DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

どうする(7)

2014-06-30 07:46:50 | ButsuButsu


今年の8月にISRLE2014という国際会議が韓国春川市で開催される。

International Symposium on River and Lake Environments の略称だ。

日本、韓国、中国の3か国の陸水研究者の交流だ。

第16回というのだから、ずいぶん長く続いている。

ぎくしゃくと関係がつづいているだけに、仲直りのきっかけになればよいと思っている。

招待講演を頼まれたので、次のような内容で話すことにした。

How can we overcome the coming water crises in East Asian Countries?

Earth's ecosystem are now quickly changing due to climate change, economic development and population expansion. Air temperature continues to rise and so many freshwater problems are occurring everywhere. This is particularly true in east Asian countries, including China, Korea, Mongolia and Japan, which are facing increased occurrence of floods, drought and pollution of air and water. Most of these are happening almost simultaneously across multiple countries and now we are urged to work together to prevent them and mitigate their impacts. This is a survival situation for human beings and effective co-ordinated action is needed immediately. Recently some major impacts on, and mitigation for, ecosystems and societies by climate change and global warming of inland waters were documented by Goldman et al. (2013). In this presentation, I introduce the freshwater problems identified in the book and discuss possible actions which we need to urgently implement.

少しは役に立つことを祈っている。

地球環境は、それだけ深刻な事態だ。
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6月19日(木)のつぶやき

2014-06-20 05:39:17 | 物語
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どうする(6)

2014-06-19 11:19:17 | ButsuButsu


一昨日、ぎらつく太陽に乾ききった通勤路には、トカゲがいた。

昨日、降りしきる雨の中に、カタツムリの親子が這っていた。

今朝、雨上りの歩道には、マイマイガの幼虫がうごめいていた。

自宅から大学までの道筋には、日替わりメニューのように小動物が登場する。

梅雨から夏へ、みんな忙しそうに移動する。

歩きながら見ている私は、よほど暇人に思われているのだろう。

東京へ行かないときは、こうして自然と触れ合う。

至福のひと時だ。

弱肉強食の世界で種の保存のためにひたすら生き抜いている動物たちを見ていると、人間という存在がいかがわしく思えてくる。

戦わなくてもよいのなら、それに越したことはない。

しかしやがて、嫌でも戦いのときが来るのだろう。

私たちの祖先は、そうやって今を作ってきた。

人生は、ルーレットのようなものだと思う。

そう言えば、ずっと昔、そう1976年の6月。

私はチリのアリカという小さな町にあるカジノにいた。

当時まだ、24歳だった。

生まれて初めてルーレットをした。

そして、それが最後でもあったのだが。

一つの番号にすべての財産を賭けるのが、最も期待値は高くなる。

でも、負けるときは瞬間だ。

すべての番号に均等に賭けると、期待値は低い代わりに、最も長い時間ゲームを楽しむことができる。

予想される国際レベルでのサバイバルゲームに、この国はどちらの道を選択するのだろうか。

今、東京では、国の財産をかけて、ルーレットのようなゲームが展開されている。

集中的な投資だ。

大きく勝つかもしれないし、案外、短時間で崩壊するかもしれない。

夢を見るには、それでも良いのだろう。

しかし、夢だけでは生きていけないことも確かだ。

ギャンブルをするのではなく、一つ一つ生産に向けて努力をすることが大切だろう。

そのためには、国の資本を地方に分散投資すべきなのだろう。

そんな意識は、マネーゲームに明け暮れる政治家にも官僚にもない。

問題は、期待値が高く、持続性のある解が存在するかどうかだろう。
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6月18日(水)のつぶやき

2014-06-19 05:39:54 | 物語
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どうする(5)

2014-06-18 12:50:37 | 物語


来て、一歩

出て、一歩

この一歩の、意味を考える

***

「JR京都駅中央出口から、京都大学吉田キャンパス本部構内、工学部三号館情報学研究学科・知識情報学研究室に到達するアルゴリズムを作りなさい」

野崎まどが描くknowという文庫に出てくる問いだ。

なかなか面白い本だ。



長年、水中ロボットを扱っていて感じることだが、技術者は自分の目線でシステムを開発したがる。

操作画面は、とても複雑だ。

航行に必要な情報が、画面上にあふれている。

これでは、売り物にならないな、と思ってしまう。

ものづくりは、上流からではだめだ。

ユーザーの立場にたって、下流から眺める必要がある。

上流の目線で作ったものは、オタクの趣向から出ない。

したがって、まともな人は買わない。

使いものにならないことを知っているからだ。

「知る」ということ。

***

先生の言葉を反芻する。

あの時僕は、どれくらい知るべきですか、と聞いた。

「知れるだけだよ」

道終・常イチ先生はそう答えた。

先生の言葉の一つ一つが、僕の規定コードになった。

***

知的好奇心

それが失われつつある

知る、ということ

存在を知り

他者を知り

宇宙を知る

一歩が意味を持つ

積み上げた知識は意味を持ち

結果として価値を持つ

それに対する対価が

あまりにも小さい

***

難しいことを

易しく示すことほど

難しいことはない

しかし

難しいことを

難しく示すことは

ごまかしにつながる
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6月13日(金)のつぶやき

2014-06-14 05:54:58 | 物語
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どうする(4)

2014-06-13 16:14:20 | ButsuButsu


この図を見ると、オホーツク海が大きな内海だということがわかる。

北へ行くほど浅くなり、南に行くほど深くなる。

ロシアが、水産資源についてうるさく言うはずだ。

魚のほとんどは、ロシアの領土で育っているのだ。

今回の調査で、水中ロボット「ツナサンド」の横に水温計と溶存酸素計を取り付けた。

水面の温度は3℃ほどで、水深が50mくらいからマイナスとなる。

塩分があるせいだ。

水深200mくらいまでマイナス1.2℃くらいなのだが、それか再び暖かくなる。

底のほうは2.3℃ほどだ。

塩分も濃くなっている。

面白いのは、溶存酸素濃度だ。

水深700mより深くなると、20%以下となる。

海底近くでは、酸素不足なのだ。

温暖化が進むと、もっと低くなるのかもしれない。

海底深くに棲むキンキ(キチジ)やカニにとっては迷惑な話だろう。

日本海でも溶存酸素濃度が下がっているという話を聞いた。

今回の調査では大活躍の「ツナサンド」だった。



最後に、北水研の調査船「北光丸」の石井船長他クルーのみなさん、とてもありがとうございました。

すべてにナイスな航海でした。
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6月2日(月)のつぶやき

2014-06-03 05:20:55 | 物語
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どうする(3)

2014-06-02 22:32:29 | 物語


みなさまへ

オホーツク海は、思ったより静かです。

ここは内海になっているので、あまり波が立たないとのことです。

意外な感じがしています。

今日で、出航してから4日目です。

調査も順調に終え、ロボットも元気です。

今宵は、三日月が空と海に映えています。

こんな日は、赤いワインを片手に、遠い世界に想いをはせるのが良いのでしょう。

航海も、あと4日となりました。

すべてがゆっくりと、穏やかに移ろう、そんな北の海からのメッセージです。

クマ
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