最近、アップルの動向がおもしろい。
べつにiPadが欲しいとか、そういう意味ではなくて。
2年ちょい前、アップルはP.A.semiという会社を買収した。
省電力チップに特化したデザインハウスで、PowerPCが得意らしい。
その後どうなったかというと・・・
P.A.semiの主要メンバーはこぞって脱走し、Agniluxという別会社を立ち上げた。
そのAgniluxはGoogleに買収された。
アップルが欲しかったチップ設計能力は全く残らなかったというオチだ。
そこでアップルはどうしたかというと・・・
今年の春にIntrinsityというこれまた省電力チップ系のデザインハウスを買収した。
ひところはARMを買収するんじゃないかというウワサが流れていたが、どうやら正体はこれだったらしい。
なんでアップルがこんなことをしたかというと・・・
iPadなど自社製品のプロセッサを自前で設計したい。
もしくは、自分たちは仕様出して後はメーカー任せなのではなく、自分でも設計に口をはさめるようになりたい。
・・・いうことではなかろうか。
なんでアップルがプロセッサの設計にまで踏み込むのかというと・・・
iPadの分解記事がそれのヒントになるのではないかと思う。
記事を見てみよう。
Analog系はBloadcomだらけ、Digital系はサムソンだらけ。
そんな感じになっている。
プロセッサはコアがARMでプロセスはサムソンの独自チップだというのが分解屋の統一見解だ。
では。
コアはARMだから買い物なのは明白だからいいとして、コア周辺は誰が設計したのだろうか。
恐らく、当初はアップルが設計するつもりだった、もしくは強く関与する予定だったに違いあるまい。
そのためにP.A.semiを買収したのだろう。
しかし、いざフタをあけたらどうだったか。
P.A.semiのメンバーは大脱走し、アップルはプロセッサの設計ができないまま変わることができなかった。
そのおかげでかなりの部分がサムソンにまかせっきりになった。
だから周辺のDigital系のチップはサムソンだらけ。
・・・きっとそんなところではなかろうか。
アップルは、サムソンが自前のチップしかつなげられないように巧妙に誘導したその策略に機嫌をそこねた。
恐らくは。
たとえばだが、
「周辺チップのこれですけど、当社のチップを採用してくれるのであれば接続は保証してあげます。
でも他社のチップを採用するのであれば接続できなくても当社は責任持ちませんが、それでもいいですか?」
みたいな事を言ってくることは十分すぎるほど想定しうる。
もしこれで自前の設計能力があるとしたら
「接続できるかどうかはおまえには関係ない。
おまえらはこの電気的仕様を満足するように作れ。
この仕様を満足すれば必ず接続できる。
でも仕様を満足できなかったらカネ返せ。
いいな?」
と言うことができるのだ。
だからこそ、そこでまたIntrinsityを買収し、チップのアーキテクチャ設計の段階からサムソンに文句を言おうとしているのではなかろうか。
サムソン製はたしかに日本製よりもやや安い。
しかし、明らかに日本製よりも信頼性に劣る。
プロセスをコストダウンして信頼性に劣る分だけ安いと言ってもいい。
アップルくらいモノを流していれば、サムソン製は信頼性に劣ることくらいバカでも気付く。
安さだとか信頼性だとかを天秤にかけて、それでもサムソンを使うと決めたのだろう。
個人的にはiPadの製品コンセプトはすばらしいと思うが、中身としては気に入らない。
中身はXperiaのほうが明らかにいいモノだと感じる。
製品を「何ができるか」で選ぶとしたらiPadに軍配が上がる気がするが、「何が入っているか」で選ぶとしたらXperiaに軍配が上がるだろう。
では、アップルはどう思っているのだろうか。
自前での設計能力を有することで選択肢を広げ、単に安いだけで性能は人並みで信頼性は人並み未満なサムソンを、場合によっては切ることも考えているのではなかろうか。
チップのレイアウトやパッケージの評価まで自前でやるのであれば、例えばTSMCで作ったってかまいはしないわけだ。
これからアップルがどう動くのか。
わたしはユーザーではないが楽しみにしている。
