教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

【レビュー】ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件

2016-03-30 23:01:48 | 経済/経済/社会
みなさま
「地方創生って興味ある?」
って聞かれたらどうお答えか?

そういうとき、かつてわたしは
「興味ないよ。俺は無理だと思ってるから」
と答えた。

なぜか?

そんなん我輩のように瀬戸内地方の過疎地域出身のヤツならいちいち「なぜか?」なんて問う必要もない。

瀬戸の花嫁で見たように、海が見えているのにいきなり登坂というほど平地がないため、大型のショッピングモールや工場を誘致できるような土地は限られる。
既存のモールはメインターゲットとなる中高年女性のアパレルだけに特化していき、それで買うモノがなくなりますます人が来なくなるという悪循環をひたすら繰り返しつづける。
地方の特産品や名産品と自称するモノがときどき出現するものの、これ作った本人でさえどーでもいいとしか思ってないよねと感じるほどにくだらないし、二度は見たためしがないほど一瞬で消滅する。
学校は地方創生についてはどっから湧いて出てきたのか郷土愛などという謎の美徳をもって説明する。
田舎なら農業だけは栄えているのかと思いきや、山ばかりで平地が少ないため1戸あたりの耕作面積が狭く、マトモにこれで一家の生活が先進国の文明水準を保てるのかと他人事ながら心配になるほど羽振りが悪そうに見える。
美術館にいけば地元の人の作品が飾られることもあるものの、海外のスクープ写真をまんまモチーフにした想像力の欠如した抽象画が散見し、当然のように客が来ないのでその補てんとして近所の公立小中学校の生徒が強制動員させられ、その存在を無視される以上の害悪を世間にまき散らす。
建物のほとんどは80年代半ばから時が止まったかのように変化せず、ただただゆっくりと衰退してゆくのを座して待っているかのような、ベッドに横たわり老衰死を待つ老人を彷彿させる世界。

それが地方である。

もちろん、これが例えば東北なら自然環境は厳しいものの米の生産者にとっては状況は多少マシだとか、細かい違いはあるだろうが、テンプレな地方とはたいがいこんなもんだろう。

それを知っている人が誰かから
「地方創生って興味ある?」
と聞かれたとき、どう答えるかはだいたい想像がつこうというものだ。

まあ、中には
「地方は仕事がないからみんな東京に出てくるんだよ! だからご覧のありさまなんだよ!」
という人もいる。

だがそれは半分しか当たっていない。

地方の田舎の人間は(地方の田舎からの脱出を選択した)我々からすると理解に苦しむほど地元志向が強い。
だから本来の田舎の実力からしたものより遥かに人口の流出を抑えられている。
しかもその状況下でご覧のありさまなのだ。

わたしが前から何度も言っているように、わたしの出身中学校の校区内にいまだに自宅も職場もあるような同級生の人生には同情すら覚える。



でだ。
そんななか、地方創生と称して補助金がバラ撒かれる。

しかし、極左の教員と同じ発想で出てきたのかと見まごうほど、目標だけは大変美しく、施策だけは超くだらん、そんな一過性のものに使われて消えていった。

民主党時代の福祉バラマキにより生活保護で明け暮らす人の数を増やすだけの施策より、
これでも自民党の公共事業バラマキによりケインズでいう穴掘って埋めるためにスコップを持ち汗水たらす人にバラまいたほうがまだマシか、
そんなくらいには考えていた。

わたしにとって地方創生とはそれだけであり、故郷と自分が心中するのは愚の骨頂といってはばからない。



前置きが長くなった。
さて本題に入ろう。

実はだな。
そんな地方創生に対して超絶悲観的極まる見解の我輩ですら、はじめてマトモと思える議論に遭遇した。

それが↓これだ。




https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784023314955

ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件
山口 正洋【著】



この本は地方創生に対してかなり力を入れて書いてある。
いままでの地方創生がなぜことごとく失敗してきたか、どうしたときだけ成功しうるのか、それが初めてマトモに議論されている。
さきにわたしが記した、民主よりまだマシとして目をつぶっていた公共事業バラマキの弊害についてもかなり納得のいく説明がされている。
この著者は岩手県紫波町の地方創生をやってのけた人だ。

