教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

トランプの中国潰し(関税)はまだ本気ではない

2018-09-16 21:23:04 | 経済/経済/社会
トランプ大統領、新たな対中関税を発表へ 米紙報道
http://news.livedoor.com/article/detail/15313906/

> ワシントン(CNN) トランプ米大統領が中国からの輸入品2000億ドル(約22兆円)分に対し、新たな関税を発表するとの見通しが明らかになった。



昨今のこういった報道、トランプによる対中国の関税だが、みなさまこれについてどう思われるか?

「アメリカはついに中国潰しにホンキになりやがった! 今度こそホンキだ!」
とまあ、そんなところだろうか。

しかし!

我輩はまだ本気だと思っていない。

なぜか?

アメリカが中国潰しにホンキになるときは、アメリカがロシアと手を結んだときだ。

現状はどうか?

アメリカの対北朝鮮制裁に穴をあけたということでロシアの企業がアメリカから制裁を受けたし、
さらにアメリカはウクライナが東部の親露勢力を武力鎮圧するための武器供給を決定した。
これに対しロシアは過去最大規模の軍事演習にてアメリカに対しオラつき返した。

つまり、アメリカがロシアと手を結びそうな気配はまったくない。

しかしだな。
我輩には、どうしてもアメリカが中国とロシアの両方とガチで事を構えようとするとはとても思えんのだよ。



昨今のアメリカ内では、
中国とベッタリでかつロシアとガチで戦争しそうなほどロシア嫌いのヒラリーを当選させようとした中国と、
ロシアへの親近感を隠そうともしないが中国が大嫌いなトランプを当選させようとしたロシアとで、
ほとんど表にでてこない謀略合戦がなされていたことはほぼ間違いない。
そしてそれは今も同じだろう。

本当は毛沢東の時代からロシアと中国は仲が悪いのだが、ロシアと中国はお互い仲が良いフリをしていたほうがお互いに対欧米で有益だという認識で一致しており、積極的に仲が良いフリを継続している。
しかしアメリカ内で、ロシアを陥れるように裏工作する中国陣営と、中国を陥れるように裏工作するロシア陣営、これで仲が良いはずがなかろうというものだ。

世間ではロシアゲートなる疑惑でトランプが引きずりおろされるかもしれないと言われているが、実はその逆もしかり。
中国ゲートなる疑惑でヒラリーが中国の操り人形化しそうだったと調査結果が出てしまい、アメリカ人が中国に対しマジギレするという可能性も同じくらいあるだろう。

現状では、トランプが安易にロシアと手を組むと、
「ああやっぱりね。こいつロシアから裏で何かもらってたんだね」
と思われる。
トランプは安易に動けない。
だが、中国ぶちのめせとアメリカの世論が盛り上がったらどうよ、ってぇ話である。
アメリカがロシアと手を組むのはそのときだ。



そのとき世界はどうなる?

まず間違いなくウクライナはほっとかれ、ロシアにとって都合のいい現状が持続する。

恐らくシリアもほっとかれ、ロシアが後ろ盾のアザド政権による現状維持でまあいいやということになる。

ロシアは対中国で強気に出られるまたとない機運になるので、一帯一路関係で中国が手をだしはじめたロシアの裏庭、キルギスとかあそこらへんあたりでひと悶着おきそうだ。

ソ連からロシアになる過程で失われた領土のどこかにロシアが軍事侵攻し、アメリカは非難はすれども口先介入で済ませる、そんな裏取引も実現するかもしれない。
あるとしたらそれはコーカサスだと思われるが、さすがにバルト三国まで譲歩せんよなと思いたい。

ひょっとしたらこのとき北方領土は2島だけ返ってくるかもしれない。
アメリカから「我が国はロシアと手打ちにすることにした。これから日米露で共同戦線はるから、おまえも2島返還でロシアと手打ちにしろ」という勅命がくだるかもしれないという意味だ。

さらにひょっとしたらな話になるが、ロシアの手で自称クーデターが北朝鮮で起き、そしてその実は金三胖も納得済でさっさとロシアへ亡命済、中国軍が動く前に北朝鮮は全土がロシア軍の支配下にはいり、アメリカは白々しくもこれで人権が担保された政権になると支持を表明、なんてウルトラCもないとは言い切れない。

イランはその状況下でもどうにもならんだろうなぁ。
サウジが空気を読まずに勝手に戦争しはじめてるような気もするが。

韓国は今までよりさらに「おまえは中国とアメリカのどちらの味方のつもりだ?」と両方からスゴまれる日々を送ることになるな。



そして。
まだその時は来てはいない。
だからトランプの中国潰しはまだ本気ではない。

プーチン、前提条件なしで平和条約締結を提案、その真実とは

2018-09-13 22:22:53 | 経済/経済/社会
プーチン氏、前提条件なしの平和条約締結提案
https://www.jiji.com/jc/v7?id=201809putin

「プーチン氏意欲の表れ」=政府方針は維持―安倍首相
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180913-00000105-jij-pol



日本の報道だけ見ていると日露間が好転しそうな感じだが……?
ヘタするとついに平和条約締結か!?なんて思うヤツが現れそうな感じだが……?

