教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

男の見た萌え と 女の見た萌え (中巻)

2009-06-30 00:00:18 | オタネタ全般
(・・・前回からのつづき)



では二次元におけるそれはどうか?
見てくれは大変重要である。
だが、いちばんの重要事項ではない。

では何か?
二次元における
「女らしさとは何か?」
つまり
「メスを感じる部分は何か?」
を考えてみたい。

二次元の女におけるいちばんの重要事項は性格である。
なぜならば、いかな二次元愛好者であれ、ただの絵に描いた女なだけの紙切れ1枚だけでは惚れないからだ。
その絵に描いた女が何を考え、なにを話すか、それがいちばん重要なことなのだ。

たとえばこんな感じだ。
弁当を作ってきて

「弁当を作ってきてあげたわよ。
 どーせあんたのことだからコンビニ弁当くらいしか持ってないんでしょ?
 あっ、それと勘違いしないでよね!
 あたしの分の材料が余ったから、あんたの分はついでなんだから、つ・い・で。
 べっ、べつにあんたのために作ったわけじゃないから、変な勘違いしないでよね!
 あたしはあんたの事なんか、何とも思ってないんだから・・・」

と、ほほを染めて話すのがかわいいのだ。
(釘宮病の危篤患者は脳内再生してみてくれ(笑))

これをわたしの文章力で現物の女に例えるのは難しすぎてあきらめた。
なので男視点から見たメスを感じるところが何かの解説は難しい。
まあ、そもそも現物のねえちゃんを好きになったことないし(笑)。

この課題はあえていえば
「愛玩的な姿」
にそれを投影できるかもしれない。
ときメモしかり、とらドラ!しかり、カードキャプターさくらしかり。
いくらでも例えることができそうな気がする。

そう、男がメスを見る視点は
「愛玩的な姿」
であり、女がオスを見る視点は
「戦う姿」
である。

これを反意的に証明してみたい。

愛玩的な意味でのかわいらしいだけの男のキャラがいたとして、それははたして女の視点から見て萌えるだろうか?
それはきっと、ぴこ(@ぼくのぴこ)みたいなキャラになってしまい、むしろ男のファンができるにちがいない。
というか、ぼくのぴこは成人男性向けのショタアニメである。

じゃあ、戦う姿がカッコいいだけの女のキャラがいたとして、それははたして男の視点から見て萌えるだろうか?
かわいくなかったら萌えない。
たぶん、少女漫画に出てくるアクティブなキャリアウーマンのようなキャラになってしまい、むしろ女の側に共感するものがでるにちがいない。
たとえば大崎ナナ(@NANA)とかがそうだろうな。



ひところから、やたらめったら男女の区別を嫌う傾向が強くなりすぎている感がある。
たとえばポスターなどでも、男は食う役で女だけメシを作る役をやらされていたとすると、どこぞの腐れフェミニスト団体から必ずクレームが入る。

ヤツらの言い分はかならず
「男女同権に違反している」
だ。

しかし、男も女も本質的には異性に求めるものが違うのだ。
もっと過激に表現するとすれば、腐れフェミニストは
「男は私たちフェミニストの価値観にあわせろ! でなければキサマらは差別主義者だ!」
と言いくさっているのだ。

それに対して、さきの

> 男が絵に描いた女の子にハマるのと、女が絵に描いた男の子にハマるのとで、性別をひっくり返しただけでそれは果たして成り立つのだろうか

という問いには、いままでの考察のうえではきっぱりと「NO!」と言えることから、男の価値観を腐れフェミニストの価値観にあわせることはまずムリな注文である。

だいいち、男が腐れフェミニストに
「キサマらが男の価値観にあわせろ」
といったところで
「差別主義的な考え方に吐き気がする」
と言われて議論の進展のしようがないのは明白であるわけだし・・・。

だから必ずしも男と女の役割を厳密に等しくする必要はないように思う。
男と女の役割が違うからこそ、そこにオスやメスを感じるのだから。



(次回につづく・・・)

男の見た萌え と 女の見た萌え (上巻)

2009-06-29 00:17:24 | オタネタ全般
わたしは2次元が好きだ。
2次元の女の子が大好きだ。

だが!

ふと、思うところがある。

男が絵に描いた女の子にハマるのと、女が絵に描いた男の子にハマるのとで、性別をひっくり返しただけでそれは果たして成り立つのだろうか、と。

わたしは男なので、絵に描いた女の子のことを客観的に何がどうだと分析するのは難しいかもしれない。
だからまずは絵に描いた男の子について分析してみようか。

ショタという単語の語源は鉄人28号らしく、その時代からショタはあったのかもしれないが、恐らく一般人の女にまで萌えが感染爆発をおこしたのは ”鎧伝サムライトルーパー” や ”聖闘士聖矢” がアニメで放送されたときからだと思う。
それぞれ1988年~, 1986年~ の作品であり、男の側に萌えの感染爆発がおきた ”ふしぎの海のナディア” (1990年~)と時期が近い。

当時はいまでいう「萌え」を表す単語はなかったなあ・・・。
まあそれはいいとして。

さてさて、ナディアが女の視点から見てもいかした女かどうかについては、それはかなり怪しいと思う。

しかし!

サムライトルーパーたちやセイントたちが男の視点から見てもカッコいい。
これは言うまでもない。

この違いは何か?

現物の男と女へと当てはめてみよう。

すごく極端にいうと・・・
バカな男が女を値踏みする判断基準はこうだ。

1に顔。
2に胸。
3,4はなくて・・・
5に性格。

バカな女が男を値踏みする判断基準はこうかな?