これは興味深い。
ネタ的にはわたしの興味の及ぶ範囲外と思っていたが、しかし読んでよかった。

寿町で貧困のS時カーブを目撃してきた

2016-03-27 00:13:43 | 経済/経済/社会
横浜に行ってきた。
たいした目的ではないのだが、たまには自分のマンション見てくるか、というものだ。
区分所有者ではあるものの占有者ではない(占有権を貸し与えた対価として銭を受け取っている)ため中には入れんので、ホントにただ見てくるだけ。
これは本題ではないからこれでおしまい。

そのついでに横浜中華街にいってメシを食ってきた。
いつものように胡麻団子を買って路上で食べ歩いてきた。

さらに。
そのついでに線路の反対側にある寿町に見物にいってきた。

さて、その寿町とやらをご存じだろうか?

かつてはドヤ街といって日雇い労働者の集まる豊かではないものの活気のある街だったらしい。
あしたのジョーで出てくるあの下町もドヤ街だ。

しかし今は違う。
完全に生活保護で暮らす人たちの集まる場所と化した。
聞こえをよくするならば福祉の街、聞こえを悪くするなら生ポ利権の街、といったところか。

…とまあ、こんなのが予備知識、かつかつて車で通りがかってチラ見した印象である。
実際に自分の足で踏み込んだのはこれが初めてだ。

で、どうだったかというと…?

どうせ想像以上だったってblogに書き込むことになるだろうと思っていた想定よりさらに上回ったものがそこにあったのだった。



まず石川町の駅を降りる。

駅前には、どうも歩き方のふつうじゃなく、身なりもどうもふつうじゃない老人が一定数いる。

すぐ後になってわかったのだが、彼らは寿町住人のテンプレスタイルである。

歩き方。
足に障害があってマトモに歩けないのかもしれない。
それとも精神がめいっていてマトモに歩けないのかもしれない。
そこに住むとそういう特有の歩き方に自然に矯正されるのかもしれない。
よくわからないがほとんどの人がふつうじゃない。
わたし自身、べつにわざわざしゅっとして歩いていることをこころがけているなんてことは全くないが、彼らに比べればそれ以外全員がしゅっとして歩いているように見える。

身なり。
うまく説明できないのだが、ホームレスの人またはホームレスに片足をつっこみかけている人特有のあの身なり。
広島でいうと、宮島ボート専用列車に乗っている人の身なり。
ビジュアル系アーティストのファンの集いならみな同じ服装と雰囲気、アキバ系ならみな同じ服装と雰囲気というのがなぜか確立しているが、それと同じくなぜか同じ服装と雰囲気というのが確立しているあの身なり。
わたしなんてファッションに気を配り大枚はたくなど愚の骨頂といってはばからない無頓着な男だが、そんなわたしでさえ自分の身なりはちゃんとして見える。

彼らはいったい何をしているのか?

ただ職安の階段に座っている。
ただ道ばたにいる。
ただ非常にゆっくりと道を歩いている。
それ以上はわからない。

生活保護が入金されればパチンコにいき、
半分以上すってしまえばワンカップを買って職安の階段で飲み、
ワンカップも買えなくなればただただ歩き、
ただひたすらにその日が過ぎるのを待っている、
かのように見える。

わたしはただ公共の道路を歩いただけで、それ以上は踏み込めなかった。
わたしは単なる一般人にしか見えないはずだが、それでも
「あっ、こいつここの住人じゃないヤツだな」
と、すれ違った全員にわかったはずだ。
だからそれ以上は踏み込めない。

彼らを見てどう思ったか?

