《あらすじ》
大使者プドゥクプルと巫女ヨミウルが、ヘモスのもとを密かに訪れた。
チュモンはふたりが来る前に房を出て、
そっと物陰から様子をうかがっている。
盲目のヘモスは、看守長に話しかけられ、
見知らぬ人物がふたり、自分のもとを訪ねてきたと気配で悟った。
「もうひとりは女か?女のにおいは久しぶりだ。
ずっと私を閉じ込めておいて、いまさら何をしに来たのだ?」
ヨミウルは囚人の言葉に眉をひそめ、ふたりは一言も発しないまま房を後にした。
大使者がいったいなんの用だろう?
チュモンはいぶかるが、それは看守長にもわからないことだ。
毎晩外出する様子を怪しんだテソは、ヨンポに言って
チュモンを闘技場に呼び出す。
そして武芸を教えるとの名目で、チュモンに挑み、その剣を折ってしまう。
「忠告しておくぞ。わたしに挑まれたら、なんとしてでも断るべきだったのだ」
惨めに負けたチュモンは、兄の剣に勝る剣を手に入れたいと願い、
鍛冶方の親方に頭を下げた。
チュモンに好意を持っている親方だが、鋳造の秘密は誰にも漏らせないという。
仕方なく、チュモンは鍛冶場に忍びこんだ。
ところがそこには親方が!
王子の性格をよく知る親方は、ふふふと笑って剣の作り方を教えてやるのだった。
クムワ王も、鉄器の製造には注力していたが、
なかなか漢の鉄器を超える武器は作れない。
失敗を重ね、失望から立ち上がり、あらたな製法を常に模索しているのだ。
そんな中、新しく玄菟城の太守となった人物が、扶余を訪ねてくるという。
おりしも、扶余の辺境地区では、強靱な鉄器を持った部族が反乱を起こしているという。
これは漢の差し金なのか?
新太守訪問には、どのような政治的意図があるのか?
ヨンポは、兄の放った間者を捕まえて、チュモンが鋳造所に出入りしていることを知った。
「兄上には言うな。私がなんとかする」
彼の悪巧みとは、いったいどんなものなのだろうか?
さて、とうとう宮殿に新太守がやってきた。
クムワは太守の顔を見て驚いた。
幼い頃からの友人、ヤンジョンではないか。
彼にはかつて玄菟城で出会った過去がある。
その折りには「漢の手先になった」と苦々しく思ったが、
ユファを助けてくれた恩のある友人だ。
クムワは古い友情を温め、笑顔でヤンジョンを迎えた。
ところが、友の思惑はまるで違っていたのである。
今や彼は漢の手先どころか、すっかり漢人として暮らしているようだ。
クムワに、周辺国を制圧する戦争をやめるよう、漢の親書を手渡しに来たのだ。
これ以上、漢に敵対する態度は許さないという支配国の圧力であった。
怒りを隠さないクムワだったが、
鋳造所を隠し、親方や職人にも身を隠すよう伝達する。
親方はチュモンが出入りしていることを知っているため、
なんとかこのことを王子に知らせたかったが、すれ違いのすえ、どうしても会うことができなかった。
事情を知らないチュモンは、今夜もこっそり鋳造所で剣を鍛えようと火をおこしていた。
すると、突然大きな爆発がおこり、鋳造所は火に包まれてしまう。
大騒動に気づいたヤンジョンにすべてが露見し、
武器製作をやめるまで、交易を禁止するという制裁処置をかされてしまった。
実はこの爆発はヨンポの策略によるものだが、誰もそうとは気づかない。
テソだけは弟の話をきき、叱責したが、とにかく経緯を見守るしかない。
チュモンを陥れるために国益を損ねるなど、言語道断。バカな弟だ……。
テソ陣営の大臣に忠言され、クムワ王はチュモンに厳しい罰を下した。
「追放だ。お前はもう王子ではない。
国益を損ねたことも、太守に辱められたことも、忘れられる。
しかしわたしの期待を裏切ったことは許せん!」
「父上!追放だけはご勘弁ください!」
今度ばかりはチュモンの哀願も受け入れられなかった。
ユファは、この結果を予想しなかったわけではない。
そして、息子にはこれほどの試練が必要だとわかっていた。
涙をのんで、宮殿を出て行く息子の顔を見ることもなく、
看守長を頼ろうとするであろう息子の退路をも断つよう、手配するのだった。
チュモンは、侍女から装飾品を渡され、みじめな気持ちでそれらを受け取った。
いったい自分はこれからどうすればよいのだろう?