1に顔。
再度1にサイフやステータス。
2,3,4はなくて・・・
5に性格。

どちらがマシとかいうのはなくどちらもバカだが、まだ女のほうが相手のビジュアル面以外の部分を見ている気がする。

ようするに、男なら
「学校でいちばんツラのかわいい女はだれか?」
で盛り上がるところ、女なら
「学校でいちばんカッコいい部活のキャプテンはだれか?」
で盛り上がるようなものだろうと思う。

これが二次元キャラの好みにまで投影されているのはほぼ間違いない。
サムライトルーパーたちやセイントたちは、こいつらのツラそのものよりもむしろ、戦う姿そのもののほうがカッコいいからだ。

もちろんツラの影響もかなり大きい。
トルーパーでいうところの水滸のシンや、ブロンズセイントでいうところのアンドロメダの瞬や、幽遊白書でいうところの鞍馬など、かならず女装の似合いそうな中性的な優男が一番人気になる。
それと対照的に、骨太でマッスル体質の男はたいがい人気がない。
(ほんとはテニヌでたとえたほうが良いのだろうけど、テニヌは見てないから知らん。)
なので見てくれの影響を無視することは不可能である。
まあ、そのことはいずれ議論するとして、ここは先に進めよう。

この問題は、
「男らしさとは何か?」
いや、もっとバタ臭く言えば
「オスを感じる部分は何か?」
になるのかもしれない。

たとえばプロ野球選手というのは、恐らく女視点から見ればオスを感じるだろう。
もっといえば、
「全てを賭して巨大な敵と戦う姿」
にそれを投影できる。
たとえばサムライトルーパーやセイントのように。
もちろん、るろうに剣心やテニヌや幽遊白書でもそれはおなじである。

さて、はなしを二次元における男の視点にもどす。

現物におけるバカな男は顔と胸などの見てくれにしか興味がないとは先に述べたとおりだ。

では二次元におけるそれはどうか?



(次回につづく・・・)

ひとのblogの見かた

2009-06-28 00:01:09 | 経済/経済/社会
会社の同僚とメシ食っているとき、わたしが人のblogでいくつか見ているのがあると言うと、
「なんでわざわざ人の日記みたいなの見るかね? おまえヒマなのか?」
みたいな顔をされた。

それは違う!

blogにはblog特有の見かたがあるように思う。

いい機会なので、わたしがどういう観点でひとのblogを見ているのか、自問自答してみた。
まあ、わざわざ当blogを見に来てくれている人たちには釈迦に説法的なはなしではあるが(笑)。



★ニュース系

新聞屋のwebサイトのように何でもかんでものっけているblogなどまずない。
あたりまえだが、blog主の興味のあるものしか載せない。
いきおい、どうしてもblogの掲載内容が偏る。
いやむしろ、その特化したニュースのblogにこそblogという媒体の真価があるように思う。

痛いニュース
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/

たとえば↑こんなblogだ。



★特化系

blogというのはキホン的に個人が趣味でやっているものである。
だから、商業ベースでやってるようなのでは絶対なりたたないような極限まで特化したblogもよくある。
たとえばGONZOネタに半ば特化したサイト(下記)なんて、恐らくblogという体裁をとっていなければ成り立つのは難しいだろう。
そしてそういったblogの主はそれ系の専門知識を備えた場合も多々あり、それらblogを見れば自分でネットを徘徊して情報あさり分析するより遥かに効率的だ。

個人就活ブログ ...
http://japanimation.blog72.fc2.com/

たとえば↑こんなblogだ。



★専門家系

業界のプロの人が立ち上げたblogは濃ゆい。
なにが濃ゆいって、そこいらの新聞記者レベルでは書けないような鋭い分析が載る。
こういうのを読むと非常に参考になる。

どこぞで聞きかじって
「ネットなんてヒマ人とバカの集いだ」
とか言いくさるモノ書きにでも見せてやりたいほどの完成度を誇る。

債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/

たとえば↑こんなblogだ。



★まとめサイト系

2chでもおもしろいスレが立つこともあるが、リアルタイムにおもしろいスレを引き当てるのは結構しんどい。
べつにこれは2chに限る話ではない。
誰かがおもしろいスレをコピペしてくれたのを読むほうがはるかにラクチンだ。

ハムスター速報 2ろぐ
http://urasoku.blog106.fc2.com/

たとえば↑こんなblogだ。



★オフで知り合い系

blogやる前から知っている人たちのとこ。
あんまり細かく書くとわたしの正体がバレるかもしれんので、リンク張るのはヤメとこうかね。



★通なひと系

まずはじめにこういうのは見ないというのを。
アニメやマンガ系のblogでキャプチャ画像とあらすじだけしか載せないblogもよく見る。
そういったblogは自分のオリジナリティーというと「かわいい」とか「おもしろかった」とかの感想を載せるという程度のだ。
それでは、コピペ的な価値観をメディアに刷り込まれたのが丸見えな、新聞の投書欄にのる感想ネタ程度のくだらんものでしかない。
(個人的には、新聞の投書欄にのる政治や社会に対する感想ネタは、誰でもすぐに思いつくようなレベルでしかない超絶くだらん記事だと思っている。まあそれはおいといて・・・)

できることなら、熱き想いのたけやら、ハジけた文章やら、鋭い突っこみやら、独特の分析やら、猛者にしか書けない濃い感想やら、エンスーなひと特有の何かが欲しい。

徒花な日々
http://blog.goo.ne.jp/styui-gdb/

たとえば↑こんなblogは、熱き想いのたけをぶちまけててイカしていると思う。
当blogも同じくアニメやマンガ関係のではあるので、できることならばかくありたい。

GONZO株主総会にいってきた

2009-06-27 00:05:11 | オタネタ全般
たまたま有休とって新宿付近へ行く用事があったので、ついでにGONZO株主総会へ行ってきた。
報告そのものは事前配布資料を単に読んで聞かせるだけだったので、それは省略することにして、そのあとの質疑応答での事をここへ記したい。

なお、株主総会の硬っくるしい会話をそのまま転載すると読んでも面白くないので、フランクな言いまわしに勝手に変えるなど多少の変更を加えつつ記すことにする。
そもそも一言一句を記録するのはムリなので、要点だけだいたいそんなもんだというくらいで見てほしい。



問「おまえら赤字シャレになんねえじゃん、何か対策したのかよ?」
問「そもそもおまえら役員報酬もらいすぎだ!」
  ↓
答「役員は去年から給与カットしている。はじめは短期的なものだと考えていたけど、今もなおやっている。副社長のカットがいちばん大きい。けど、カット額はナイショね」
(注:いわかぜキャピタルからやってきた社外取締役のほとんど(全員?)は無報酬でやっているっぽい)


問「会社がムチャクチャ厳しいのに、副社長が会社からカネ借りているとはどういう神経してるんだ!? なんだよこれは?」
(注:1000万円ほど貸し残)
  ↓
答「何に使っているのかはナイショだ。私的な利益のためのものではないし、監査役にも相談したよ」
(注:監査は「意見を表明しない」としている)


