』という特別ルールのもと、2次試験に臨んで見事に合格し、2003年3月に待望のJRA騎手となった・・・安藤勝己騎手。
その後の目覚ましい活躍は、周知のとおりである。特に武豊騎手と安藤勝己騎手による1、2着争いの多かったような記憶がある。武豊騎手が1着なら安藤勝己騎手が2着、安藤勝己騎手が1着なら武豊騎手が2着・・・といったように。
お互いが切磋琢磨する素晴らしいライバルであったのかも・・・。
キングカメハメハでNHKマイルCを勝利に導いた安藤勝己騎手。ダービーに出走の同馬、当方は距離がちょっと長いのではと思いつつ、贔屓にしていたコスモバルクからの馬券を組み立てており、キングカメハメハは馬券の対象から外していた。
すると、4コーナーから直線に向くと横に大きく広がった中、外から力強く抜け出したキングカメハメハ。ちょっとヨレながらも1番人気に応え、堂々とダービーを制していた・・・同騎手も移籍2年目、ノリノリの騎乗ぶりであった。その後、GI競走22勝の実績を残した。
地方競馬と中央競馬に大きな足跡を残した安藤勝己騎手、長い間お疲れ様でしたと・・・言いたい。(夫)

(ライデンリーダー号と安藤勝己騎手)
[追 記]~1月31日付で引退~
安藤 勝己騎手(栗東・フリー)は、1月31日(木)をもって騎手を引退することとなりましたので、お知らせいたします。
なお、京都競馬場において2月3日(日)【第2回京都競馬4日】の最終レース終了後に同騎手の引退式を行う予定です。
[安藤 勝己騎手コメント]
「明日をもって騎手免許を返上し引退することにしました。体力的にはまだまだ自信はあるのですが、自分のイメージ通りの競馬が出来なくなってくる中で、競馬関係者やファンの皆さんの期待に応えることは難しいと思い、引退することにしました。また、1111勝という並びの良い勝鞍で引退することに驚いていますし、そのような数字を記録して騎手生活を終わることができて嬉しく思います。これからのことは決まっていませんが、自分は競馬が大好きなので、競馬に携わっていきたいですし、競馬にとってプラスとなるようなことができればと思います。」
[日本中央競馬会 理事長 土川健之コメント]
「安藤 勝己騎手は、2003年に地方競馬所属騎手として初めて中央競馬の騎手免許試験に合格し、GI競走を22勝するなど、幾多の名馬とともに勝ち星を積み重ね、多くの感動を演出してくれました。このたびの引退は残念ですが、『先駆者』として、地方競馬との架け橋になってくれたことに感謝いたします。
今後もぜひその経験を活かして、中央・地方問わず、競馬サークルの発展に尽くしていただきたいと思います。」
(出典:JRA公式HP 抜粋)
参考資料:サンスポ、大スポ、JRA-VAN NEXT他
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