DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

生きる(66)

2015-06-28 10:20:58 | ButsuButsu


今日の富士山は、雲に隠れていた。

機嫌が悪いのだろうか。

***

かの西山に登り その薇(び)を采る

暴を以て暴に易え その非を知らず

神農・虞・夏 忽焉(こつえん)として没す

我いずくにか 適帰(てつき)せん

ああゆかん 命の衰えたるかな

***

有名な采薇(さいび)の歌だ。

私は、あの西山に登り、蕨(わらび)を採って暮らしている。

暴力をもって暴力に取って代わりながら、誰も過ちに気づこうとしない。

神農などの賢明な王たちが築いた正しい世の中は消え去り、私にはもはや帰属するところがない。

ああ、全てが終末であり、天命は衰えてしまった。

と言うほどの意味か。

「史記」の作者、司馬遷はここでこう解釈する。

『天道、是か非か』

覇王を非難し、恨みを天にまで訴える、伯夷と叔斉の話だ。

***

集団的自衛権を、95%の憲法学者が意見だと言っている。

暴力には暴力だとうそぶき

義を持たずに突き進む政権与党に

果たして天道があるのだろうか。

西も東もなく、与党も野党もなく、天道に即して是か非かを議論すべきだろう。

国民は、晴れやかな富士の山を望んでる。

そうしないと、この国は暴力に滅ぼされてしまう。
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生きる(65)

2015-06-25 12:12:00 | ButsuButsu


昨夜、80歳になるA先生に電話をした。

学会から賞を出したいのだが、と単刀直入に切り出した。

「数年前にガンが見つかって、治療をしていたんだ。」

「えっ」

「もう、都内だって出歩けない」

元気そうな声だが、ストレートな返事が返ってきた。

「学問はやめたんだ。賞もいらない」

「授賞式への出席は無理でも、賞だけでも受け取ってもらえないですか。功労賞なので」

「いや、私はいいから、他の人にあげてください」

それから四方山話をした。

「先週、田沢湖へ行きました」

「私も昔、東北電力に頼まれて調査をしたことがあったよ」

「そうですか。知らなかったな」

「公表しないという念書があったからね」

「貴重なデータなのに」

「40年も前の話だよ。玉川からの水を田沢湖に入れたからね。透明度が悪くなって、5メートルくらいしかなかった」

「昔は、世界一の透明度を誇っていましたのにね」

「田沢湖へ入る前にため池を作って中和処理するかだね。石灰以外の方法で」

「学会でも前向きに取り組んだほうが良いのでしょうか」

「そうだね」

結局、先生に賞を贈ることはできそうになかった。

1941年より前の田沢湖は、モンゴルの湖のように青く澄んでいたのだろうか。



また宿題がひとつ増えたような気がする。

先生が最後に、ポツリと言った。

「終活をやってるよ」

誰もが通る道だけれども、不思議と暗さがなかった。

「山あり谷ありですよ。学問はやめないほうがいいですよ」

慰めにもならない言葉で、僕は受話器を置いた。

敬愛する人が、また一人去っていく。

世の不条理かも知れない。

出来ることをするしかない。

生きるということが、なんだか難しく感じられてきた。
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生きる(64)

2015-06-23 16:29:44 | ButsuButsu


まったく無知だった。

先週、初めて田沢湖を訪ねて、ふと砂浜の写真を撮った。

モニターに砂粒の一つ一つが妙に輝いていた。

驚いた私は、それを手にとって見た。

それはきらきらと輝く石英の粒だった。

案内してくれた千葉薫さんに「砂浜がクリスタルでできてるね」と告げた。

「田沢湖のここだけにあるんです。かつては鳴き砂だったのです」

そう千葉さんは語った。

この湖の美しいものをもう一つ知った。

大津に帰って、ネットで調べて驚いた。

これには古い話があった。

***

田沢湖・白妙(しろたえ)の砂

秋田県仙北郡の田沢湖は最大深度四二五メートル、日本一深い湖として知られている。
明治四二年にこの湖を訪ねた歌人、伊藤左千夫は「懐砂之賦」という、気になる題の一文を草している。