問「まだ黒字のネトゲ部門を売っぱらって赤字のアニメ部門残すとは、おまえなに考えてんだ?」
  ↓
答「ネトゲは日本が世界をリードしているわけじゃあない。アニメは日本が世界をリードしているから、この分野に集中したいのさ」


問「なんだかダメダメだけどさ、新しい取り組みとかないの?」
  ↓
答「ブロードバンド配信を海外のと組んでやっている。けどDVDの落ち込みがメッチャ酷いんで、それに比べたらまださっぱりだね。あとアフロザムライとかをアメリカでやっている。あっちは日本と違ってちゃんとTV放映料をもらえるよ。アフロザムライはうまくいけば大きく化けるかもね?」


問「これからどうすんのさ?」
  ↓
答「ストライクウィチーズやラストエグザイルなんかの、いままで人気のあった作品の続編を作るとかして、新しいのを作るのは控える。儲けられる数少ないタイトルに集中したい」
(注:ストライクウィチーズは続編製作発表済。エグザイルも続編の可能性が大いにあるってことかな?)


問「会社ヤバいけど、上場廃止になっちゃうけど、これからもちゃんと株主優待のDVDくれる?」
  ↓
答「ちゃんとやるよ。変更は予定してない。キホン覆すことはない」


問「発行可能株式数を何で増やすのさ? なんかたくらんでる?」
  ↓
答「増資を検討中で交渉中なんだけど、まだなんともはや・・・」


問「中長期計画とかないの? というか出せ!」
  ↓
答「2期連続債務超過になっちゃったんで、中長期計画はあったんだけどオジャンになっちゃった。カネかかるような投資はひかえて、ブロードバンド配信とかの既存のものを使える投資をどんどんやっていくつもり」


問「会議室が立派すぎる! 会社ヤバいのにこんなんにカネ使うんじゃねえ!」
(注:立派すぎる件はわたしも激しく同意)
  ↓
答「ちょっと考えてみるよ」


問「あんたのとこの得意技の3DCG部門を売っぱらっちゃって、これからいったいどーすんだよ?」
  ↓
答「これは明確な戦略がある。青の6号のときはすげー投資しないとCG作れなかったけど、いまはだれでも作れるようになったから自前で抱える必要がなくなった。売りはしたけど、ノウハウを残すために場所は社内なままにしてあるし、ダイジョウブじゃね?」


問「このアホみたいな赤字の原因は何? それと、これを減らす方策は?」
  ↓
答「赤字のいちばんデカいのはコンテンツ版権の減損処理。アニメつくるときの出資を減らしてマイナスのときのインパクトを減らすつもり」
(注:ということは、下請けに徹するみたいな?)


問「この新しい役員ってナニモンだ? こんなんしか書いてないんじゃあ、良いとも悪いとも判断できねえだろ!」
  ↓
答「略歴はこれ以上はナイショ。もともとファイナンスが専門で、それを見てもらう」
(注:このひと昭和54年生まれだから取締役ってぇのにしてはメチャ若いよ)


問「咲はメチャおもしろいけど、シャングリ・ラとアラド戦記つまんね」
  ↓
答「咲をお褒めくださりありがとうございます(ニッコリ)」

ロータリーキーホルダー の わびさび

2009-06-26 06:35:53 | 科学
ロータリーキーホルダーというキーホルダーがある。
ロータリーエンジン絡みのグッズである。

ネットをウロウロすると2種類存在するようだが、わたしの持っているものは△型をしたローターがキーホルダーになっているヤツだ。
(もう1方のは、ローター+ギヤ+ハウジングになっていてグルグル回るらしい)

こいつはただのキーホルダーのくせして1600円くらいするリッチ(?)なアイテムである。
けど躊躇せず買ってしまったわけだが。
別にそれだけなら「はあそうですか」という程度のことだ。

だが!

買ってしばらく使ってみてはじめて解ったことがある。
今日はそれについて書いてみたい。

まず、とりあえず勢いで買っただけなのだが、眺めてみると意外にリアルな造りになっている。

買うときは「どうせきっとプラスチックを銀色に塗装しただけだろう」くらいしか思っていなかったが、丸ごと金属でできていた。

そしてふつうのキーホルダーっぽい薄っぺらな造りではなく、ちゃんとホンモノのアスペクト比を保ったままの3次元形状をしている。
こいつは真ん中にエキセントリックシャフト(クランクシャフト相当)が通る穴が開いているとかそんなレベルのリアルさではなく、けっこう複雑だ。
よくよく見てみると、ちゃんとアペックスシール, コーナーシール, Oリングを入れる溝が彫ってあるし、ステーショナリーギヤと噛むための内歯歯車まで彫ってある。
(まあさすがに歯が彫ってあるという程度で、サイクロイド歯型だとかインボリュート歯型だとかいうところまでのモノではない)

さらに言うと、ロータリーリセス(燃焼室のへこみ)まで再現してある。
ロータリーリセスがあることは別に大したことはないように見えるかもしれないが、これは注目すべきことなのだ。
なぜなら、ロータリーリセスを再現しようとすると側面にへこみをつけなければならず、そうすると上と下という2枚セットの金型では作れなくなるからだ。
上下2枚セットの金型でいいならタイヤキを焼くように量産できるが、ふつうの観光地のみやげ物屋にあるキーホルダーはこうやってカンタンに作っていると思われるが、こいつはそうもいかない。
どうやって作るのか知らんが量産性が非常に悪いんじゃないのかな。
こいつは意外にコストがかかっているのではないだろうか。

そしてもう1つ。

買ってすぐは、こいつは銀色だった。
たぶんニッケルめっきか何かだろう。

ところが、しばらく使っているとめっきが剥げる。
めっきが剥げるというと正体がバレるみたいな悪い意味っぽいが、実はそうでもない。

色からして地肌は銅だろう。
その凸の部分から順にめっきが剥げてくる。
そして剥げたところはほんのりと赤銅色に染まってゆく。
そうすると、ホンモノのローターがエンジン内で高温で燃焼しつつ高速回転しているような、そういった過酷な環境で使われて角がすり減ったかのような、そんな妙なリアルさがにじみ出てくるのだ。

おなじ模型で例えていうならば、ガンプラの汚しのかっこ良さに近いかもしれん。
いや、使えば使うほど常に変化し続けていろんな側面を見せてくれる萩焼の湯飲みようでもある。

数学的に美しい形をしており極限まで簡素化された構造という「わび」。
ホンモノのエンジン内で使われてエージングされたかのような「さび」。

ぱっと見でかっちょいい感じはあんまりない。
しかし使いこんではじめてわかるかっこよさ。

これはなかなか隠れた逸品であると感じている。

わたしは広島のマツダミュージアムの売店で買ったのだが、気になるひとはヤフオクででも買ってみてはいかが?