看守長も持ち場が替わったといって会うことができなかったし……。
ぼんやりしたチュモンはいいカモだ。
まちのごろつきが、彼の持っていた装飾品をすべてスリとってしまった。
そうとは知らないチュモンは、店で飲み食いをしたあげく、
無銭飲食でつかまってしまう。
店のものに殴られそうになったそのとき、
助けてくれたのは、商団の娘ソソノ。
「その代金は私が払おう」
ソソノはバカにしきって言う。
「王子様がたった2両を無銭飲食ですか」
「必ず返す……」
「善行は義務ですよ。返していただかなくてけっこう」
立ち去るソソノに、チュモンが食い下がった。
「私を商団で雇ってくれ!金も返せるし、役に立つぞ」
「商人にとって一番大切なのは信用です。
嘘つきなんか雇えませんね」
ソソノは鼻もひっかけてくれなかった。
(つづく)
やっぱりね、と思ったところ。
・ヨンポの策略が、アホすぎる件
テソに内緒にした時点で、こりゃやばいよな、と思った。
自分でなんとかできるような器じゃないんだよね。
アホすぎるやろ、こいつ。
・チュモンの鋳造所通いがたいへんな結果に……
おっちゃんに頼んでなんかしようとした時点で、
もう絶対面倒なことになると思った。
内緒のお願いはトラブルの元よ。
びっくりしたところ。
・それが追放なんて結果になった件
えっ、一度は回避されたじゃん!
一回救っといてやっぱり追放なんだ?!と驚いた。
脚本家に驚かされたのだ。
・追放仲間のプヨンが出てくるタイミング
ええっ?ここで出てくるの?!と、マジ驚愕した。
わたしがプヨンだったら、チュモンを恨んで復讐に来るかも……とか
言ってたのだが、まさか本当に再登場するとは思っていなかった。
どうやらたいした金銭は持たされていなかったらしい。
同国人ですら眉をひそめる生肉食を好む親分のため、
肉を処理する下働きをしている様子。
神殿の侍女だったのに……。
なんという変わりよう。
あの下っ端くんがくすねてプレゼントした指輪で、
チュモンのことを気づいてくれないかな~と願った。
・のに、チュモンを助けたのはソソノ
あの流れだったら、プヨンが指輪を代金のかわりにして
助けてくれるのかと思った。
この指輪の出所をきいて、王子様だとわかりました!とか言って。
そういう展開にするとスピーディすぎるのか。
RPGじゃないけど、物語の分岐点って気がする。
ここでプヨンが助けるパターンだと、また別の、
パラレルワールド的な物語が観られそう。
それも面白そう。
あと、ペ・スビン(サヨン役)が美少年枠なんだ……と地味に驚いた。
そんな~時代も~ああったねと~
みたいな気持ちです。ひげも心持ち薄い。
ちょこっちょこっと予想を裏切られる展開が続くこのドラマ。
しかしさすがにチュモンは商団に入るんでしょ?
ソソノが面倒見るんでしょ?
と思いきや、予断を許さない予告画像のオンパレード。
この予告映像が思わず続きを観てしまう要因なんだな~。
大使者プドゥクプルと巫女ヨミウルが、ヘモスのもとを密かに訪れた。
チュモンはふたりが来る前に房を出て、
そっと物陰から様子をうかがっている。
盲目のヘモスは、看守長に話しかけられ、
見知らぬ人物がふたり、自分のもとを訪ねてきたと気配で悟った。
「もうひとりは女か?女のにおいは久しぶりだ。
ずっと私を閉じ込めておいて、いまさら何をしに来たのだ?」
ヨミウルは囚人の言葉に眉をひそめ、ふたりは一言も発しないまま房を後にした。
大使者がいったいなんの用だろう?
チュモンはいぶかるが、それは看守長にもわからないことだ。
毎晩外出する様子を怪しんだテソは、ヨンポに言って
チュモンを闘技場に呼び出す。
そして武芸を教えるとの名目で、チュモンに挑み、その剣を折ってしまう。
「忠告しておくぞ。わたしに挑まれたら、なんとしてでも断るべきだったのだ」
惨めに負けたチュモンは、兄の剣に勝る剣を手に入れたいと願い、
鍛冶方の親方に頭を下げた。
チュモンに好意を持っている親方だが、鋳造の秘密は誰にも漏らせないという。
仕方なく、チュモンは鍛冶場に忍びこんだ。
ところがそこには親方が!
王子の性格をよく知る親方は、ふふふと笑って剣の作り方を教えてやるのだった。
クムワ王も、鉄器の製造には注力していたが、
なかなか漢の鉄器を超える武器は作れない。
失敗を重ね、失望から立ち上がり、あらたな製法を常に模索しているのだ。
そんな中、新しく玄菟城の太守となった人物が、扶余を訪ねてくるという。
おりしも、扶余の辺境地区では、強靱な鉄器を持った部族が反乱を起こしているという。
これは漢の差し金なのか?
新太守訪問には、どのような政治的意図があるのか?
ヨンポは、兄の放った間者を捕まえて、チュモンが鋳造所に出入りしていることを知った。
「兄上には言うな。私がなんとかする」
彼の悪巧みとは、いったいどんなものなのだろうか?