世の中には自分より下がいるのを見て安堵する下層階級まがいなヤツがいるらしいが、とてもそんなふうには思えない。
今の自分の社会的な立ち位置から踏み外すとこうなるかもしれないという恐怖しかない。

ではどうしてこうなった?

某書(※1)にあった貧困のS字カーブをまたいで向こうにいってしまう何かがあったのだろう。



貧困のS字カーブとは、層の厚い中間層と層の厚い貧困層の間には断絶があり、中間点ではいったんどっちかに転がりはじめてしまうと正帰還がかかったかのように加速度的にもう一方の側に吸い寄せられる現象のことだ。

たとえば、パチンコでせっかく支給された生活保護の大半をすってしまうのは良くないことだとわかってはいても、娯楽が全くないことにはパチンコでもしないと気がまぎれないかもしれない。

遥か昔の景気の良いころにこのドヤ街に住み着いてしまうと、たとえ日雇いの求人が蒸発したとしてもそこから出るのには精神的にも金銭的にも敷居が高すぎて身動きが取れないのかもしれない。

不幸にも日雇い労働で体を壊して本当にあの歩き方しかできない体になってしまったのかもしれない。

そのどれが本当なのかはわからない。
だが、そのどれもが貧困のS字カーブをまたいで貧困層から中間層へジャンプアップする機会を全力で阻害する。



その晩は東京で彼らの1月分の家賃になろうかというホテルの部屋をとって泊まって帰った。

ベッドは広いし風呂も異常に広い。
たったの1部屋たったの1人で彼らが10人が過ごすほど使っているかもしれない。
ときどき使っているホテルだが、先の体験を思い返して恐ろしくなるほど快適だった。

わたしも不動産をはじめレバレッジをかけた取引に手を染め、そこで自分の引き受けられるリスクはどこまでなのかという問題に来る日も考えられさせられた。

いつも何気なく物欲のかぎり浪費している銭だが、自分に支払い能力があるというのはこんなにも幸せなのかということに驚かされるくらいである。

人はお金があっても幸せにはなれないというセリフを好む。
だが、お金がなければ幸せは遠のく。






【※1】
貧乏人の経済学―もういちど貧困問題を根っこから考える
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784622076513

ブエル…太ももフェチの名折れ

2016-03-26 17:37:17 | オタネタ全般
ブエルがいったか・・・







紅殻のパンドラ第12話にて、ブエルが隠しておいた太もも画像をバラまかれてご立腹のようだが・・・

しかし!







今週のデレマス26話のこれと、







ヘヴィーオブジェクト24話のこれが貴様のコレクションに入っていないとはどういうことか!?

しょせんヤツは太ももフェチの名折れよ。

【艦これ】6-4 道半ばで挫折

2016-03-19 19:27:18 | オタネタ全般




春の家具が追加されたのでそれに合わせて…
と思ったところ、合わせてみると追加された家具をひとつも使わないモノができてしもうたわ。
まあええか。

それはそれとしてだ。



今回のオンラインアップデートで「特二式内火艇」と「大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)」が追加された。

これは何を意味するか?

どっからどう見ても6-4の攻略用に新規追加された装備である。



我輩、今日の昼まで6-4を攻略にせいをだしていた。
全員キラづけで48回出撃し、なんとか2回(40%)ほどゲージを削ることに成功。
おそらく100数十回ほど全キラ出撃すれば攻略できるはずだ。

しかし!

ランカー装備があれば大幅に攻略しやすくなりそうというのであれば・・・?

なんかもう今すぐ攻略しなくてもええわ・・・

そんな気がしてきた。

若干モチベーション停滞ぎみな今日このごろである。

近年最高のおねショタ(無彩限のファントム・ワールド 11話)

2016-03-17 21:27:12 | オタネタ全般
今期のおねショタといえば、ガンダム(鉄血のオルフェンズ)ではないかと考えていた。

なんだかやたらどのヒロインも母性が強い。
秘書のおばs…ゲフンゲフン…秘書のお姉さまこそまさにその典型、ロリ勢すらロリおかんみたいな感じであり、戦闘員のお姉さまにいたっては人妻ガチおかんですらある。

しかし。
我輩からすれば、何か違う。

“母性”と“おねショタ”とは、近いジャンルかもしれないが、明確に違う。
おねショタは「うわ…こいつおかんかよ…」と思わせたらそこで試合終了なのだ。

そうじゃないんだよ!!!