べつにiPadが欲しいとか、そういう意味ではなくて。
2年ちょい前、アップルはP.A.semiという会社を買収した。
省電力チップに特化したデザインハウスで、PowerPCが得意らしい。
その後どうなったかというと・・・
P.A.semiの主要メンバーはこぞって脱走し、Agniluxという別会社を立ち上げた。
そのAgniluxはGoogleに買収された。
アップルが欲しかったチップ設計能力は全く残らなかったというオチだ。
そこでアップルはどうしたかというと・・・
今年の春にIntrinsityというこれまた省電力チップ系のデザインハウスを買収した。
ひところはARMを買収するんじゃないかというウワサが流れていたが、どうやら正体はこれだったらしい。
なんでアップルがこんなことをしたかというと・・・
iPadなど自社製品のプロセッサを自前で設計したい。
もしくは、自分たちは仕様出して後はメーカー任せなのではなく、自分でも設計に口をはさめるようになりたい。
・・・いうことではなかろうか。
なんでアップルがプロセッサの設計にまで踏み込むのかというと・・・
iPadの分解記事がそれのヒントになるのではないかと思う。
記事を見てみよう。
Analog系はBloadcomだらけ、Digital系はサムソンだらけ。
そんな感じになっている。
プロセッサはコアがARMでプロセスはサムソンの独自チップだというのが分解屋の統一見解だ。
では。
コアはARMだから買い物なのは明白だからいいとして、コア周辺は誰が設計したのだろうか。
恐らく、当初はアップルが設計するつもりだった、もしくは強く関与する予定だったに違いあるまい。
そのためにP.A.semiを買収したのだろう。
しかし、いざフタをあけたらどうだったか。
P.A.semiのメンバーは大脱走し、アップルはプロセッサの設計ができないまま変わることができなかった。
そのおかげでかなりの部分がサムソンにまかせっきりになった。
だから周辺のDigital系のチップはサムソンだらけ。
・・・きっとそんなところではなかろうか。
アップルは、サムソンが自前のチップしかつなげられないように巧妙に誘導したその策略に機嫌をそこねた。
恐らくは。
たとえばだが、
「周辺チップのこれですけど、当社のチップを採用してくれるのであれば接続は保証してあげます。
でも他社のチップを採用するのであれば接続できなくても当社は責任持ちませんが、それでもいいですか?」
みたいな事を言ってくることは十分すぎるほど想定しうる。
もしこれで自前の設計能力があるとしたら
「接続できるかどうかはおまえには関係ない。
おまえらはこの電気的仕様を満足するように作れ。
この仕様を満足すれば必ず接続できる。
でも仕様を満足できなかったらカネ返せ。
いいな?」
と言うことができるのだ。
だからこそ、そこでまたIntrinsityを買収し、チップのアーキテクチャ設計の段階からサムソンに文句を言おうとしているのではなかろうか。
サムソン製はたしかに日本製よりもやや安い。
しかし、明らかに日本製よりも信頼性に劣る。
プロセスをコストダウンして信頼性に劣る分だけ安いと言ってもいい。
アップルくらいモノを流していれば、サムソン製は信頼性に劣ることくらいバカでも気付く。
安さだとか信頼性だとかを天秤にかけて、それでもサムソンを使うと決めたのだろう。
個人的にはiPadの製品コンセプトはすばらしいと思うが、中身としては気に入らない。
中身はXperiaのほうが明らかにいいモノだと感じる。
製品を「何ができるか」で選ぶとしたらiPadに軍配が上がる気がするが、「何が入っているか」で選ぶとしたらXperiaに軍配が上がるだろう。
では、アップルはどう思っているのだろうか。
自前での設計能力を有することで選択肢を広げ、単に安いだけで性能は人並みで信頼性は人並み未満なサムソンを、場合によっては切ることも考えているのではなかろうか。
チップのレイアウトやパッケージの評価まで自前でやるのであれば、例えばTSMCで作ったってかまいはしないわけだ。
これからアップルがどう動くのか。
わたしはユーザーではないが楽しみにしている。