羽後の田澤湖は、又桂湖の梧あり、
水の深きと其色の麗しきとは世に類なきしゆくけいところ、
國人は、神のいます湖水と唱へ、深く粛敬して種々の神話を榑ふ、
湖とわかわ畔に一美姫あり、辰子と云ふ、
美容の永久に愛るなきを湖神に祈りしが、
祈願うらほこらこれの容易に遂げ難きを恨み、
遂に湖心に投して死せり

國人祠を建てて之を祭る、
其祠猶今に存す、
予一日救に遊び、美姫の神話を聞て、哀隣禁すること能わず、
いささ即短歌十二章を賦して柳か其の霊を弔ふ

世の中にあやしく深き遠底の瑠璃の水底に姫は沈めり(以下略)

***

千葉治平氏の著書「山の湖の物語」

田沢湖の砂浜は、昔から自浜といって名所になっていた。
浅瀬がないというこの湖に、例外的にただ一箇所、遠浅の砂浜があって、それが石英砂だった。
斑晶石英という岩石が永い間に風雨によって分解し、細かい微粒子になって湖岸に
堆積したのだという。白浜は渚から湖水にかけて、その石英砂が敷きつめられ、
静かに光って、湖水の澄明さは一層ひきたてられた。
白浜の岸近くに一軒の古い旅宿があって、風呂場が汀に建っていた。
歌人、結城哀草果氏は次のように歌った。

田沢湖の水わかしたる風呂桶に白妙の砂あまたしづみぬ 哀草果
白浜の磯出の松の岡の辺にいにしへぶりの千木家見ゆ 百穂
白浜のなぎさを踏めば亡き友のもはらごころの蘇へりくる 茂吉

私はハンカチをとり出して、純自の石英砂をすくった。
涙があふれて仕方なかった。
・…・・私はもう一度、田沢湖の過去の姿を再現させてみようと思った。
湖の四季を追ってさまよった純心な少年の日に帰り、あの青い湖水の波と戯れてみようと思った。
しかし一度汚れた砂浜は、二度と昔に帰らない

***

何とかして、この湖を復活できないのだろうか。

そのためには、東北電力に水力発電をあきらめてもらう必要がある。

今の時代に、それが可能であろうか。
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生きる(63)

2015-06-22 17:25:36 | ButsuButsu


さて、田沢湖の話をしよう。

たつこ像から、遠く、秋田駒ケ岳(右)と乳頭山(左)を望む。

このアングルが、最も美しいのだろう。

ただ、夏時分の午前中は、湖面の照り返しがきつそうだ。

周囲が20kmほどしかない湖だが、深さは423mとわが国でもっとも深い。

海抜が249mだから、半分くらいは海面より低い。

意外にも、この湖、成因が不明である。

その形状からして、たぶんに火山湖だと思われるのだが、確定しているわけではない。

辰子姫伝説などからしても、神秘の湖と言ってよいのだろう。

周辺には、縄文時代の遺跡が見つかると言う。

約4000年前に、縄文の人々が住んでいた。

琵琶湖でも8000年前の縄文式土器が見つかることから、縄文人は湖が好きだったのかも知れない。

ただ、田沢湖と呼ばれるようになったのは、明治以降のようだ。

田中阿歌麿(1909年)や吉村信吉(1937年)らがこの湖を調査した当時は、透明度もよく多くの魚種が生育していた。

しかし、1940年に別の水系である玉川温泉の強酸水(pH1.1)を導入したことから、湖水は急速に酸性化した。

これは、田沢湖の下に発電所を建設することと、農業振興が目的だった。

これによってクニマスをはじめとした多くの魚が死滅し、わずかにウグイだけが棲む湖となった。

その後、1972年から石灰石を用いた中和対策が始まったが、湖水の色は白青色となり、透明度は回復していない。

つまり、田沢湖の神秘性は失われ、世俗の欲にまみれた湖が残った。

仙北市長である門脇光浩は、絶滅したクニマスを西湖から里帰りプロジェクトを立ち上げ、 田沢湖の環境を元に戻そうとしている。

しかし、その前途は多難であるようだ。

田沢湖を復活させるためには、科学的根拠に基づいた、よほどしっかりしたプログラムが必要だろう。

多額の予算が必要かもしれない。

ただ、そのような困難を克服するだけのすばらしさを、この湖は持っている。



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生きる(62)

