総選挙も終わり、悲喜こもごもの結果が報道されている。
私の知り合いも比例にノミネートされていたが、当選には至らなかった。
最初から数合わせなので、本人もあまり気にしていないみたいだが、心の中では忸怩たる思いがあるのだろう。
一般に、景気が悪くなると少数グループが衰退し、寡占状態に近づくようだ。
このことは微生物の世界でも同じらしい。
朝日新聞が取材していた琵琶湖のプランクトン変動の論文が、やっと記事として取り上げられた。
http://www.asahi.com/articles/photo/AS20141210000932.html
環境の変化によって、希少種の植物プランクトンが絶滅の危機に瀕している。
論文では温暖化、貧栄養化、水位低下を主要因としている。
いわゆる生物多様性とは逆行する話だ。
人間社会でも、小さな政党は壊滅状態だ。
景気がよくなり、無駄なお金をたくさん使うようになれば、小さな政党も復活するのかもしれない。
懐が豊かになれば、気持ちも大きくなり、人間の本性があらわれる。
大政党では内部対立が激化し、やがて分裂していくのは歴史が教えてくれるところだ。
過不足のない、足るを知る社会は、なかなか来ないものである。
中国4000年の歴史の中でも実現していない。
先日、東京で大学の同窓会を開いた時、私の提案で場が盛り上がった。
60歳の定年までは競争原理を主体とした社会を作り、60歳で定年をむかたら全員公務員として雇用しよう、というものだ。
競争に耐えうるのは、若いうちだけだ。
年を取ったら、年金は止めて、公務員として永久雇用する。
その代り、それぞれの健康状態に向いた職を創出する。
民主主義や共産主義、社会主義など多くの主義主張が行き詰まりを生み出している現在、これまでと違った社会の仕組みを考える事も必要だろう。
少子化が問題とされるのだが、高齢者の多い、若年人口の少ない社会をどうやって維持するかを、真剣に考えたほうがよい。
収入が少ないのなら少ないないなりに楽しめる社会であってほしいものだ。
私が文部大臣になったら、まず大学の授業料を無料とする。
そうすればきっと、人口も増えるし、景気もよくなる。
そう言えば、佃先生の言葉を借りれば、チャレンジというのは戦うことらしい。
正しい用語の使い方をしなさいと言われたのだが、戦う精神がないと道は開けないのかもしれない。
戦争ではなくて、チャレンジなのだ。