追伸:

ニッケルめっきかもしれないので、金属アレルギーの気がある人は身につけないほうが良い。
そこだけ注意。

S氏の新作ソフト「早押しクイズキット」

2009-06-26 06:35:45 | 連絡など
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090123

↑これで紹介したスーパープログラマーS氏が新作を引っさげて帰って来た!
・・・とはいえ、iPhone/iPod touch用だから我が家では動かんので、実はどんなもんなのか良くしらん(笑)。



公式サイト
http://blog.goo.ne.jp/opensesamepinky

> 若者よ。合コンでiPhoneを見せびらかすチャンスがまた到来したぞ。「早押しクイズキット」
http://orebo.blog86.fc2.com/blog-entry-321.html

> 合コンの最終兵器!? iPhone「早押しクイズキット」
http://ascii.jp/elem/000/000/424/424428/

いくつかMADのリンク

2009-06-25 02:01:38 | オタネタ全般
某氏のblogでMADのリンクがおもしろくてすっかりハメられたので、うちも対抗してMADのリンクでも張ってみようかと。けっこう古いのばっかりなのでアレだが。
けどHTMLで書くのめんどくさくなったので平文で(笑)。



【初音ミク】ミクがスペランカー略して「ミクランカー」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1810054

スペランカーのフィールド音楽や効果音に歌詞をつけて初音ミクに歌わせた模様。
効果音の歌詞付けが絶妙すぎ。
けどスペランカー全く知らんとおもしろくないかな・・・。



リリカルなのは with soundhorizon
http://www.nicovideo.jp/watch/sm222014

「恋人を射ち堕とした日」という歌の映像面をリリカルなのは戦闘シーンで勝手につくった模様。
もうハマりすぎで、このために歌つくったんじゃないかってほど。
これ見てしまったがためにリリカルなのはを全部見てしまう羽目になった・・・。



魔理沙は大変な物を盗んでいきました
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6803519

同人ゲーのさらに2次創作の歌。
もちろんタイトルはカリオストロのパロディー。
どちらかというと同人ゲーそのものよりも有名なのかも?



一般人に戻れない
http://www.nicovideo.jp/watch/sm651494
腐女子からあがれない【エアーマン替え歌】酢醤油
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1884910

ロックマンの2次創作でできた例の有名な歌「エアーマンが倒せない」の替え歌。
3次創作とでも言うのかな?
なんだか同士すぎるのがイタすぎる。
まあわたしは男だけど。

わたしの愛したマシンたち(ヘッドフォン編)

2009-06-24 00:01:44 | 科学
本記事は「わたしの愛したマシンたち」というシリーズの第2弾である。
各話ごとに完結しているので前のは別に読まなくてもいいが、第1弾はエスプレッソマシンについて2009.06.19に記してある。



わたしにはお気に入りのヘッドフォンがある。
オーディオテクニカの木のヘッドフォン、その最初期モデルである。

ATH-W10VTG
http://www.audio-technica.co.jp/products/hp/ath-w10vtg.html

いまでこそオーディオテクニカはクソ高いヘッドフォンを出してるが、当時はせいぜい高くても1万円代のヘッドフォンしか出していなかった。
それもそのはず、世界に並みいる強豪ひしめく高級ヘッドフォン市場に、言っちゃあ悪いがただのAVアクセサリー屋のオーディオテクニカが太刀打ちできるとは到底思えなかったのだ。
それは当時のだれしもが思うところであろう。

1996年のことだった。
バブル後遺症がどうこうと言われていた時代、なぜかオーディオテクニカは勝負に出た。
高級ヘッドフォンへの参入である。

オーディオテクニカは誰しもが思いつきそうだが誰も製品化していなかったやりかたで参入した。
ヘッドフォンのハウジング(いわゆる外側)を木で作ったのである。

なぜ木が良いのか?

これはあくまでも私見だが・・・

ヘッドフォンやスピーカーの箱はなるべく理想剛体に近いほうが良い。
でなければ変な箱鳴りがしてしまうからだ。

とは言っても理想剛体に近いものというのもかなり難しい。
たとえば10mm厚のステンレスであれば理想剛体に等しいだろう。
変な箱鳴りはほぼカンペキに抑えられる。
ところが、そんなヘッドフォンはあまりにも重たすぎて首にはかけられない。

ではどうすれば良いか?
そこそこの重さでそこそこの剛性をもつ材質で作るしかない。
特にヘッドフォンはそうである。

だから箱鳴りはカンペキには抑えられない。
ならば、響いたとしても心地の良い響きの出る材質で作るべきだ。
プラスチックなど論外だ。
もちろん木で作るのが望ましいし、できることなら無垢材にしたい。

わたしはそう思う。

それをオーディオテクニカがやったのだ。

では、なぜ他のメーカーがやらなかったのか?