…というところに現れたのがこの無彩限のファントム・ワールド 11話。











野郎ども!
これを見たか?

望外にすばらしいものを見せてもらった。
近年最高のおねショタと断言していい。

正直なところ、このアニメは半分からあとは惰性で見ていただけの優先順位の低いものだった。
だが、このときのために視聴していたのだと今気がついた。

細かいことはここでは語るまい。
このすばらしさを文章で表現できるだけの文才を我輩は持ち合わせていない。






追伸:

おねショタとは、自分がショタの年齢から卒業しなければ、その良さを理解できないという、何というか原罪を背負った属性である。

自分が幼少のころを思い出してほしい。
女子高生ってどう見えていたか覚えているだろうか?

身長は自分より50cm高く、腕まわりは2倍太く、体重も2倍。
おまけにその行動は傍若無人。

怖かっただろ?
これでおねショタなんて属性を理解できると思うか?

そう。
おねショタとは、すべてが過ぎ去りし過去になってからでないと目覚めないものなのだ。

スク水属性しかり。

温暖化とは経済の問題

2016-03-16 23:27:22 | 経済/経済/社会
奴「うちの製品って、なんでこんなに電気食うわけ?」
俺「それは・・・」
(技術的な話なので省略)
奴「そんなんでいいの?」
俺「問題ない」
奴「なんで?」
俺「たとえば最近の半導体は電池駆動のヤツが多いから低消費電力にってことが前提になるんだけど、工場で使う装置は三相交流ひっぱってくるから性能が良ければ1000倍電気食ってもペイするからだ」
奴「もうちょっと地球環境に貢献しようって気はないの?」
俺「ん?」
奴「温暖化とか」
俺「あのさ… 地球温暖化の問題ってのは、一見すると政治の問題だったり良心の問題だったりするんだと思うのかもしれんのだけど、実際問題として経済の問題なんだよ」
奴「?」
俺「たとえばクッソ高い原油を買わんでいいようにしようっていう経済的なインセンティブがなければ二酸化炭素の排出量を減らすなんて無理ってこと」
奴「いま原油安いみたいだけど?」
俺「そう。クッソ高い原油を買わんでいいように省エネしようっていうのじゃなくて、原油っぽい似たような別のヤツを原油より安く掘ろうっていうインセンティブが勝ったことで原油が安くなった」
奴「環境問題はどうすんの?」
俺「経済的なインセンティブが働かないかぎり盛り上がらないよ。いま原油が安いから、クソ高いハイブリッドを買おうってんじゃなくて、GMのクソ燃費悪いでかいSUVが売れるんじゃね?」
奴「そうなってるみたいだね」
俺「やっぱりそうなのか。いまCO2排出量問題って前より若干下火になってるような気がせんでもないな」
奴「じゃあ石油を掘るのを規制するとかにしたらどうなん?」
俺「現実的な意見とは思えんのだが」
奴「たとえば産油国が掘れる石油の量を規制するだとか」
俺「現状だとだいぶきびしいな」
奴「なんで?」
俺「さっき言ったように、地球温暖化の問題ってのは経済の問題だ」
奴「うん」
俺「だから、どっかの誰か、たとえばサウジアラビアが産出量を抑えたとすると、原油価格が上がって、そのおかげでサウジ以外の他のヤツらだけが儲かる。サウジは売るもんが減るからサウジだけ損する」
奴「うん」
俺「これは心理学でいう囚人のジレンマと同じ問題で、産油国全員が仲良しカルテルで足並みをそろえられるんならできるけど、今はかなりムチャぶり。サウジはいま戦争してて対GDP比20%なんていうとんでもない財政赤字になってて銭がいるから減産しにくい。もしサウジが減産したとしても、儲かってよろこぶのは例えばサウジと敵対しているイラン。そんなんじゃ足並みはそろわん」
奴「じゃあどうすんの?」
俺「我々としては産油国によけいに銭はらわんでいいから願ったり叶ったりで喜んでればいいんじゃね?」
奴「いやそうじゃなくて」
俺「?」
奴「地球温暖化」
俺「いやだから原油が安かったら盛り上がらないんじゃね?」
奴「うーん…」
俺「たぶん原油はどっかの誰か1人がくたばるまで安いままなんじゃね? いま下馬評で一番人気はベネズエラな気がするからよく見てるとおもしろいかもよ」

