坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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『日本の絵画に見えるインテリアの変遷』

2016-10-14 | アート


8世紀の絵巻から18世紀の美人画や屏風絵の中。
建築、室礼の変化の過程を歴史の変遷に沿って解説していただきました。

日本インテリアデザイナー協会主催のセミナーです。
講師は名古屋造形大学教授の 池田洋子先生。

頭の中で古典と日本史、美術の教科書を繋ぎ合わせました。
インテリアを学んだ時に几帳、襖、障子などの過程は大体は覚えていますが、絵で見るとリアルです。

帰宅してちょっと復習。
以前、徳川のお茶会で戴いた源氏物語絵巻の図録を出してきました。



中央男性は夕霧(光源氏の嫡男)その右は妻の雲井の雁 
夜更けにこっそり帰ってきた夫、驚いて泣いている子をあやす妻に『格子を開けたから物の怪が入ってきた』と責められている様子を描いています。
左の襖が少し開いているのが、他の女性のところからこっそり帰って、妻の様子が気になったことを示唆。

先生からの伝授:左の襖の絵は通常『山』を描きます。『崖』は無い・実際の住まいで崖を描いていたら失礼なこと と。この夫婦が『崖っぷち』の状態を絵巻の絵師が入れたのではないか。

・・・絵巻の見方が変わります。
図録を見始めると時間が無くなってしまいます。

建築様式、室礼、インテリア 私が仕事を始めてからも変わっています。
快適に、安全に、変わる方向に進んでいます。
何より、 住む方の気持ち大切にしたいです。


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