木材加工に詳しくないこともあって、わたしにはそれはわからない。。
無垢材で作るとすると、材料調達の問題や経年変化まで考慮した品質管理の問題など、ふつうの電気屋では到底退治しがたい難しい課題が多いだろうと思う。

そして、オーディオテクニカ的には満を持して木のヘッドフォンが発売された。

これは驚くほど音が良かった。

しかし、世間の評判はビミョーだった。
発売後しばらくは特に良いとも悪いとも言われず、イマイチ話題にならなかった。

わたしはこのヘッドフォンを含め、50をゆうに超える数のヘッドフォンを視聴し、最も音の良いものを探し続けた。

まだカネ出しても良いと思える程度のものが2つ。
「これは欲しい!」と惚れる音の出すものが2つ。
あれだけ聞いてそのくらいの選択肢しか残らなかった。

正確にいうと、「音が良い」と表現するのは不適切な気がする。
有象無象のあらゆる音色を奏でるヘッドフォンのなかにして、そのなかでわたしの心の奥底にとどき、魂を揺さぶる音質を出せるもの。
そう言ったほうが近い。

良いか悪いかという客観的判断ではなく、魂がそれを理解するか、そういう判断だ。

そして魂を揺さぶるほどの出会いは50を超える数のなかでもせいぜい2つしかない。
だから、仮に10万円以上もするような他社製ヘッドフォンをくれてやると言われても
「そんなのはいらんからオーディオテクニカの木のやつをよこせ」
と、きっとそう言うに違いないほど惚れている。

これは分解能が良いとか空間の広がりを感じるとか、そんなベタなオーディオ的な評価では決して表せない。
バイオリンを聴けばデッキの木の香りがしそうなほど甘美であり、ピアノを聴けば弦をたたくインパルスの音色に感動し、あろうことかFM音源でさえアコースティックな響きを伴って官能的なしらべに聞こえるのだ。
音楽を歌詞やリズムやメロディーで楽しむのではなく、もっと原初の魂をくすぐるように楽器の音色そのものを楽しむために生まれたヘッドフォン、こいつはそういう性質のものなのである。

これは同じオーディオテクニカの(木ではない)アートモニターシリーズでも出るか?
音の傾向はよく似ている。
だが響きが全く違う。
これは木でなければ出ない音なのだと、聞き比べてみればわかる人にはわかる。

こんなヘッドフォンが他にいくつあるだろうか?
無いとは言わないが、ほとんど無い。
これは50をゆうに超える数を聴いて選んだわたしはそう断言できる。

それから1つ言わなければならないことがある。
ヘッドフォンなので、かけ心地も重要だ。

わたしの場合、みみたぶを圧迫するものは絶対イヤなので却下。
そしてそれなりに値のはるヘッドフォンは重たいものが多いので、その重たい重量を耳のまわりだけで支えるような疲れる構造になっていないかというのも重要だ。
そして、さきの4つのヘッドフォンのなかで優れたかけ心地のものは例の木のヘッドフォンしかなかった。
実際このヘッドフォンはかなり重たい部類に入るが、重さを頭の上でささえる構造になっているため、徹夜でヘッドフォンかけても全然気にならないという優れた構造を持つ。

このヘッドフォンの惚れ込んだわたしは、いつかこのヘッドフォンを買おうと心に決めた。
しかし当時は社会人ではなかったので、お金が無くてしばらくは指をくわえて見ているしかなかった。

ついに手に入れたときの感動はひとしおだった。
その晩はクラシックからゲームのサントラから、なんだかんだ徹夜で音楽を聴き浸った。
それに、なぜこんなに音が良いのに世間で評判にならないかフシギなくらいだった。

1年くらいたった後だろうか。
少しずつ人気が出だした。
オーディオ誌などでもどんどん評価が上がってきた。
わたしの耳やわたしの判断は間違ってはいなかったと、少し誇らしく思った。

それから10年以上たった。
コンスタントにモデルチェンジを繰り返し、いまだ後継機は続いている。
そして今となってはオーディオテクニカのフラグシップを担う商品にまで駆け上がった。
当時はアートリンクシリーズと呼んでいたが、どうやら今はWシリーズというらしい。
見かけたら聴いてみて欲しいと思う。

あれ以来10年以上たったが、いまだにこのヘッドフォンはお気に入りで日々使っている。
他の製品など考えられない、とまではいかないが、いまだ後継機くらいしか浮気の対象は見つからないのである。
きっと壊れたとしてもまた同じシリーズを買うだろうし、もしシリーズが製造中止になったら一生分として2~3台くらい追加で買ってしまうことになってしまうだろう。

なるべくそんな日は来ないことを祈る。
サイフ的にもね。



追伸:

いちおう同シリーズの前のもリンクを記しておく。

わたしの愛したマシンたち(エスプレッソマシン編)
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/e/a249c805d2c678289fe38a4b958cedea

ヒーローと重火器

2009-06-23 00:00:54 | オタネタ全般
速度を犠牲にしても圧倒的な重武装をすべきか?

いや、
武装を犠牲にしても圧倒的な機動力をもって戦いの主導権を握るべきか?

これは実に難しい問題である。

たとえば重武装でいうと・・・
ドイツ軍ならティガー戦車。
サーキットの狼ならフェラーリ。
ガンダムなら連邦軍の白い悪魔。
怒首領蜂ならCタイプ。

たとえば機動力でいうと・・・
ドイツ軍なら電撃作戦。
サーキットの狼ならロータスヨーロッパ。
ガンダムなら赤いひと専用ザク。
怒首領蜂ならAタイプ。

そしてどちらにも華がある。
当然だがどちらが良いとも言い難い。

ところが!

物語においては常に一定の法則がある。

それは・・・
主人公は機動力タイプであること。
主人公は火力でライバルに圧倒されること。
主人公は腕前によってハンデを克服すること。

これは日本製の作品だけの性質ではないだろうか。
実はこれはアメリカ製の作品には当てはまらないのだ。

たとえばスタローンやシュワルツネッガー主演のハリウッド映画を見てみるといい。
主人公は肉体美や超人的身体能力を売りにしている。
主人公が撃ち負けるなんてことはありえない。
これは日本製のソレとはビミョーに違う気がする。

日本の文化の根底には、判官贔屓という性質が横たわっている。
つまり、無意識のうちに弱いほうに同情的になり肩入れしてしまうのだ。

対してアメリカは、ナンバーワンでなければならないという性質がある。
中国もナンバーワンを重視する。
そして韓国は強いほうの味方であろうとする性質がある(←これは日本人から見るとかなり意地汚く利己的に見える)。

さっきのハリウッド映画の件と日本製のマンガを比較してみよう。
主人公は始めはどこか頼りなさげで、最初はタダの人というところから始まる。
主人公よりマッチョだったり重武装だったり巨大だったりという敵キャラが必ず現れる、というかそんな敵キャラが主流である。
主人公は武力に圧倒される。