改修工廠マイスター Ver.20160308

2016-03-11 20:44:50 | ソフトサポート


改修工廠マイスター
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/game/se510792.html



Ver.20160308にアップデートしました。

[主な変更箇所]
データベースの空白個所を"-"で埋め。
about加筆, 試製35.6cm三連装砲, 35.6cm連装砲(ダズル迷彩), 試製41cm三連装砲, 零式水上観測機, Ro.43水偵のデータベース修正。

本日の艦これ公式アップデートにて零偵の改修が盛り込まれましたが、これは反映されていません。

複雑怪奇なご近所づきあい

2016-03-09 22:23:56 | 経済/経済/社会
わたしの実家近隣のご近所づきあいについてまとめてみた。



[実家]
広い公道に面していない。
公道に通じる道はあるのだが、接道義務を満たせそうにないほど細いので再建築不可なのではという懸念あり。
その道は公道なのか私道なのかすら不明。
土地は祖父祖母から相続して母親が所有者、建物は父親が所有者、地上権の登記なし、法定地上権もなし、地上権の取得時効リセット済。
宅建ホルダー的には気持ち悪すぎる状況のまま放置。



[実家の手前]
人の背丈以上の草が生える湿地。
母の記憶のあるかぎりにおいて空き地。
少なくとも戦後すぐからはずっと空き地。
所有者不明。
所有者は売りもせず固定資産税の納付義務を負うのに全く活用しないという、気が狂ったことをしている。



[実家の左]
もともとは祖母の姉が所有。
もともとは実家の土地もふくめて祖母の姉の所有物だったが、数十年前にわたしの祖父と祖母に一部売却。
そして袋地になったことで再建築不可となり、半世紀も誰も使わない土地となった。
税金対策で農地とするため我が家が家庭菜園することになった。
祖母の姉が他界したあと相続人は「こんな土地いらね」ということで我が家が買うことに。
いちおう駅近の市街化区域なのにもかかわらず、なんと1平米7000円。



[実家の右]
昔は駐車場や賃貸戸建だったが今はアパートが立っている。
今も昔もそこら一帯の大地主の所有物なのだが、その大地主は近年まであばら家みたいなところに住んでいた。
なんでこんなに資産家なのにこんな家に住んでるたかというのは皆の疑問に思うところだった。
さいきんよそに引っ越して娘夫婦といっしょにマトモな家に住んでいるらしい。



[実家のさらに手前右隣]
わたしの同級生の実家。
父親の職業はヒモ。
父親はときどき家の資産をつかって事業をはじめようとするが、そのたびに大失敗し、どんどん田んぼを手放していった。
同級生は、やや背が低いものの、運動は学年トップクラス、学力は学年2位、性格は勝気だがクラスの人気モノという、今にしてみれば「なにそのエロゲ主人公」なヤツだった。
しかし大学受験に失敗、浪人したのち2段階落とした滑り止めに進学するも、就職して数か月もせずに辞めて実家に帰ってきて引きこもる…というウワサ。ホントかどうかは知らん。



