Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

いじめから考える

2006-11-18 00:18:31 | TA(交流分析)
今週は、子供たちのいじめによる自殺のニュースで週が明けました。

そして文部科学大臣の呼びかけも及ばず、また自殺が・・・・

いじめられる子は、心ない言葉や暴力などで傷つけられたり、卑劣な方法で何かを奪われたりするマイナスのストロークと、攻撃しないまでも無視をされたり、助けてもらえないノーストロークの「Wパンチ」で窮地に追い込まれてしまうのだと思います。

無視される・・・

いじめられる子を黙ってみて見ぬふりをする子供だって、目に見える形で激しく相手を傷つけなくとも、いじめ行為に知らず知らず参加してしまっています。

先日、いじめが話に上った時、「誰か1人がいじめられているうちは自分に矛先が向くことがないので安心な状態」なのではないかという話になった。

そして次は自分がいじめられるのを恐れ、いじめられている子を助けられなかったりして・・・・

自分の子供時代には、次は「自分かも?」っていう恐怖みたいなのは多分なかったと思います。

今の子供たちのいじめの方が数段陰湿なのでしょう。
いじめは良くないことだと教えても、形を変え、なくなることはないようです。

子供たちにいじめを止めようと呼びかけても、いじめているという自覚のない子、悪気のない子だっているかもしれないし、「子供の自治」だけでは完全にいじめはなくならないと思います。

いじめられていた子が、死んでしまって初めて、自分たちのしたことを責め、命の尊さを知り、激しくいじめた子供も、何も手を尽くさず傍観していた子供も涙を流す・・・

命と引き換えに過ちを知るのでは遅すぎます。

学校の中で、リアルタイムでいじめ対策ができない体制に問題があると言うけど、せめて大きな間違いになる前に、間違いだと教えてあげなくてはならん・・・

先生であったり、親であったり、それ以外の大人でもかまわないと思う。

私は、小学校から中学2年生にかけて、「いじめた」「いじめられた」「いじめられた子を助けた」「いじめている子をとがめた」全ての立場を経験しています。

最も早く経験したのは小学校2年生の時、意地悪なことを友達に言って「いじめた」立場。

その時には、どこで聞きつけたか、母に「○○ちゃんに意地悪なこと言っているらしいけど、それが本当なら○○ちゃんに謝りに行きなさい」と言われて、何と言ってわからないまま、大切にしていたおはじきの半分を持って仲直りをしに行った記憶があります。

親同士の話し合いがあったのかもしれません。
先生から、何か話があったのかもしれません。

そうやって、私の場合は、私の過ちをただす大人がいました。

私自身が、いじめられた時というのは、長くつづきませんでしたが、このことも後の私の人生に大きな影響を与えています。このことは別の機会に書きましょう。

大人社会は、景気も回復し多少の明るさは取り戻しつつあるのに、子供には説明がつかない違反行為、汚職、淫行、虐待、そんなニュースも後を絶ちません。

なんだか、ニュース見たくないんですけどね、最近は・・・

ドラマ「14歳の母」のように、中学生の体に宿った命をどう扱うかであたふた、じたばたする大人が描写されるのを見ると、今も昔も子供の本質は本当はあまり変わらなくて、むしろ変わっているのは大人であると思ってしまいます。

そして、自分自身もその大人の1人であります。

子供たちに対して、恥ずかしくない生き方をしているかは全く自信は持てませんが、ヘトヘトになってもひとまず「生命力」は充実していますから、生きることには貪欲であるという点では恥ずかしくはないかもしれません。

学生時代、教育実習の時に、生徒に「どんなことがあっても死んだらだめ」って言った記憶があります。なぜ、そんな話になったのか覚えていません。でも、その時も今も気持ちはかわらないです。

そして、「生かされている」のだということを忘れずに、感謝の気持ちを持ち、時々休みながらも、強く美しく生きていきたいものでございます。

今晩は、ちょっとヘトヘトですが、そんなことを考えながら、爆睡しそうです。

何か感じることがありましたら、ぽちっとお願いします。


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 悪戦苦闘する | トップ | 世界バレー(女子) »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
シュールレアリスム (空海望)
2006-11-18 07:04:44
お早う御座います。

僕には打てない! こんなに沢山!
いいな! そして、やめられない! とまらない!
Blog徘徊。
「シュールレアリスム」 知らない言葉でした。
何となく解るような? でも 響いてくるものがまだ!
「リンク」してくださるですって!
どうぞどうぞ! といっても いまいち
その意味するところを理解できてないかも。

いじめ 徘徊先でも 舌足らずのコメントを
何カ所かで 投稿しましたが
僕、はるさんの体験に一番近い?