そして主人公は葛藤し、研鑽をつみ、知恵をしぼり、たった1つの冴えてやりかたにより力で圧倒する敵を倒す。
そう、ヒーローは重武装していてはならないのだ。

サーキットの狼だってそうだ。
泣きたくなるような非力なエンジンのロータスヨーロッパで運転技術を駆使して戦うからおもしろい。

怒首領蜂だってそうだ。
狂気の弾幕のなかを紙一重で避けて戦う、蝶のように舞い蜂のように刺すAタイプのほうがおもしろい。
(このへんのことは2009.05.05記事を参照ねがう)

ガンダムも実はそうだ。
実はアムロは主人公ではあるがヒーローとは言い難い。
だからアムロは頑丈さがとりえの白い悪魔に乗る。
人はアムロには憧れない。
ヒーローとは敵キャラたる赤い人のことである。
彼は機動力を極めて重視しており、そして非力というハンデを自らの腕前でカバーして戦い続ける。
その姿勢に人はヒーロー像を見るのである。

フシギなことに、ガンダムの世界では常に(というほどでもないかもしれんが)主人公側の一味のほうが重武装しているようにも見える。
もちろん連邦軍の白い悪魔のことだけではない。
たとえばクスィーガンダムやペーネロペーなどは、もうちょっとしたら縦横比が1:1になりそうなほど重武装している。
そして、シャアやグラハムなど、ガンダムに戦いを挑む側のほうがかっこいい。
だから判官贔屓のヒーロー像としては矛盾していない。

この日本人だけが持つ判官贔屓の美学、ガンダムのヒーロー像を、はたしてアメリカ人が理解できるだろうか?

おそらく理解できる人は少ない。
なぜなら、ハリウッド製の実写ガンダムではシャアはデブキャラだったから。orz…

ゾロアスター教経典を読んでみよう

2009-06-22 00:00:27 | 経済/経済/社会
あらかじめ断っておくが、わたしはゾロアスター教徒ではないし、なる気もない。
無信心だが、しいていえば仏教徒だ。
ふつうの日本人よろしく宗教なんてウサンクサイと思っている派だ。

しかし!

なぜかいくつか教典を読んでみたこともある。
もちろん宗教にハマりたいわけではなく、かといって人生について思い悩んだ末に指針が欲しかったわけでもなく、単なる小説代わりみたいな意味でだ。

旧約聖書も読んだし、ギルガメッシュ領事詩も読んだし、アヴェスタも読んだ。
みなそれなりに面白かった。
ゆいいつ新約聖書だけは道徳的側面の強調があまりにも濃すぎて、小説代わりとして読むには面白くなかった。

そのなかで小説代わりとして最もおもしろかったものを選ぶとすると、わたしならゾロアスター教の経典であるアヴェスタ(※1)を挙げる。

ゾロアスター教は太古の昔に栄え太古の昔に没落した宗教なので、どちらかというと新約聖書よりも旧約聖書のノリのほうに近い。
それに説教臭くもないので変にゲンナリすることもない。

もちろんそれだけが大きな特徴なわけではない。

最大の特徴は読んでいるときの高揚感にある。

アヴェスタは短いセンテンスに区切られており、それぞれがハイテンションな物語で、同じような情熱的な文体で、それが延々と繰り返される。
悪く言えば、かなり冗長でムダが多いとも言えるし、物語としてのストーリーも充実しているとはとても言いがたい。

ところが!

それはそういうモノだということで、そのまま気にせずにしばらく読んでみるといい。
あるとき、これの独特の読み方があることに気付くはずだ。
同じ毛色の文章が繰り返し繰り返し出てくることで、しだいに体がそのリズム感をつかんでしまって気分が高揚していき、それが恍惚とした読後感へと導く。
そして読んで面白かったという感覚は残っているのに、なぜか読んだあとストーリーはほとんど憶えていない。

原始的なシャーマニズムがそれと同じものだ。
同じ動作を繰り返し繰り返しつづけることで気分を高揚させ、しだいにトランス状態へと導かれ、そして神と一体となった者へ神託が下る。

まさにアヴェスタの読み方はこれにあったのだ!

ストーリーやキャラクタを最重要視する現代の読み物にはこの手のものはほとんど無い。
たまにはこういうのを読んでみるのもおもしろい。
新興宗教のようにとって付けたような薄っぺらなコピペ教義でもなく、かといってキリスト教のような論理的に完成された屈強な教義でもなく、フシギにライトな感覚で読めてしまうのも良いところだ。



追伸:

創始者ゾロアスターは名前ののこっている人物としては、姉萌え・妹萌え・母萌えをはじめて肯定的に解釈した最古の人物であろうと思われる。
今の日本の創作物を見るかぎり、あるいみ大変な先見性の明があったのかもしれないね。



【※1 アヴェスタ】

ゾロアスター教 神々への讃歌
岡田 明憲
ISBN4-89203-053-8
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BE%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E6%95%99%E2%80%95%E7%A5%9E%E3%80%85%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%AE%83%E6%AD%8C-%E5%B2%A1%E7%94%B0-%E6%98%8E%E6%86%B2/dp/4892030538/ref=sr_11_1?ie=UTF8&qid=1245076660&sr=11-1

携帯を振ると電波がとどく根拠

2009-06-21 00:05:40 | 科学
世の中には
「携帯の電波がとどかないとき、携帯を振るとつながる」
のだとかいう都市伝説がある。

これは時折、プロの無線屋さんの間でも語り継がれている。
ただし、
「モノを知らんというのは何と恥ずかしいことだ」
という戒めの代わりに使われる。
もちろん、携帯を振ったからといってどうこうなるものではないのは自明だという事が前提であり、プロの無線屋で
「携帯を振ると電波がとどく」
などと真顔で言うヤツがいたとしたら、そいつはヘタレ扱いされるのは間違いない。

そこで!