[実家の手前左隣]
増改築を繰り返した複雑奇怪な築古木造住宅で、わたしの幼少時代からすでに半ばあばら家。
黄昏乙女×アムネジアの旧校舎をさらに妖怪じみた感じにしたようないでたち。
1家族が住むにはあまりにデカすぎるほどデカいが、こいつはご近所づきあいが全くなく、なぜこんななのかは誰にもわからない。
なぜか1か月だけ駄菓子屋をやっていたことがあり、1回だけ入ったことがある。



[実家の奥]
山林。
山の向こう側の家の所有物だったが、所有権を祖母の姉と争ってしばらく裁判していた。
むこうからすれば我が家は裁判沙汰の相手陣営に見えるっぽい。
所有者からは「こらー!」というセリフしか聞いたことがなく、しかも何が気に入らないのかもわからないし、「ここはレーベの村です」としか言わないドラクエの村人Aなみの気味の悪さを感じていた。
所有者の家はレストランだったらしいが、わたしの同級生は誰一人としてそこがレストランだとは知らなかったし、わたしも行ったことはない。
いまは権利争いつき物件専門の土地ゴロみたいな不動産屋の所有物となり、元いたそいつは今どうしているのか全くの不明。



[公道をはさんだ反対側]
雑居ビルなど立地に見合わない建物などが立っている。
それらはみなとある在日の所有物。
駅近で国道クラスの公道に面しているため、今にしてみれば「あっ(察し)」とでも言いましょうか(笑)。
雑居ビルのテナントのことごとくが長続きせず、「この建物は呪われているwww」と地元のヤツらは言っていた。
所有者の在日はその雑居ビルのとなりの戸建商業物件に古物商みたいなのをやっているが、お客が入ったのを見たことがない。
そのさらに隣は焼肉屋(在日の所有物で貸店舗)だった。
これも今にしてみれば「あっ(察し)」だな。
リフォーム中に店主が夜逃げしたとかでリフォーム代が回収不能になったとか、どうとか。



こうしてながめてみると、ご近所づきあいは非常に複雑怪奇だったことにあらためて思い知らされた。
こんなのに巻き込まれたくはないね。

マイナス金利批判への違和感

2016-03-05 01:08:26 | 経済/経済/社会
そろそろマイナス金利への批判が出そろったころかと思われる。
その中でも、銀行への悪影響について記したものに特に違和感をおぼえた。

それは何か?

「マイナス金利になると銀行の収益性を圧迫する」
というものだ。

これの意味するところを解説しよう。



銀行というものは、預金というかたちで超低金利で世間一般から銭を借り、その銭に金利をだいぶふっかけて他のヤツに貸して、その金利差益で儲けるというビジネスモデルでやってきている。
そのうちの貸し出し先の「他のヤツ」というのの最たるものが日本国政府であり、国債を買うという方法をもって銀行は国家に銭を貸す。

でだ。
預金金利がまだプラスなのに、その国債の金利がマイナスになると、銀行が儲ける方法がなくなる。

これはまずいだろ!

・・・というのがその発言の趣旨だ。

こんなん笑うわwww



金融政策というのは、めっさありていにいうならば、お金を転がしただけで儲かる人の分け前を調整するものだ。
公共事業のような錬金術的な要素はない。

でだ。
金融政策でマイナス金利にすると、分け前の分配はどうなる?

国の利払いが減るので財政負担が減る。
すなわち政府は儲かる。
そのかわり、つまり銀行その他もろもろの政府に銭を貸していた連中は割りを食う。

ということはだ。
公共事業を減らして財政が健全な方向へ向かい、政府の支出が減ると、これと似たようなことになる。
割りを食うのが銀行かゼネコンかの違いはあるが、まあ似たようなもんだ。

ここでよく考えてみてほしい。

政府の借金が増えることに批判的な連中が、なぜマイナス金利で銀行への悪影響について批判的なのか?

