ブラジル中銀が4回連続利上げ 年9%に
http://www.nikkei.com/markets/features/12.aspx?g=DGXNASGM2900Z_29082013EB2000
ブラジルが利上げした。
上記記事には
> インフレ抑制を優先した。
と書いてあるが、若干様子が異なる。
では真の目的は何か?
それは、通貨の防衛である。
USDBRL=X Basic Chart | USD/BRL Stock - Yahoo! Finance
http://finance.yahoo.com/q/bc?s=USDBRL=X&t=2y&l=on&z=l&q=l&c=
↑ここをご覧いただきたい。
ブラジルレアルは対ドルはすさまじい勢いで自由落下中である。
これはレアルに限らず昨今の新興国通貨でありがちパターンであり、ブラジル特有の現象ではない。
なぜ今、新興国通貨が下落する?
話せば長いのでちょっとだけ書くと、
アメリカの景気が良くなってきたのでアメリカから外に出ていってた投資資金が出戻りしつつある、ということだ。
では、通貨が下落したらどうなる?
外国からモノを買うための対価を支払えなくなる。
それがどれだけ悲惨なことか。
日本は昭和20年代までさかのぼらなければそういう経験をしたためしがないので、我々がそれに共感するのは無理があるかもしれないが。
日本は自国通貨高(円高)のほうばかり問題になるが、そのパターンは実は世界的にはぜいたくな悩みに分類される。
世界的には自国通貨安のほうが悩みとしては深刻なのだ。
ならば、通貨の下落を阻止するには?
いろんなやりかたはあるが。
中でもポピュラーなのは、金利を上げることだ。
もし金利が上がれば、
「本当はドルに戻そうかと思っていたんだけど、こんだけ金利がつくんならもうしばらくはレアルで持っててもいいかな~?」
なんて思う人や
「レアルを空売りしたらこんなにスワップ金利払わんといかんのかよwww やってられんねぇじゃんwww」
なんて思う人が現れるからだ。
だったら今すぐやればいいのに!?
・・・と思うかもしれないが、そうでもない。
もちろん副作用がある。
それは何か?
金利が上がれば、お金を借りてまで投資をしようとする人が減る。
つまり景気が冷え込む。
景気が冷え込んでもいいの?
アタマおかしいくらい景気がいいときはバブルを退治するために金利を上げる。
1990年頃の日本もそうだった。
しかし!
今のブラジルはそうではない。
GDP成長率は1~2%程度まで下がっている。
なのに!
いまブラジルは金利を上げ続けているのだ!
それ何かおかしくないか?
いや、そうなのだ。
おかしいんだよ。
この状況、どっかで見たことないか?
そう。
2008年頃の、つまりリーマンショックから半年前くらいの世界経済にソックリなのだ。
あの頃の新興国の中央銀行は
「景気の底上げとインフレ抑制の両立を要求され、難しい対応を迫られている」
とよく言われていた。
今まさにその状況である。
ブラジルの底はまだしばらく先だと思ったほうがいい。
施策を見るに、ブラジル政府にとって心地よいと判断している水準は1ドル=2±0.1レアルくらいのように見える。
2年前には1ドル=1.6レアルを超えていた。
いまは1ドル=2.4レアルくらいになっている。
これを円でいうとだな。
円高のときは1ドル80円を超えていた。
心地よい水準は1ドル100円。
いまや1ドル120円になり、さらに円安傾向で、政府があわてている。
・・・というようなもんだ。
ブラジルの買い時はもうしばらく先だ。
通貨の防衛をあきらめ、
インフレをしぶしぶ容認し、
景気底上げのために利下げをし、
TVのニュースで「ブラジルはもうダメだ」と言い始めるその時まで。
http://www.nikkei.com/markets/features/12.aspx?g=DGXNASGM2900Z_29082013EB2000
ブラジルが利上げした。
上記記事には
> インフレ抑制を優先した。
と書いてあるが、若干様子が異なる。
では真の目的は何か?
それは、通貨の防衛である。
USDBRL=X Basic Chart | USD/BRL Stock - Yahoo! Finance
http://finance.yahoo.com/q/bc?s=USDBRL=X&t=2y&l=on&z=l&q=l&c=
↑ここをご覧いただきたい。
ブラジルレアルは対ドルはすさまじい勢いで自由落下中である。
これはレアルに限らず昨今の新興国通貨でありがちパターンであり、ブラジル特有の現象ではない。
なぜ今、新興国通貨が下落する?
話せば長いのでちょっとだけ書くと、
アメリカの景気が良くなってきたのでアメリカから外に出ていってた投資資金が出戻りしつつある、ということだ。
では、通貨が下落したらどうなる?
外国からモノを買うための対価を支払えなくなる。
それがどれだけ悲惨なことか。
日本は昭和20年代までさかのぼらなければそういう経験をしたためしがないので、我々がそれに共感するのは無理があるかもしれないが。
日本は自国通貨高(円高)のほうばかり問題になるが、そのパターンは実は世界的にはぜいたくな悩みに分類される。
世界的には自国通貨安のほうが悩みとしては深刻なのだ。
ならば、通貨の下落を阻止するには?
いろんなやりかたはあるが。
中でもポピュラーなのは、金利を上げることだ。
もし金利が上がれば、
「本当はドルに戻そうかと思っていたんだけど、こんだけ金利がつくんならもうしばらくはレアルで持っててもいいかな~?」
なんて思う人や
「レアルを空売りしたらこんなにスワップ金利払わんといかんのかよwww やってられんねぇじゃんwww」
なんて思う人が現れるからだ。
だったら今すぐやればいいのに!?
・・・と思うかもしれないが、そうでもない。
もちろん副作用がある。
それは何か?
金利が上がれば、お金を借りてまで投資をしようとする人が減る。
つまり景気が冷え込む。
景気が冷え込んでもいいの?
アタマおかしいくらい景気がいいときはバブルを退治するために金利を上げる。
1990年頃の日本もそうだった。
しかし!
今のブラジルはそうではない。
GDP成長率は1~2%程度まで下がっている。
なのに!
いまブラジルは金利を上げ続けているのだ!
それ何かおかしくないか?
いや、そうなのだ。
おかしいんだよ。
この状況、どっかで見たことないか?
そう。
2008年頃の、つまりリーマンショックから半年前くらいの世界経済にソックリなのだ。
あの頃の新興国の中央銀行は
「景気の底上げとインフレ抑制の両立を要求され、難しい対応を迫られている」
とよく言われていた。
今まさにその状況である。
ブラジルの底はまだしばらく先だと思ったほうがいい。
施策を見るに、ブラジル政府にとって心地よいと判断している水準は1ドル=2±0.1レアルくらいのように見える。
2年前には1ドル=1.6レアルを超えていた。
いまは1ドル=2.4レアルくらいになっている。
これを円でいうとだな。
円高のときは1ドル80円を超えていた。
心地よい水準は1ドル100円。
いまや1ドル120円になり、さらに円安傾向で、政府があわてている。
・・・というようなもんだ。
ブラジルの買い時はもうしばらく先だ。
通貨の防衛をあきらめ、
インフレをしぶしぶ容認し、
景気底上げのために利下げをし、
TVのニュースで「ブラジルはもうダメだ」と言い始めるその時まで。