3連休の最終日(私の)。
さすがにどこにも出かけず3日休むと、疲労していた身体がすっかり回復するのがわかる。家事にも意欲的になる。
この暑さで食が進まないのは大人も子どもも同じ。だから早めに作って冷蔵庫で冷やすと食べやすいことを最近発見した。里芋とイカの煮物も、タマネギのコンソメスープも、サワラの煮付けも、ビフテキすら冷やした方がずっと食べやすいのだ。
今日も晩ご飯のメニューを作り終えた後、ナスとピーマンの炒め煮を作って冷ましてから冷蔵庫に入れ、明日のおかずとする。
本日ぼんやり朝の遅い時間にKちゃんとテレビを見ていたら、偶然、素晴らしい物を見ることが出来た。『絵封筒』である。私は寡聞にして知らなかったが、手紙を送る封筒の宛名の面にユーモア&ウィットに溢れる手描きの絵を描いたものだ。
視聴者から送られて来た絵封筒のカラーコピーを紹介されていたのだが、なにしろボンヤリ見ていたので、その番組がなんだったのかどうかも不明。
それは視聴者の女性がお孫さんが訪問された際、いままで買い溜めた記念切手をたくさんプレゼントしたことから始まったらしい。その切手を使ってお孫さんがおばあさまに手紙を送ることにしたのだが、宛名を書く面すべてがお孫さん手描きの絵なのである。それも記念切手の絵柄を有効活用した、ひとつひとつが工夫とユーモア溢れる絵柄なのだ。〒番号と住所と名前さえ明記してあれば、どれだけ絵が描いてあってもいいみたい。
例えば石原裕次郎の顔写真を使った記念切手を貼った封筒には、ブランデーグラスを傾ける裕次郎の首から下を描き足した絵封筒。
例えば見返り美人の浮世絵の切手の対角線上に男性が切手の「見返り美人」に呼び鰍ッる絵を書き、男性の言葉(=宛名部分)を「吹き出し」にして宛名の人の名前を「◯◯さぁん~」と呼ばせるのだ。手紙を受け取った人こそが見返り美人なのである。
しかし一番のヒットは与謝野晶子の顔写真を使った記念切手である。ちょっと気難しそうな「いやぁね~」みたいな表情の与謝野晶子が扉の影から覗き見している。ななめ下に太字マジックで『
家政婦は見た!』と大書されている。「見た」のは、市原悦子ではなく、与謝野晶子!! そう、与謝野晶子は『家政婦』に見立てられ、太字の黒マジックで
「まあ・・・」と呟いているのだ。なんと秀逸なアイディア!
『絵封筒』のワザの数々に、すっかり心を奪われてしまった。調べてみればちゃんと一ジャンルとして確立され、
関連書籍も出版されている。もともとは50年前にイギリスの絵本作家さんの遊び心から生まれたものらしいが、これはすでに絵手紙が一般のひとびとにも定着している日本人の心を、鷲掴みにすること間違い無し! これからは絵封筒の時代が来る!(はず)