おもしろいから、試しに携帯を振ると電波がとどく根拠をコジツケで考えてみたいと思う。



① 偏波面ダイバーシティ説

携帯の基地局アンテナを見てみるといい。
基本的には地面に鉛直に立っている。
小難しく言うと、電界が垂直方向に励振されるので垂直偏波になっている。
したがって、理論的には横向きに寝せたアンテナでは全く受信できない。

ユーザーが携帯を寝かせて使っていた場合、理論的には電波を受信しづらい。
だから、携帯をタテにしたりヨコにしたりとアンテナの角度を変え、偏波面が基地局アンテナと一致すれば、より感度が良くなり携帯がつながるようになる。

しかし、携帯をブンブン振るよりも、ゆっくりと回転させてたまたま受信できる角度を探していったほうがマシだ。



② 空間ダイバーシティ説

遮蔽物のない広場での使用では影響はまず出ないが、都市部では電波を遮蔽したり反射したりする構造物が非常にたくさんあって、基地局アンテナに近いわりには受信状態はあまり良くない。
運が悪いと、変な方向からの反射波がちょうど逆位相になっていて信号を打ち消してしまうことがありうる。
その場合、少し携帯の位置をずらすとうまく反射波の影響を回避できる位置が現れる。

ここで言うところの少しというのは1/2波長くらいの距離のことで、2.2GHz帯の携帯なら6.8cmくらいのことだ。
だから携帯をブンブン振るのは意味がなく、少しだけずらしてみるほうがマシだ。



③ 故障ぎみ説

いまの携帯電話の実装密度は極めて高い。
それは良いことだ。

しかし、小さくなったということは、熱はこもるし、熱応力が発生した分を吸収できるスペースも無くなったということだ。
熱応力をいよいよ吸収できなくなると、たいがいはどこかの接合面が剥がれて導通不良になる。
それも、1ミクロン以下とかの極小さな隙間があいて導通不良になる。

だからもし導通不良ぎみなのであれば、物理的な加速を加えることでたまたま接合した状態に戻るかもしれない。
しかし、携帯をブンブン振るよりも、コンコンと携帯を叩いて様子を見たほうがマシだ。



④ 高さ調整説

これは少々②に近いかもしれん。
一般論として、アンテナの地面からの高さが高いほど電界強度が強くなる。
TVのアンテナを屋根の上につけるのもそれが理由だ。
携帯も通信状態が悪いときには地面からの高さを上げてやれば、理論的には少しは良くなる。

だから、いつも使っている胸の位置よりももっと高い位置まで持ち上げると良くなるかもしれない。
しかし、携帯をブンブン振るよりも、ただ冷静に持ち上げただけのほうがマシだ。
まあ良くなるとは言っても1dBも変わらんと思うが。

GONZOは滅びぬ、何度でもよみがえるさ!(その5)

2009-06-20 00:04:34 | オタネタ全般
フシギなことが起きている。

2009.06.03に公開された決算短信は強烈なバッドサプライズだった。
それは、まだ倒産していないのがフシギなくらい悪かった。

株価はそこで一気に下げた。

しかし!

そのバッドサプライズ帳消しを遥かに上回るオーダーで値上がりしている。
株価が1週間前から連日連騰し、しかも今日はストップ高だった。

その間に何かあったかというと
「株主優待はちゃんと配りまっせ」
というリリースが出たくらいである。

たしかに株主優待だけ考えても利回り300%くらいになるわけで、その意味では超お買い得ではあるかもしれんのだが、とてもそんなんで皆が買いに走るとは思えん。

なんというか、値動きだけ見るとかなりインサイダー臭い。

ひょっとしたら、もうじき会社の存亡に係る重大なグッドサプライズが発表になるかも・・・?
とはいえ倒産直前に株価が急騰することもよくあるので、あまり期待しすぎないほうが良いかもしれない。

わたしの愛したマシンたち(エスプレッソマシン編)

2009-06-19 00:05:45 | 科学
当blogでわたしの好きなものというと、いつもアニメやマンガやそのキャラクタしか出てこない。
そこで今日は趣向を変え、わたしの好きなマシンについて書いてみようと思う。

今回はエスプレッソマシンについて。
気が向いたらシリーズモノになるかもしれない。

エスプレッソとは、専用の器具を使っていれた超濃縮コーヒーみたいな飲み物である。
なにしろオチョコ1杯分にコーヒー1杯分の成分を抽出してあるものだから、初めて飲んだひとにとっては衝撃的に濃厚ですらある。
エスプレッソをお湯で薄めてコーヒーなみの濃さにした飲み物もあり、こちらはカフェアメリカーノと呼ばれる。

エスプレッソもカフェアメリカーノもスターバックスでオーダーできるので、気がむいたら試しに飲んでみるといい。
これを注文するとコーヒーの味にうるさい通な客と思われるのか、他のドリンクは紙コップやプラコップで出るにもかかわらず、陶器製のコップで出してくれることもある。

エスプレッソは9気圧くらい圧力をかけて一気に抽出する。
したがって圧力をかけられる専用のマシンでないと入れることができない。
そこでエスプレッソマシンの出番となる。

あんまり安いマシンを買うとまともに圧力がかからないので、単にエスプレッソのようなものができるだけである。
ボイラーが9気圧以上かかる仕様なら、とりあえずエスプレッソは入れられる。
デロンギやデバイススタイルのものが有名で、安いのなら家電量販店にて1万円ちょいくらいで買えるのではなかろうか。

しかし!

とりあえずエスプレッソが入れられる程度で良いのか?
美味いエスプレッソ、美味いカフェアメリカーノを飲みたくないか?
コーヒーが好きだと自負するにふさわしい、使いこなしがいのあるマシンを使ってみたくないか?

その要望に答えることのできる数少ないマシンの1つを紹介したい。
Pavoni(パボーニ)のレバー式エスプレッソマシンである。

http://www.lapavoni.com/
↑公式サイト

http://www.lapavoni.com/PDF/CAT_LEVER-MACHINES.pdf
↑該当マシンのカタログpdf

まずだれが見ても認めるのはデザインである。
単にエスプレッソを入れるという目的を実現するための最小限の要素しか持たないのにもかかわらず、そのフォルムはデザイン重視のほかのどの製品よりも美しい。
デザイン重視の美術品的な美しさというより、性能を極限まで高めるために必然的に発生したフォルムの美しさ、どちらかというと戦闘機の機能美に近いかもしれない。

これは月とスッポンという例えでも出さないかぎり比較しようのないほどの、他を圧倒した美しさがある。
一度自宅に招き入れてしまうと単なる家電製品というカテゴリーを超越して愛着がわくし、それに他社製品を見てもオモチャまがいにしか見えないほどのものがある。
だいいちコーヒー飲まないのに衝動買いしたとかいう話もときどきあるくらいなのだ。