まだ
「もっとケインズ的な政策をとって公共事業バンバンやれよ!」
っていってるヤツが批判的ならまだわかるけどさ。

なんかこいつら発言が矛盾してないかwww



そもそもだ。

銀行が「預金というかたちで超低金利で世間一般から銭を借り、その銭に金利をだいぶふっかけて他のヤツに貸して、その金利差益で儲けるというビジネスモデル」なだけだったとしたら、そりゃーマイナス金利で割りを食うだろう。

けどさ。
それは国民の血税で銀行を養ってるのと全く同じことじゃないか。

わたしはこの点について批判しているヤツを見たことがない。
「とくに国債での運用比率の高い地銀がタダメシにありついてる現状を打破するのにマイナス金利は有用である!」
なんてヤツがいてもおかしくないはずだが、そんなの見たことがない。

なぜだ?

リーマンショック後はバンカーは守銭奴と呼ばれ高所得を批判されていたころもあったが、そいつらをこらしめるのにマイナス金利ほどいいものはないんじゃないのか??

いつからバンカーはかわいそうな人たちになったんだ???

矛盾もはなだしいwww



・・・と、ここまで書いて、実はその正反対の性質もある。

それは、銀行がいま持っている国債の簿外含み益についてだ。

ひところは
「アベノミクスでインフレが起きると国債が暴落(金利が上昇)して銀行は含み損で倒産する!」
などと言っているヤツらが大勢いた。

もしこれが本当なのだとしたら、いまのマイナス金利下では銀行は含み益でウハウハで笑いが止まらんはずである。
しかしそんな話をしているヤツは見たことがない。

まあこれは、銀行が持っている国債のほとんどが満期保有目的で時価評価しないからなのだが、それは金利が上昇したときに銀行の含み損が顕在化しない(満期まで保有していれば途中で一時的に含み損が発生しても満額償還される)のと表裏一体だ。

これまた当時の発言と矛盾しているじゃないかwww

将棋はそんなにいいもんじゃない

2016-03-04 00:16:04 | オタネタ全般
子どもに将棋を!「4つの力」で日本が変わる
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160229-00046175-jbpressz-bus_all

> 論理的思考力を養う
>
> 3手先を読む習慣を付ける
>
> 大局観を持つ






将棋が教育上良いものだと力説する記事があったのだが・・・

いやちょっと待った!!!

将棋がそんなに良いものとはとても思えん。

ライターはアマ初段という。
わたしは大学時代に将棋部所属でアマ初段あるかどうかくらいだろうと有段者の先輩たちに言われていた。
なので全盛期でライターよりやや劣るくらいと思われる。
そのわたしが反論したい。



> 論理的思考力を養う

これは違う。
こういうたぐいのボードゲームというのは基本的に脳内のパターンマッチングの演算能力の優劣が支配的だ。
将棋の訓練をすれば、将棋「だけ」に特化したパターンマッチングのコプロセッサが脳内に生成される。
だから盤面を一瞥しただけで数秒で1000通りくらいはすぐに読める。
(端の香車を1つ前に進めるみたいな無意味なものもふくめる場合の数的な意味での1000通り)

しかし。
そのコプロセッサは将棋「だけ」に有用なものだ。

将棋とはルールが全く異なるガワだけ似たような別のボードゲームを用意したとしても、その別のボードゲームの熟練者を相手にマトモに戦えるわけがない。
これは脳内コプロセッサが将棋に特化しすぎているからであり、将棋に特化しているからこそ脳内コプロセッサは将棋で勝てるようになるという寸法である。

もちろん、将棋指しはそのつど盤面を前に論理的な思考にせいをだしているわけではない。



> 3手先を読む習慣を付ける

すべての場合の数において3手先を読めればアマ初段くらいと言われている。
だからこの文面を出したのだろう。

さっき記したように将棋指しというのはコプロセッサの処理能力を競うものである。
いちいちリクツをこねくりまわして3手先を読むという習慣づけをしたために勝てるようになったわけではない。