2015-06-21 22:46:31 | ButsuButsu


若者たちは元気だ。

今日は会議だったが、午前中で抜け出して、丸山公園に駆け付けた。

大丈夫かな。

ちょっと心配だった。

でも、無用な感じだ。

集まったのは500人くらい。

大学生が半分で、残りはシニアかな。

若い女性が多いのも、新鮮な輝きだ。

次々と出発していく。

車いすの人もいる。



四条通に入ると、シュプレヒコールにも一層気合が入る。

ガンバレ、若者たち。

君たちがまっすぐに生きることが、この国の未来を作る。

くれぐれも姑息な生き方をしてほしくない。

おじさんたちは年老いていくが、これで安心して礎石になれる。

今日のデモは、とても素晴らしかった。

そして、どんな国を作るのか、真剣な議論をして欲しい。

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生きる(61)

2015-06-21 04:33:49 | ButsuButsu


田沢湖からの帰り

何気なく琵琶湖線のホームで電車を待っていると、目の前のホームに見慣れない気動車があった

特急スーパーはくと号HOT7012型5両編成だ

「おっ、すごい」

車体を見て驚く

「まんが王国とっとり」のラッピングに「Jiro Taniguchi Version」の名前がある

風雨にさらされて、もうかなりの年月が経っている感じだ



この列車は、智頭急行株式会社が運行している

2012年から3年間の限定バージョンだ

ということは今年が最後のランか

島根県出身の私には、58系急行「白兎」が懐かしい

京都から松江まで帰省の際に利用していた

今は亡き母親と乗った山陰線

1960年から1970年代のささやかな思い出だ

鳥取市出身の漫画家谷口ジロー

神のイヌ、はるかな街へ、神々の山嶺、シートン...

独特のタッチと表現手法が特徴だ

あまり多くはないが、いくつかは読んだことがある

懐かしい

すべてが凍り付いたような一瞬だった

「遥かな旅 鳥取・倉吉」と書かれた車体は、ディーゼル車特有の騒音を立てて発車していった

Good bye 懐かしきものたちよ

古き良き時代の思い出は

こうやって突然訪れて

振り切るように去っていく
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生きる(60)

2015-06-19 22:45:29 | ButsuButsu


小田実

何でも見てやろう

中学生の時に読んだこの本が、僕の人生を変えた

ずっと人の前を走り続け、人より早く見ようとしてきた

今、日本の若者が変わろうとしている

この若者たちの叫び声に耳を傾けたいと思う

***

今、日本の学生たちが怒りの声をあげている。

私は、彼らを応援したいと思っている。

それは、今の政治家たちの胡散臭い論理とは異なる、純粋の叫び声だからだ。

手っ取り早く金を稼ぎたいから、未来のことも考えないでカジノを作ろうとする政治家。

自分は戦争に行かないで、武器の輸出で儲けようとする政治家。

危険性を承知しながら、原発を売り込んで金儲けを画策する政治家。

そんな前近代的な政治家はもう必要としない。

ごまかしはもういらない。

彼らの犠牲になるのは、いつも力のない若い世代ではないのか。

だから、この若い人々の行動を心から応援したい。

6月21日(日)京都の円山公園に学生たちが集結する。

14時集合、14時30分から始まる。

安保法制に反対する学生(SEALDs/シールズ)のデモは結構ナウい。

▼SEALDs KANSAI the FIRST ACTION

http://sealdskansai.strikingly.com/

頑張れ、若者。

おじさんはもう若くはないが、君たちを応援する。
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生きる(59)

