ゲーム制作者になるための3Dグラフィックス技術 増補改訂版 [単行本(ソフトカバー)]
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E5%88%B6%E4%BD%9C%E8%80%85%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE3D%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E6%8A%80%E8%A1%93-%E5%A2%97%E8%A3%9C%E6%94%B9%E8%A8%82%E7%89%88-%E8%A5%BF%E5%B7%9D-%E5%96%84%E5%8F%B8/dp/4844333542
ぜんぜん関係ないところから話がはじまるのだが。
かつて2年くらい前かな。
ディジタルメディアプロフェッショナル(3652)というITベンチャーの株を検討したことがある。
GPUのIP屋さんとでも言えばいいだろうか。
任天堂の3DSで採用されたことでIPOまでこぎつけることができた会社だ。
恐らく競合はイギリスのImagination Technologiesになるんだと思われる。
さてここでだ。
この株は買ったら儲かるのだろうか?
という疑問に個人投資家としては結論を出さねばならない。
でだ。
デモムービーなどを見てみた。
たしかにこれは技術的におもしろい。
携帯ゲーム機に向いてるわ。
・・・と思ったのだが。
いったいどこまでが独自技術で、いったいどこまでが技術的優位性を確保しているのか。
大本営発表だけ見て信じるわけにはいかないので他社比較する必要があるが、他社の状況はどうなのか。
もし技術的優位性はそれほどなかったとして、たとえばNVIDIAが入ってきたら一瞬で消し飛ぶような単なるスキマ産業だったとしたら、そこに未来はあるのか。
今からGPUの世界でデファクトスタンダードが取れるとは思えんが、任天堂との取引以外にいったいどこに勝機を見ればいいのだろうか。
・・・そこまで判断しきらんかった。
ということで。
当時判断できるほど知識がなかったのでスルー決定。
そして現在。
当時からしこたま現金持っていたことが幸いし、当面は倒産懸念がでる気配はない。
だが株価はほぼ下り一直線で下がっており、結果論としてスルー決定は正しかったと安堵する今日このごろだ。
でだ。
ようやく冒頭の話にもどる。
「ゲーム制作者になるための3Dグラフィックス技術 増補改訂版」
この本。
GPUをフル活用した据え置き型ゲーム機やPCでの3Dのゲームで実際使われたCGの技術を解説している。
株がどうとかには関係なく単なる興味本位で買ったのだがけっこうおもしろかった。
そしてこの本を見ればディジタルメディアプロフェッショナルが独自に成したものがデファクトスタンダードの世界(ATIやNVIDIAのGPUとDirectXの組み合わせ)でどう実装されているのかがある程度わかる。
つまりだ。
もしあなたがディジタルメディアプロフェッショナル(3652)株を買おうとしていて、
ファンダメンタル分析派であり、
技術的優位性について自分で調べる気があり、
かつ技術的興味本位で異分野の本を買って読むくらいいつものことだと言うのであれば、
この本はきっとあなたを助けてくれるはずだ。