そんなことないから!!!
ロシアの御用新聞プラウダにあるロシア語の記事を読むと全然違うから!!!

……ということで、ここで真相を記したい。



Япония отказалась от мирного договора с Россией
日本はロシアとの平和条約を拒否した
http://www.rusday.com/articles_new/2018-09-12/dogovor/8708/



そもそも安倍プーチン会談直前にあえてテラ否定的な報道がなされている。
プラウダは御用新聞なんだから、偶然そのタイミングで報道されたわけではないと考えるのが妥当だ。



Путин предложил Абэ мирный договор без Курил
プーチンは北方領土なし平和条約を安倍に提案した
https://www.pravda.ru/news/world/asia/fareast/12-09-2018/1393088-japan-0/



日本では「前提条件なしに」と言われてるヤツだが、
向こうでは「北方領土なしで」と報道されている。

どっちが文面どおりかはともかくとして、
どっちが実態に近いかは推して知るべし。



Мир с Японией: пропагандистский ход или реальность
https://www.pravda.ru/news/expert/12-09-2018/1393139-japan-0/



記事の内容を要約すると
「日本側に問題を解決する気がないので平和条約締結は当面ないだろう」
となる。
そうだよなー。



我輩の肌感覚からいっても、こんなんで突然好転するとか考えにくい。
ロシアの報道のほうが正確なのはほぼ間違いなかろうと言っておく。

ではこれは何なのか?

これは罠である。

日本側としては、ロシアをそこまで信用していないので、
「前提条件なしで平和条約締結を結ぶと北方領土が帰ってくる可能性がさらに減る」
と考えるのが妥当だろう。

そうすると、
「ロシア側は平和条約締結を結ぶ気マンマンだったのに日本のせいで結べなかった!」
という大義名分を与えてしまう。

これはそういう罠なのだ。

我々は喜んでないでうまい返し技を考えなければならなくなっていることに気がついたほうがいい。

人間の脳の自然言語処理 その2

2018-09-02 17:32:36 | 科学
日本語でも英語でもない言語にいい歳になって手を出すと、その習得過程を自分で人体実験して観察できるのでおもしろいものがある。
これまで書いたことはあるが、あらためて言語の習得過程がどうあるかを書いてみる。



(1)
まったく聞き取れない。

 ↓

(2)
何語かくらいはわかる。
けれども内容がわかるほど聞き取れない。
(我輩、現在ここ)

 ↓

(3)
ひととおり聞いたことある単語が使われていたような気がするが、それぞれの単語が何の意味だったかまで忘れた。
辞書が手元にあれば意味がわかるかも?
(よくある)

 ↓

(4)
それぞれの単語は意味はわかるのだが、文章全体としての意味を頭の中で構築できるほどの情報を頭の中にとどめておくことができない。
たぶん書いてあるとわかるんだろうけど聞くとわからない。
(英語だとだいたいこれ)

 ↓

(5)
それぞれの単語は意味はわかるのだが、文章全体としての意味は頭の中でこれから考えて翻訳するから30秒待ってくれ。
(たまにある)

 ↓

(6)
教科書の例文で使われていた文章そのまんまだったので、リアルタイム速度で意味がすんなりわかった。
(稀にある)

 ↓

(7)
リアルタイム速度で意味がすんなりわかった。
意味はわかったのだが、外国語で何と言ってたは日本語の意味から頭の中で逆翻訳しないとすんなり出てこない。
(何度かあった)



上記(6)は、単なる暗記として実装された状態を少し超え、簡単なバッチ処理ができるマクロが実装されはじめた状態だ。

そして上記(7)は、外国語を放りこむと日本語の意味がアウトプットとして出てくるという、丸投げできる言語マクロが頭の中に実装された状態だ。



やはり意味の解釈に顕在意識をフルパワーあてがっているような程度では、自然言語のリアルタイム処理を人間の脳で行うことはできないようだ。

自然言語も、やはりある意味で将棋や公文と同じである。
頭の中にコプロセッサができるほど熟練し、それによって顕在意識でしなければならない処理を大幅に軽減させなければ、それを実用ベースで運用することはできない。
それをいま自分の体で人体実験して見物している。