2015-06-17 17:02:11 | ButsuButsu


韓流ではなく、還流でもなく、環流である。

琵琶湖だけの、特別な呼び方だ。

世界で一番美しい、琵琶湖の渦。

青い部分は、時計と逆回り。

赤い部分は、時計回り。

この渦は、地球の自転があるからできる。

もし、地球の自転が止まったら、渦は消えてしまう。

だから、琵琶湖は、地球の鏡のようなものだ。

切っても切れない、地球と琵琶湖の関係。

学んでみると、とても面白い。

ぜひ遊びに来てください。

びわ湖トラストでは、環流に感謝するイベントを企画しています。

目で見てもなかなか確認できない渦だけれども、

ブイを流して追跡すると、その姿が見えてくる。

それをネットで配信しようとしている。

さて、うまくゆけば、お楽しみ。
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生きる(58)

2015-06-16 07:34:47 | ButsuButsu


安全保障関連法案に反対する学者の会が反対署名を募っている。

http://anti-security-related-bill.jp/list.html

少し迷ったが、自分の意見をきちんと述べることは大切だと思ったので、署名しておいた。

これを見ると面白いのだが、圧倒的に社会科学者が多い。

おそらく、どのようなルートで情報が回覧されるのかによっているのだろうが、それだけ社会科学者の危機感の表れでもあるとも思われる。

なんとなく、1960年から1970年の学生運動を思い出した。

あのころ真剣に日本の将来のことを考えたりした。

政治問題や教育問題など、多くのことを友人たちと議論した。

岸信介さんから安倍晋三さんへと、世代は変わったが、同じようなことを繰り返している。

ただ、大きな違いは、現代は圧倒的な速さで情報が伝番することだろう。

こうしたSNSを利用した署名活動もその典型だ。

当時、アメリカはベトナムに軍隊を派遣していた。

多くの米軍が、沖縄からサイゴンへ向かった。

自分たちの主義主張や権益を守るために、他国へ軍隊を派遣することとの大義はどこにあったのだろうか。

政治家の決断によって、多くの若者が死んだり狂ったりした。

このことに対して、誰が責任をとったのだろうか。

いまほど政治家と国民の覚悟が問われている時代もないのだろう。
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生きる(57)

2015-06-15 00:07:57 | ButsuButsu


怒涛のような一週間が過ぎて

俺の心はびわ湖に浮ぶブイのように

ふわふわと流れ出した

いったい何をやっているんだろう

むなしい気持ちが心を覆い

頼りなさげに漂い始める

月曜日は、GPS通信装置のテスト

火曜日は、撮影と漂流ブイづくり

水曜日は、待ち合わせをすっぽかしてドタキャン

木曜日は、びわ湖でブイ流し

金曜日は、ひがな原稿書き

土曜日は、特許の会議とブイの回収

日曜日は、くたびれた体に鞭打ってジムへ

とにかく忙しかったな

64にもなって、俺は何をやっているのだろう

まるで飢えたガキのようだ

唯一嬉しかったこと

高橋ユウさんに会えたこと

若いって素敵なことだ



明日から、また走り出す

そんな一週間が始まる

今週は、田沢湖へ調査に行く

こうして、俺の人生は始まり、そして終わに近づく
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生きる(56)

2015-06-12 17:47:24 | ButsuButsu


ジェラルド・カーティス

この人についてはいろいろ批判があるのだけれども、6月7日の時事放談で面白いことを言っていた。

***

自民党が、集団的自衛権は憲法違反だという憲法学者を召致するのは何を考えているんだと思った。

それと同時に今の日本の安全保障のために何が必要かという意見がほとんどない。

野党は安全保障の話をしない。

政府側は、アメリカで伝えた印象と日本の国民に伝えた印象が全く違う、とも指摘した。

もうちょっと日本の国民に世の中大きく変わってきて、このくらいのことをしないといけない、などと説明すべきではないかと言った。

***

一体、何を言いたいのだろうか。

彼の日本語の不十分さもあるのだろう。

ただ以下のようなことを言った記憶がある。

安倍さんが米国で行った演説では、もし米国が攻撃されたら日本は助けに行くから日本が攻撃されたら助けてね、と米国国民は理解した。

でも、日本国民には、専守防衛だと言っている。

この辺が矛盾だ。

***

さて我々は、現在から未来にかけて、どこまで米国と付き合い、どうやって中国とうまくやるのだろうか。

安倍さんの二枚舌政治が、どこまで信頼を得ることが出来るのだろうか。

そう言えば、昔、「Trust me」と言って撃沈した総理がいた。

同じことにならねば良いが。

政治は駆け引きなのだろうが、カードでは手札の少ないほうが負ける。

安倍さんは、何枚カードを用意したのだろうか。
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生きる(55)

