
先月、息子の通う絵画造形教室で木工の授業がありました。
サラ アートラボに木工作家の先生がみえて、いつもとは違う授業内容でした。好きな形に型取ったものを電動ノコギリでカットしてもらい、ペイントして壁掛けにするというもの。
息子はまず星の形を描いて、先生にカットしてもらいました。
色を着けてすぐに終わるのかと思っていたら、木の廃材をくっつけ出してだんだん立体的になってきました。
調子に乗ってどんどん積み上げ、壁掛けは無理かも・・・。
そして、立体部分にも色を塗りたいと言い出し、もくもくと塗り始めました。まわりのお友達が完成して壁掛けの紐を付けてもらい 記念撮影したりしていてもひたすら塗り続ける息子。
この日はいつになく集中していました。
「ふー、疲れたぁー。」
「ずいぶん黒くしたんだねぇ」
と私。
「違うよ、紺色だよ!」
はぁ、すみません…。
なんだかお家のような橋のような・・・
そしてこれはどんな題名?
何を表してるのかな?
本人に聞いてみました。
「うーんと、星の島。世界にお家がひとつしかない町。」
「へぇー何人くらい住んでるのー?」
「2580人!」
・・・。
なんだか廃材がちょっと瓦礫にも見えなくもなく・・・
3月はニュースで震災関連の特集が頻繁にやっていたのもあり、海に流れた瓦礫を思い起こさせるのでした。
そして、この小さな島にたくさんの人達…。
ふと、震災で未だ行方不明になっている方々が海のどこかでこうやって町を作って暮らしていたらいいのに、なんて思ってしまいました。
小さすぎる島だけど、そこには暖かくゆっくりとした時間が流れているような・・・
息子の作品なので深い意味はないだろうけど、私はそこにそんな物語があるような気がしたのです。
息子は作品が完成していつになく満足気。
「今日はとっても楽しかったぁー。」
大事に持って帰りました。