自分のBlogのどこかに、打ち込んだと記憶の
パン屋のMちゃんとのこと。
鼻の頭、ほっぺ、顎 … 顔全面をカサブタだらけにさせたのに
Mちゃんのお母さまが本人を連れて、謝りに来たこと。

いじめ、自殺に多くの人が心を痛めている。
このときに どこかで オレオレ詐欺の
新しい?画期的な?手法を考え …
そいつらに どうアプローチして 改心させればよいのか?
別の世界!?  限りなくあるのかも
目を見張るような! おかしな世界が 自殺者の中にも?

ああ! 救いのBlogにめぐり会ったような!
返信する
いじめとオレオレ詐欺 (はる)
2006-11-19 00:03:24
空海望さん

こんばんは。
本当にいじめによる自殺が連鎖的に続いて胸が痛みますね。私には子供がいないので現実味には欠け、加えて何もできない自分の無力感も感じます。
ただ「いじめ」については、体験から考えてきたことも多く自分の人生にも大きく影響することもあったので無関心ではいられません。
オレオレ詐欺の改心!?
そんなお仕事をしているのですか?
大人はだまされないように、屈しないように強い心を持ったNOと言えるように。仕掛けられた心理戦に丸め込まれないように・・・・。
そして詐欺に頼らず、きちんと「飯が食える職業人」として自活できるようになってほしいと思うのは難しいことなのでしょうか?
返信する
Unknown (空海望)
2006-11-19 06:15:08
やはり 通じなかった。
普通の人は 心、痛めている。

一方で 理解できない人がいる。

何となく、二通りのようにも思えるが
実はもっと幾通りも、人々はいるのでは?

理解し合える、一通りの仲間の中から
他の世界?(ちがわないかも知れないのですが)
に 働きかけ? 防止? 改善? するには
自分たちの枠の外に出てでないと?
難しいかな? と

ますます、わからなくなっちゃう?
 またね!
返信する
こころが痛い・・・ (はる)
2006-11-19 23:46:25
振り込め詐欺という言葉もまだ広まっていないころでしたかね・・・。5年前になると思います。
私の勤務していたコールセンターのオペレーターに毎日のように電話がかかってきました。私たちの仕事も手につかない頻度でした。
それが振り込め詐欺だということに一番早くに気づいたのは社員の中で消費者問題に関心を持っていた私でした。
電話元に出せと指名された彼は非常に優秀なオペレーターでした。頻繁に座席を立つようになり様子がおかしいなあと思っていました。携帯電話を確認しに行っていたのでした。
ある日、誰もいないところで金銭トラブルに巻き込まれていないかと、こっそり聞いてみたら案の定でした。たった1万円返したらそこから強烈な脅迫電話が始まったとのこと。
払う必要もないし、相手にしてはいけないと助言しましたが、同居している友人や家まで行くぞという脅迫に屈して彼はお金を払いました。異常なまでに追い詰められて、結局弁護士に間に入ってもらい、借りたかどうか定かではないお金を返したと言います。それ以来電話はかかってこなくなり、ようやく安寧の日々を送ることができるようになりました。
後になって、法律扶助制度のような制度で弁護士の世話になったと聞きましたが、いったい何のお金を返し、弁護士に費用を払ったのか、私はその時理解できませんでした。
何もできなかった自分に対して心を痛めたことが思い出されます。
テレビのドキュメンタリーで脅迫電話を聞いていると非常識な者とは常識的な会話はなかなかできないなあと思ってしまいます(シナリオ的には良く考えられていると言われていますが)。
返信する

コメントを投稿

TA(交流分析)」カテゴリの最新記事