2015-06-10 13:02:18 | ButsuButsu


R cafe の山田行信さんと愛犬アールと共に。。

なかなか印象のよいひと時だった。

なんと言っても、びわ湖が目の前というのがすばらしい。

こんなところで暮らせるなんて、うらやましい限りだ。

この店のご自慢はパンケーキである。

イチジクのパンケーキも良かったが



ココナッツとマカダミアナッツのパンケーキはさらにおいしかった。



我々の撮影の合間にも、多くの人たちが食事を楽しみにやってきていた。

ボリューム満点だし、味も良い。

店の人たちも親切だし、なんと言ってもびわ湖がいい。



できれば再び訪れたいものだ。

NHK大津さんのおかげで、びわ湖の穴場を発見した。

感謝です。
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生きる(54)

2015-06-09 18:01:09 | ButsuButsu


NHK大津制作の番組

びわ湖の巨大な“うず”の謎を解け~母なる湖 水中の探索

の収録が今日行われた。

朝7時に瀬田駅に集合して、NHK大津の武久部長の車に同乗し、北比良にあるR cafeに向かう。

聞き手は、モデルの高橋ユウさんだった。



とても背の高い美人のモデルさんだ。

湖岸に座って、緊張しながらのトークが始まる。

3時間ほどの収録だったが、久しぶりの対談に冷や汗だった。

今日のびわ湖は穏やかで、時折小雨が顔にかかるくらいで、少しほっとした。

調子に乗って、少し勇敢すぎる話をしてしまったかもしれない。

びわ湖のことを話し出すと、私はいつもこうなる。

26日の放映が怖い気もする。

滋賀県内だけの放送だからと、自分を慰める。

振り返ったらR cafeの名犬アールも、「そうだ」とうなずいてくれた。

Won!

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生きる(53)

2015-06-08 00:00:39 | ButsuButsu


青木繁さんは、僕の尊敬する人の一人だ。

今は、森の案内人をしている。

森に生きている植物や動物のことをよく知っている。

昔、学校の先生だったから、子供たちとすぐに仲良くなる。

そんな青木さんの案内で、6月6日の土曜日に、朽木(くつき)の山にトチノキの巨木を見に行った。

びわ湖トラストの活動だ。

雨上がりだったので足元が心配だったが、子供たちは元気だった。

青木さんの話は、面白くてわかりやすい。

腕白な子供たちや、疲れ気味の大人たちも、次第に熱心に耳を傾け始める。

急な坂道を登り、トチノキと触れ合い、木の幹にクマの痕跡を見つけ、わいわいしながら歩いた一日だった。

自然と子供たちから元気をもらって、大人たちも幸せそうだった。



こうして時代は繰り返されていく。

うまくいかないからと言って決してあきらめてはいけない。

今日、少しでも努力をすることが大切だ。

そんな思いで、青木さんは頑張っているのだろう。

小さな一歩が、やがて大きな幹となり、トチノキのような実をつけるのだろう。

僕は、そんな青木さんの活動を応援している。
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生きる(52)

2015-06-05 04:43:42 | ButsuButsu


つつじの盛りが過ぎて、さつきが咲き誇る季節になってきた。

5月から6月への移り変わりだが、暑い夏の予感がすぐそこにある。

季節の移ろいを感じるのは、植物だけではない。

ここ三鷹にある研究施設には、人間以外の住人がいる。

丸々と肥え太った2羽のカラスが、どすの利いた叫び声をあげて攻撃を仕掛けてくる。

なぜ私が、東京でカラスに襲われなければならんのだ。

こんな惨めな気持ちになったのは久しぶりだ。

もう一人の主役がいる。

猫だ。



のんびりと道路の真ん中でくつろいでいる。

大丈夫か?

カラスが怖くないのか?

そして車は大丈夫か?

この研究所には、私の知らない動物たちの約束事があるようだ。

まるで動物たちのトゥモロウランドだ。
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