もちろん優秀なのはデザインだけではない。
単なるデザイン重視の商品だったらわたしは買わなかっただろうし、きっと買っても後悔していただろう。

Pavoniのマシンで最も優秀なことは「何をしても味が変わること」である。
いや、この言い方は誤解を招くかもしれない。
「あらゆることを自分の腕で制御でき、そしてマシンはその腕に答えてくれ、それを確実に味の変化として伝えられるだけの高いポテンシャルを具えている」
そう言うほうが近い。

単に粉をつめてボタンを押しただけで半自動的にエスプレッソができるようなマシンとは全く違う。

そもそもボタンはボイラーを加熱するための電源スイッチしかない。
あらゆる制御は人間の手で行わなければならない。
単にレバーを倒してエスプレッソを抽出する、そんな単純な動作をするだけでも、ほんのちょっとしたことで味が変わる。
ほんとうにそんなことで味が変わるのかと驚くほど些細なことで味が変わる。

はじめて我が家にやってきたとき、はじめて使ったときは、ほんとうに飲むのが苦痛なほどまずいエスプレッソができた。
こんなんでやっていけるのだろうかと、最初は少し落ち込んだ。

それから暗中模索のなかアレコレと試行錯誤の日々が始まった。
少しずつどうすればどんな味になるのかを理解していった。
時には「そんなことで味が変わるのか!」とオドロキの事実を発見した。
だんだんと安定して同じ味を入れられるようになっていった。
マシンの手ごたえとともに、自分の舌も少しずつ鍛えられていった。

そしていつのまにか、気がついたらスターバックスより遥かに美味いものを飲めるようになっていた。
初めてまともに使いこなせるようになったと気付いた瞬間だった。
長いときがたったが、わたしに悪戦苦闘を強いる気難しいヤツから無二の相棒へと昇華していた。

これなら死ぬまで使ってもいい。
そして、死ぬまで使ってもいいと思えるような製品が、自分の家にいったいどれだけあるだろうか?
いまでは本当に買って良かったと思っている。



Pavoniのマシンは素晴らしい。

しかし!

だれにもは勧められない。
そもそも安いものではない。
コーヒーが好きで、マシンとの悪戦苦闘を覚悟し、だれよりも美味いコーヒーを飲みたいという情熱がなければ買ってはいけない。

情熱がなければタダのオブジェと化す。
だが、もし情熱があれば、きっとあなたのかけがえのない相棒となってくれるはずだ。

さあ、我こそはと思う漢は買って欲しい。



追伸:

Pavoniの家庭用レバー式マシンにはEuropiccola, Professional, Stradivariなどの種類がある。
しかし2杯目以降は1杯目と同じ味では入れられないので、ボイラーの最も小さいEuropiccolaにしたほうが良いかと思う。

金色のモデルもあるが、これは金メッキではなく真鍮製である。
加熱する食品器具に銅合金はどうよ?と思ったので、わたしは金色のモデルにするのはやめた。

取っ手がプラスチック製のモデルと木製のモデルがある。
木製のモデルはレバーに触れたときの自分の愛着感が心地よい。
大きな値段差はないので木製のモデルにしたほうが良いかと思う。

個人輸入で少しばかり安く買う方法もあるが、100V対応(要するに日本仕様)のものでないと日本の総代理店が修理してくれないというウワサがあるので注意しよう。

エスプレッソマシンだけ買っても真価を発揮することができない。
浄水器とエスプレッソ用に豆を細かくひけるグラインダは必須である。

先物屋のトンデモ理論(追伸)

2009-06-19 00:05:39 | 経済/経済/社会
2009.06.12の先物屋のトンデモ理論という記事の追伸を書く。

その当時、先物屋は

「数ヶ月で40%もの運用益が得られる」
「○○だから確実に儲けられるチャンス」

と、極めてインチキ臭いことを言っていた。

さて、1週間たったところどうか?

事実を検証してみよう。

金の先物は5%くらい下落している。
レバレッジは100倍かけると言っていた。

ということは、もし買っていたら40%もの運用益どころかマイナス500%の損失になっているではないか。

ヤツの口車にのせられて買ってしまった人はいないといいな・・・。
というか、会社として存続しているのだから、定期的にだれか犠牲者は出ていると思われる。
あな恐ろしや・・・。

現代踏絵物語

2009-06-18 00:00:42 | オタネタ全般
あるところにひとりのエンジニアがいた。(注:わたしではない)

その男は多少の絵の心得もあった。

ある日なにげにルーズリーフに気紛れに、 こなたの絵を描いてみた。
そして実験室入口すぐの床の上に、こなたの絵を何気なく置いておいた。

しばらくすると、実験室入口で盛大にコケたヤツが現れた。

彼はしまつが悪そうにこう言った。
「踏めんかった・・・」

彼が隠れキリシタンだとバレた瞬間だった。
いやこの場合、隠れラキスティアンか。



なにも萌え踏み絵は彼が発明したものではない。
なにが起源なのかは知らんが、少なくともわたしが知っている最も古いものは秋葉原駅の路面に描かれたギャルゲー広告からである。

たしか10年くらい前だった。
LeafのTo Heartがプレステに移植されたときだ。

当時、秋葉原駅の路面にマルチの絵がデカデカと描かれていた。
これの脇でしばらく観察しているとなかなかおもしろかった。
多くの人が何の気にもとめることなくズカズカと踏みつけていくなか、ときどきマルチの絵を踏まないように遠回りして歩くヤツがいた。

遠回りして歩くヤツらは、ナップサックに丸めたポスター挿しているようなアキバ系野郎ではない。
目を三角にしててウッドランドカモフラージュのミリタリーファッションで歩いているヤツもマルチを避けて歩いた。
ビシッとネクタイ締めた金融系サラリーマンみたいなヤツもマルチを避けて歩いた。
志を等しくする同士は、別に「いかにも」系のヤツらばかりではなかったのだ。

彼らははたして隠れキリシタンだとバレたのを知っているのだろうか。
踏み絵の広告があたりまえとなり避けて通るヤツもいなくなった現在、もはや当時のそれを知るよしもない。

たしか今の踏み絵は “おまもりひまり” だったっけな。