奴「さいきん結婚しないヤツが多いじゃん」
俺「まあな。俺とか」
奴「俺が思うにだな。結婚しないヤツは、結婚しなくても困らないから結婚しないんだと思うんだけどさ。ようするに損得勘定なんだよ」
俺「いや待て」
奴「?」
俺「結婚しなくても困らないのは正しい。けどな、そういうのを理由として意識することはない」
奴「じゃあ何だ?」
俺「逆に俺が思うにだな。結婚というのは物欲だ」
奴「物欲?」
俺「そう」
奴「何の?」
俺「嫁が欲しい」
奴「それで?」
俺「誰か目の前に魅力的な異性がいてだな、それで自分の人生の残り半分と交換してでも手に入れたいと思うかどうかという意味において、物欲だと思っている」
奴「損得勘定じゃん」
俺「半分あってるけど半分違う」
奴「どこが?」
俺「結婚するかどうかというのは、そういう物欲があるか無いかの違いだ。ベンツに乗りたいかどうかというのと同じ物欲だ。俺にはそういう物欲な無いんだよ、たぶん。魅力的な異性がいないのにもかかわらず結婚したいとか、まるで理解できんと言いたいが、その場合は何らかの損得勘定が働いている可能性はあるかもしれんという気はする」
奴「それは違うな」
俺「いまので物欲でなく損得勘定で説明したほうが合理的だとでも?」
奴「いいか、結婚したいヤツは、嫁が欲しいから結婚したいわけではないんだよ」
俺「ずいぶん哲学的だな。禅問答のようだ」
奴「結婚したいヤツは、結婚生活で何かを得たいと思っているから結婚したいんだよ」
俺「なるほど」
奴「ベンツに乗りたいヤツでも、ベンツを買うことそのものが目的のヤツはいなくて、それでドライブに行きたいとか、人に自慢したいとか、本当の目的は別にあるんだ」
俺「わかった」
奴「ほう」
俺「つまり俺は結婚生活がいいものだという幻想がほんの少しも無いからこうなっている」
奴「おまえを見てたらそうなんだろなって思うわ」
俺「まあな。俺とか」
奴「俺が思うにだな。結婚しないヤツは、結婚しなくても困らないから結婚しないんだと思うんだけどさ。ようするに損得勘定なんだよ」
俺「いや待て」
奴「?」
俺「結婚しなくても困らないのは正しい。けどな、そういうのを理由として意識することはない」
奴「じゃあ何だ?」
俺「逆に俺が思うにだな。結婚というのは物欲だ」
奴「物欲?」
俺「そう」
奴「何の?」
俺「嫁が欲しい」
奴「それで?」
俺「誰か目の前に魅力的な異性がいてだな、それで自分の人生の残り半分と交換してでも手に入れたいと思うかどうかという意味において、物欲だと思っている」
奴「損得勘定じゃん」
俺「半分あってるけど半分違う」
奴「どこが?」
俺「結婚するかどうかというのは、そういう物欲があるか無いかの違いだ。ベンツに乗りたいかどうかというのと同じ物欲だ。俺にはそういう物欲な無いんだよ、たぶん。魅力的な異性がいないのにもかかわらず結婚したいとか、まるで理解できんと言いたいが、その場合は何らかの損得勘定が働いている可能性はあるかもしれんという気はする」
奴「それは違うな」
俺「いまので物欲でなく損得勘定で説明したほうが合理的だとでも?」
奴「いいか、結婚したいヤツは、嫁が欲しいから結婚したいわけではないんだよ」
俺「ずいぶん哲学的だな。禅問答のようだ」
奴「結婚したいヤツは、結婚生活で何かを得たいと思っているから結婚したいんだよ」
俺「なるほど」
奴「ベンツに乗りたいヤツでも、ベンツを買うことそのものが目的のヤツはいなくて、それでドライブに行きたいとか、人に自慢したいとか、本当の目的は別にあるんだ」
俺「わかった」
奴「ほう」
俺「つまり俺は結婚生活がいいものだという幻想がほんの少しも無いからこうなっている」
奴「おまえを見てたらそうなんだろなって思うわ」