教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

創造神という作画担当者は1人ではなかった

2018-01-01 17:09:41 | オタネタ全般
2017年12月31日。
我輩はコミケ3日目へと旅立った。

毎回行くわけではないが、ここまでは普段と何らかわりはない。

大して予備調査せずにその場でおもしろそうなものを探してエイヤで買って楽しむ。
それがいつもの楽しみ方であり、今回もそのとおりである。

だが、今回はもう1つ大きな別の目的があった。

それは何か?

言いかたがあまりに壮大になってしまうが……
人類種や創造神への見解について、自分の中で従来とは別の解釈が生じてきて、それを確かめるために行ってきたのだ。

これだけでは読者のみなさま意味わからんというだけの話でしかない。
もちろん順に記していく。






AKBなり何なりの国民的アイドルグループなりがいたとして、その国民的アイドルグループの熱心なファンがいたとする。
全員が写っている写真を手に、そいつがあなたに話しかけてきたとする。

「おまえだったら、この中だったら誰が好き?」

わたしなら、常に答えは同じである。

「全く区別がつかん。どれがいいとか答えられん」

たとえば、行ったことがないそこいらの適当なメイドカフェのサイトを見てみるといい。
在籍メイド一覧みたいなのがどっかにあるだろう。
で、それ見て、「どの娘がいいかな……」って思案をめぐらせる余地はあるのだろうか?

少なくともわたしにはない。

もし
「あるに決まってるじゃん!」
という人がいたとしたら、
「えっ…… なんでですか?」
って真顔で聞き返すだろう。

まあ、いくらわたしでも、会ってしばらく話せば個体差を見分けることは可能だろう。
しかし会ったことのない人物のツラの皮の良し悪しを写真で区別していくのはわりと難しい。
そしてメイドカフェくらい均一になれば、わたしから見ればそれはかなり難しい。

もはや韓流アイドルにいたっては、鋳造で工業生産したかのごとくツラの皮の出来栄えが極めて均一なので、見分けるのに際しさらに難易度が高くなる。
わたしなら、本人を目の前に写真と対応表を作れと言われても絶対無理だと断言できるほどだ。

それくらいツラの皮というのは個体差がない。

ところがどっこい。

アニメやマンガの世界はどうだろう?

アニメはほとんど全てにおいて作画は異なり、それが作品の味となる。
マンガでは絵師が同じでなければ必ず作画は異なる。
ジョジョとプリキュアで作画の違いがわからないという人はいないだろう。

アニメやマンガでは星の数ほどあって、しかし現実世界にはたった1つしかないもの、これは何か?

「作画担当者」である。

現実世界ではどうか?

創造神という1人しか作画担当者がいない。

現実世界の住人は誰だか知らない創造神ただ1人の描いた登場人物しかいないのだ。

なんという悲劇!
なんという拘束!

これはもはや人類に対し絶望するに余りある事実である。

……と思っていた。

しかし!
それは違ったのだ!!

何が違うか?

わたしはこのまえロシアにいってきて気がついた。

ロシアでは、現実世界の人類の作画担当者が日本とは違うことに気がついたのだ。

ロシアのコスプレイベントにいってきて驚いた。
やはり人類の作画担当者からして違うとしか言いようがない。

それを確かめるため、昨日コミケにいってきた。
ふだん全くしないような、あえてコスプレした女の子を見てまわってくることが、今回に限り目的の1つとなっていた。

ロシアでは驚愕の連続で、そのためにデジカメを買って良かったと心底思えた。
コミケでは写真を撮りたいと思う場面には出会わなかった。

そして確信した。
やはり人類の作画担当者は1人ではなかったのだ。






べつに日本人の女がダメでロシア人ならすばらしいとか言うつもりは全くない。
日本とロシアでは作画担当者が違うと思えるほど違いがあることが重要なのだ。

ひょっとしたらロシアに生まれたのなら、
「なんでロシアにはクールビューティー系の女しかいないんだよ。このまえ日本にいったら街を歩いている女の子みんなキュートで驚いた!」
と言っている可能性は十分ある。
そしてその発言をしたとしても、先の言葉に矛盾はない。

わたしは創造神という作画担当者1人の作品しか楽しめない環境に現実世界が拘束されていると勝手に薄々感づいて絶望していた。
しかしそうではなかった。
世界はもっと広かったのだ。

海外旅行にいくと世界観が変わるなどと大げさなことを言うヤツがいる。
それを真に受けてインドに自分さがしに旅立つなどという人たちを、わたしは嘲笑して傍から見ていた。
しかしそれは大げさでないことにいま気がついた次第である。