朝潮の改Ⅱが実装される。
あれだけ艦これ関連グッズが幅広く発売されていながら1つも朝潮グッズがないというほど恵まれない境遇にある朝潮、そして我々朝潮スキーにとって、それは望外の贈り物である。
しかし!
わたしはそれをもろ手を挙げて歓迎しない。
むしろ不安のほうが強い。
なぜか?
まずマイナー艦ファンのみなさんの多くにとって、改Ⅱが実装されること自体、そして改Ⅱが実装されて強くなったことでイベント後半海域の戦力になることは、大変によろこばしいことであることは疑いの余地がない。
だが、それはもろ刃の剣である。
まず第一に、改Ⅱが実装されることは、絵が変わることを意味する。
現在の絵が非常に非常に気に入っている場合、改Ⅱ実装アナウンスは不安をあおる。
とくに朝潮、この完成度は極限まで高い。
これ以上は望めないのではないかと思われるほど高い。
改Ⅱは好みの絵でなくなる可能性のほうが遥かに高いのだ。
翔鶴/瑞鶴も改Ⅱではなく改のほうが好みだった。
改Ⅱにする前に好みに違いがあることは知ってはいたが、やはり最近は前ほど翔鶴/瑞鶴に思い入れがないことに気がついてしまった。
朝潮はそんなふうには絶対にしたくない。
第二に、パラメータ強化とは、人物や絵柄でなく戦力かどうかだけで注目される機会を増やす。
あまりに強くなると、人物や絵柄が好きだったというのに、ある日とつぜんにあなたはスペック厨と呼ばれることになるかもしれないということだ。
マイナー艦ファンのみなさんの多くは、その娘が戦力になるかどうかで好きになったわけでなく、人物や絵柄で選んだことに誇りを感じているはずだ。
改Ⅱになって部外者からそれを全否定される目で見られることに耐えがたい屈辱を感じるはずだ。
わたしはスペックで選んだら朝潮なんて世界は望んでいない。
スペックに左右されない朝潮の良さは、それが魂で感じられる同志朝潮スキーの間にだけ共有されていればそれでいいじゃないか。
朝潮はガチ。
朝潮ではなく朝潮を好きになった提督をしてガチと呼ばせる何かがそこにある。
スペックもガチであればそのような称号にはならなかった。
だからわたしは朝潮改Ⅱをもろ手を挙げて歓迎できない。
しかしだな。
朝潮は改Ⅱだけでなく改Ⅱ丁である。
これははじめて実装される丁であり、1人くらいいないと次のイベントで艱難辛苦を味わう可能性があると思うと、おいそれと無視しがたい。
自分の艦隊だけ防空駆逐艦が1人もいないとなるとイベントを迎えれないほど不安になるだろうというのと同じやつだ。
ならばどうする?
しばらく考えて答えは決まった。
いまの朝潮(Lv.153)はそのままに、もう1人別に育てればいいじゃないか!
現在2人目の朝潮のレベルが93。
朝潮改のレベルがカンストしたら2人目にもリング渡したい。
当鎮守府にとっては初の同一艦娘重婚となる。