教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

シャープの決算について

2012-08-05 01:03:10 | 経済/経済/社会
シャープが完全に終わった件 大赤字連続で5000人のリストラ決定、さらに株価急落で提携した台湾企業からも見捨てられる
http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-2592.html



今週末のホットな話題は、オリンピックではなくシャープの決算である。
個人的にはオリンピックより興味を引く。

> シャープが完全に終わった

などと書かれているが、果たして本当だろうか?

株価は語る。
2010年4月につけたリーマンショック後の高値から1/6にまで下落。
鴻海との提携が発表されたときから見ても1/3。

株価を見る限り、
「他の何を作っているのかすら知らない大手電器メーカーと違って、シャープの亀山モデルだけはすごい!」
と皆がはやしたてたシャープへの期待はもうない。

個人的には、長期的な信頼性が眉唾なまま商品化されているんじゃないかという気がしてならないサムソンの有機ELよりもシャープのIGZOのほうに期待しているのだが、世間の眼はそうではないようだ。



シャープは何がヤバいのか?

世間では液晶パネルの投資にしくじったとされている。

プレゼン資料でも、たしかに液晶で赤字のほとんどをたたき出していて、残りの赤字もAV・通信機器、つまりTV事業が出している。
たしかに世評は正しいようだ。

2chでは
「自らガラパゴスと銘打つようなオワコンなガジェットを出すからだ」
「今さら白物家電なんて作ってどうすんだ」
などと語るものがいる。
だが、その部門は実は儲かっている。
2chの世評は間違いだ。



では決算短信はどうか?

たしかに純資産の食いつぶしが激しい。
しかし、流動資産や流動負債に大きな変化はない。
リーマンショック後のカタカナ不動産屋の阿鼻驚嘆のような様子は全く感じないし、何もしなかったらあと数ヶ月でマジに潰れるんじゃないかと感じたようなルネサスの決算ほど切迫さは感じない。
その違いがなぜ発生したのかはよくわからないが、減価償却費が年間2500億円も発生しているので、見た目の赤字に比べればキャッシュアウトはナンボかマシということなのかもしれない(あんまりちゃんと見比べてないけどさ)。

とはいっても、このままほっといたらあと2~3年で詰むかもしれんな。



それよりもっとヤバイものを見てしまった。

たしか鴻海との提携が発表されたころは、
「堺工場の稼働率は50%にまで下がっている」
と言っていた記憶があるが、今見ると
「稼働率30%程度」
と書いてある。

これはピンチどころじゃないぜぃ。
これをどうにかしないことにはシャープはどうにもならん。



では、それを回避する案はあるのか?

プレゼン資料に
「大型液晶事業のオフバランス化」
「第三者割当増資」
とある。
そのどちらも大本命の鴻海との提携だ。

そして鴻海の液晶パネル引き取りを当てにして、第2四半期には
「稼働率80%」
になる見込みと書いてある。

が・・・。
シャープの株式を1株550円で取得することで合意したとされる鴻海は、そこから半値以下に値下がった株価にキレて550円じゃあ買わないと言い始めた。

まあ、当然といえば当然のような。
ってか、合意から4ヶ月以上たってまだ資本注入してなかったんかいぃぃぃ!

世間では、鴻海はシャープの意思決定の遅さに痺れを切らして
「おまえら、俺はいつでも丸ごと買収できるんだぞ!」
とシャープ経営陣を恫喝するも、逆にシャープは
「これ以上こいつとかかわりたくないなぁ・・・」
みたいな雰囲気になって、既に仲たがいしつつあるように言われている。

ということで、大本命は脱落。



ではどうするのか?

首切りをしてコストカットすると言っている。

5000人切るとは言うが、実は全体の9%でしかない。
つまり、ルネサスほどガチな首切りをする予定ではないということだ。

うぅむ、これはもう1波乱あるぜ。


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