アイマスのアニメ化作品「THE IDOLM@STER」第2話。
最高じゃないか。
千早がほんのちょこっとしか出なかったのはあれだが、そんなことはどうでもいいくらい最高じゃないか。
アイマスを見ていてよく思うことがある。
実によくキャラが立っていると。
アイマス2ではヒロイン全員分の黒ベタなシルエットがOPで使われているのが印象的だ。
たかが黒ベタ。
されど黒ベタ。
ただの黒ベタなのに、パッと見て誰が誰なのか全員わかる。
これはある意味で驚くべきことだ。
アニメはどうだったか?
第2話を見よ。
ただの写真撮影。
ただ静止画を何枚かフィルムに収めるだけの作業。
たったそれだけ。
なのに、アイマスを理解している人にとっては恐ろしさを感じるまでに、そのキャラのキャラらしさがしっかりとフィルムに収められていた。
無理してキャラを立たせるシナリオを盛り込むわけではない。
すでにそこに人格を感じるまでに育まれたキャラの、そのほんの1カットだけフィルムに収めれば、何の事はない、アイマスらしいものがそこに実現しているのだ。
さすがプロの作品である。
ニコニコのノベマスではなかなかそうはいかないだろう。
とはいっても。
アニメではじめてアイマスを知った人にとっては、
「何のこっちゃいな?」
「いっぱいヒロインが出てくるけどさ、こいつ誰だっけ?」
という事になりかねないような気もしないでもないんだが。
・・・まあいいじゃないか。
俺たちの熱狂で、他の全員分だけ熱くなる!
だから今のクォリティーを維持して最後まで走ってくれ!!
最後に1つ、あえて言わせてもらいたいことがある。
このアニメには時限爆弾になりかねないようなものが第2話で仕込まれた。
冬馬が出たことだ!
第2話では単なる通行人Aでしかない。
しかしEDのスタッフロールには(通行人Aとしてではなく)ちゃんと冬馬の名が登場している。
これは後々になって再登場するための布石であるのは確実だ。
アイマス全体の盛り上がりに比べ、アイマス2の売り上げが芳しくなかった理由を考えると、それはいくつもあることに皆が気がつく。
しかしその筆頭に必ず上がる項目は、冬馬率いるジュピターが登場したことである。
ヤツはどうストーリーに噛んでくるのか?
頼むから9.18事件の再来を思わせるようなことはしないでくれ。
そう、頼むから、できるだけ穏便に・・・。
わたしがヒロインたちと同様に冬馬に好意を感じることはない。
とはいっても、冬馬やジュピターそのものに悪意があるというほどではない。
ただ・・・。
かつて9.18事件が起きた直後、amazonのアイマス2のレビュー(後で全削除された)に多くのネガティブ意見が書き込まれたが、その中で特に印象深いコメントが1つあった。
正確な文面まで暗記していないが、
「私はアイマスはやったことがありませんが、カッコいい男の子が出てくるゲームは大歓迎です! 韓流のイケメンも出してもらえませんか!!」
なんてのがあった。
このコメントには殺意を覚えた。
我々が大事にしているアイマスの世界に土足で踏み込んでそれを根本的に台無しにしてしまうようなことをしようとする投稿者と、そういうコメントを残すように仕向けたこの世界に対して。
ついでに、その世界では登場していそうな韓流のイケメン全般に対して。
これがどういう意味なのかは、アイマスファンでないとまずわからない。
だから別の例で説明したい。
ようするに・・・
何年もがんばって貯金した金でついにレクサスの新車を買って本日納車したばかりなのに、近所のDQNが現れて
「俺はベンツみたいな黒のほうがイカツイ感じがして好きなんだよ!」
といってタミヤの黒のカラースプレーを吹き付けられた気分である。
冬馬の登場はそういうモノの再来を暗示させるのだ。
あの第1話と第2話を創ったかのスタッフなら、それは必ず理解してくれているはずだ。
わたしは信じている。
でなければ、わたしはDVDを新品で買ってアイマスを創ってくれた彼らへ見返りを提供するようなことはしない。
絶対に、だ。