さて、とうとう宮殿に新太守がやってきた。
クムワは太守の顔を見て驚いた。
幼い頃からの友人、ヤンジョンではないか。
彼にはかつて玄菟城で出会った過去がある。
その折りには「漢の手先になった」と苦々しく思ったが、
ユファを助けてくれた恩のある友人だ。
クムワは古い友情を温め、笑顔でヤンジョンを迎えた。
ところが、友の思惑はまるで違っていたのである。
今や彼は漢の手先どころか、すっかり漢人として暮らしているようだ。
クムワに、周辺国を制圧する戦争をやめるよう、漢の親書を手渡しに来たのだ。
これ以上、漢に敵対する態度は許さないという支配国の圧力であった。
怒りを隠さないクムワだったが、
鋳造所を隠し、親方や職人にも身を隠すよう伝達する。
親方はチュモンが出入りしていることを知っているため、
なんとかこのことを王子に知らせたかったが、すれ違いのすえ、どうしても会うことができなかった。
事情を知らないチュモンは、今夜もこっそり鋳造所で剣を鍛えようと火をおこしていた。
すると、突然大きな爆発がおこり、鋳造所は火に包まれてしまう。
大騒動に気づいたヤンジョンにすべてが露見し、
武器製作をやめるまで、交易を禁止するという制裁処置をかされてしまった。
実はこの爆発はヨンポの策略によるものだが、誰もそうとは気づかない。
テソだけは弟の話をきき、叱責したが、とにかく経緯を見守るしかない。
チュモンを陥れるために国益を損ねるなど、言語道断。バカな弟だ……。
テソ陣営の大臣に忠言され、クムワ王はチュモンに厳しい罰を下した。
「追放だ。お前はもう王子ではない。
国益を損ねたことも、太守に辱められたことも、忘れられる。
しかしわたしの期待を裏切ったことは許せん!」
「父上!追放だけはご勘弁ください!」
今度ばかりはチュモンの哀願も受け入れられなかった。
ユファは、この結果を予想しなかったわけではない。
そして、息子にはこれほどの試練が必要だとわかっていた。
涙をのんで、宮殿を出て行く息子の顔を見ることもなく、
看守長を頼ろうとするであろう息子の退路をも断つよう、手配するのだった。
チュモンは、侍女から装飾品を渡され、みじめな気持ちでそれらを受け取った。
いったい自分はこれからどうすればよいのだろう?
看守長も持ち場が替わったといって会うことができなかったし……。
ぼんやりしたチュモンはいいカモだ。
まちのごろつきが、彼の持っていた装飾品をすべてスリとってしまった。
そうとは知らないチュモンは、店で飲み食いをしたあげく、
無銭飲食でつかまってしまう。
店のものに殴られそうになったそのとき、
助けてくれたのは、商団の娘ソソノ。
「その代金は私が払おう」
ソソノはバカにしきって言う。
「王子様がたった2両を無銭飲食ですか」
「必ず返す……」
「善行は義務ですよ。返していただかなくてけっこう」
立ち去るソソノに、チュモンが食い下がった。
「私を商団で雇ってくれ!金も返せるし、役に立つぞ」
「商人にとって一番大切なのは信用です。
嘘つきなんか雇えませんね」
ソソノは鼻もひっかけてくれなかった。
(つづく)
やっぱりね、と思ったところ。
・ヨンポの策略が、アホすぎる件
テソに内緒にした時点で、こりゃやばいよな、と思った。
自分でなんとかできるような器じゃないんだよね。
アホすぎるやろ、こいつ。
・チュモンの鋳造所通いがたいへんな結果に……
おっちゃんに頼んでなんかしようとした時点で、
もう絶対面倒なことになると思った。
内緒のお願いはトラブルの元よ。
びっくりしたところ。
・それが追放なんて結果になった件
えっ、一度は回避されたじゃん!
一回救っといてやっぱり追放なんだ?!と驚いた。
脚本家に驚かされたのだ。
・追放仲間のプヨンが出てくるタイミング
ええっ?ここで出てくるの?!と、マジ驚愕した。
わたしがプヨンだったら、チュモンを恨んで復讐に来るかも……とか
言ってたのだが、まさか本当に再登場するとは思っていなかった。
どうやらたいした金銭は持たされていなかったらしい。
同国人ですら眉をひそめる生肉食を好む親分のため、
肉を処理する下働きをしている様子。
神殿の侍女だったのに……。
なんという変わりよう。
あの下っ端くんがくすねてプレゼントした指輪で、
チュモンのことを気づいてくれないかな~と願った。
・のに、チュモンを助けたのはソソノ
あの流れだったら、プヨンが指輪を代金のかわりにして
助けてくれるのかと思った。
この指輪の出所をきいて、王子様だとわかりました!とか言って。
そういう展開にするとスピーディすぎるのか。
RPGじゃないけど、物語の分岐点って気がする。
ここでプヨンが助けるパターンだと、また別の、
パラレルワールド的な物語が観られそう。
それも面白そう。
あと、ペ・スビン(サヨン役)が美少年枠なんだ……と地味に驚いた。
そんな~時代も~ああったねと~
みたいな気持ちです。ひげも心持ち薄い。
ちょこっちょこっと予想を裏切られる展開が続くこのドラマ。
しかしさすがにチュモンは商団に入るんでしょ?
ソソノが面倒見るんでしょ?
と思いきや、予断を許さない予告画像のオンパレード。
この予告映像が思わず続きを観てしまう要因なんだな~。
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