2006年8月、琵琶湖の深湖底は固有種にあふれていた。
アナンデールヨコエビとビワオオウズムシ。
わずか横40cm、縦30cmの画像に、数えきれないほどの集団。
40万年以上の年月を生き延びてきた生き物たち。
その命が、今、絶たれようとしている。
2年間にわたって全循環がストップした琵琶湖。
水温上昇と無酸素状態が、12月27日になっても解消されない。
こんなに寒波が来ても、一度壊れた自然は簡単には復元されない。
そのことを人間は忘れてしまった。
子供たちはひたむきに琵琶湖と向き合う。
100年にわたる社会のツケが、今、琵琶湖を変えようとしている。
年が明けたら、この子らと話し合う。
私たちにできること、何をしなければならないのか、そして時間がないことを。