その証拠に、3手先どころか民法でいう事理弁識能力に欠けるとされる痴呆症の老人でさえ有段者の実力を発揮するものがいる。

これは脳ミソ本体が機能不全でもコプロセッサは健在だから指せるということの証拠である。

MRIか何かで脳の部分的な稼働率を調べてみれば、将棋のルールをはじめて覚えて人が次の1手を考える場面と、有段者以上の場合とでは、まるで違う結果が得られるのではないかと、わたしは思っている。



> 大局観を持つ

「こっちのほうが駒損だが指しやすい」
という意思決定ができることを
「大局観がある」
という。

「駒損」とは、こちらの強い駒とむこうの弱い駒を交換することを意味する。
「指しやすい」とは、相手に対して比較優位な次の1手を発見しやすい状態にあることを意味する。

で、コンピュータ将棋を作る場合には、「駒損」はカンタンにアルゴリズム化できるが、「指しやすい」をアルゴリズム化することは難しい。
そこが開発者の持ち味の活かされる唯一のところとなる。

人間だって、「駒損」はカンタンに口で説明できるが、「指しやすい」の説明はすごくあやふやな感覚論でしか説明できないことが多い。
しかしこれも、脳内パターンマッチで比較優位な次の1手を発見しやすかった過去に遭遇した戦況に近いかどうかにより判断するものだ。

人生における諸問題に対しての大局観が将棋で養われるとはとても思えん。
こういうのは将棋専用の脳内コプロセッサでは答えを出さんからな。






ここまでさんざんディスっておいて何だが、わたしだって将棋が教育上よい点があると思っている。

それは2つある。



1つ目。

将棋は対戦相手と全く話をしなくても少しは仲良くなれる。
これは近ごろ言われているコミュ障な人たちにとっては大変良いものだ。
わたしだってコミュ力は低いほうだし。

2つ目。

将棋の強さは、運の要素、腕力や運動神経、財力、コミュ力、それらに何の関係もない。
頭の良しあしのみが将棋の勝ち負けを決定する。
あたりまえなのだが、実はこれは子供にとってはすごく重要なことである。

子供のころを振り返ってみよう。

ラッキーで何か手に入れたヤツがうらやましいと思ったことは幾度もあったろう。
ケンカが強いヤツに殴られてくやしいと思ったり、部活のエースにひがみを持ったことがある人もあろう。
わたしのようにTVゲーム諸悪の根源主義者の両親に育てられた子供はTVゲームを買える財力のある友達が心底うらやましくてしかたがなかった。
クラスで人気者になるヤツの必須要件はコミュ力である。

そこで子供はどう思うか?

ラッキーであれが手に入らないかな。
相手を2倍殴りかえせるだけの腕力がほしい。
ボクだってサッカーができれば・・・。
なんでうちの親はこんな退屈で偏狭な教育論を振りかざしてボクの希望を無視しつづけるるんだろか・・・。

そんな憧れをもって育つ。
これが健全か不健全かについては議論の余地はあるが。

しかし将棋はそうではない。

将棋は頭のいいヤツが勝つ!
(この場合の頭の良さはテストの点数や暗記力じゃなくて将棋特化した脳内コプロセッサの性能の話)

いまの子供に頭の良さへのあこがれを見出してやれるようなモノが何かあるのだろうか?

すごく難しいのではなかろうか。

「高学歴の女はいけすかないからキライ」
なんていうルサンチマン丸出しのガッカリな男をときどき見かけるが、
ヘタするとそんなふうに育ってしまいやしないだろうか。

それはいただけない。



わたしは祖父から将棋を教わった。

高校時代に将棋のものすごく強いヤツらが2名ほどクラスメイトで王者として君臨しており、そいつらにしこたま鍛えられた。

そんなわたしは、小学校のころはロケットを作りたいと言っていて、中学校ではコンピューターのハードをやりたいと言い、そして今の研究開発職にいたる。

それは、スポーツができることよりもアタマがいいことのほうがカッコイイのだと幼少のころから信じて疑わなかったからかもしれない。