DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

どうする(41)

2014-10-27 13:27:03 | ButsuButsu


日曜日、暖かな日差しの中、長岡天満宮へ行った。

菅原道真公を祀るこの神社には、牛の銅像がいくつかある。

多くの人々がご利益を願って牛の頭をなでるので、額の部分が変色し光り輝いている。

学問の神様、道真公にあやかって、少しでも賢くなりたいと願うのだろう。

道真が丑年生まれで、幾多の災難を牛が救ってくれたことから、彼の守護神として祀っているのだという。

他愛もない行為であるが、古くからこのような民間信仰を保ち続けている日本民族が微笑ましく感じられる。

それにしても、干支というのは道真の時代からあったのだろうか。

それともこじつけか。

親牛から少し離れたところに仔牛の像がある。



こちらはもっとデフォルメしていて愛嬌がある。

芸術的でもある。

大いに気に入って、写真を何枚か撮った。

作られたのは最近であろうが、すでに頭部は変色している。

仔牛にもご利益があるのだろうか。

この日本国に、カジノを作ろうという法案審議が国会であるらしい。

何と馬鹿な、と思わざるを得ない。

金持ちの外国人に、カジノで遊んでもらって、外貨を稼ぎたいのだそうだ。

ウソだろう。

なんで、欧米のギャンブル文化を我が国に持ち込もうとするのだろうか。

私も何回かカジノへ行ったことがある。

一番最初は24歳の時だった。

南米と北米が主だった。

いずれも現地の人に連れて行ってもらったのだが、あれは、砂漠の中などの荒廃地にあるからよいのだ。

そこには蚕食される文化はない。

豊かな文化と歴史のある、温帯モンスーンの恵みを享受している日本に、カジノは似合わない。

どうして自ら厄難を引き入れるのだろうか。

ちょうど、昔、食料増産を意図して外来の動植物を移入したのとよく似ている。

その頃は、それが是とされたのだ。

今、我が国の自然は、これらの移入種で危機的な状況に陥っている。

莫大なお金を使って外来種を駆除している。

考えても見たらよい。

我が国にやってくる海外の金持の文化を。

海外からの粗雑な観光客を多数受け入れて、糊口をしのぐというのだろうか。

止めた方がよい。

そんな、にわか金持ちの観光客はすぐに減少する。

いつまでも金余りの状況が続くわけがない。

海外のバブルがはじけて観光客が減少し、スクラップと化した日本のカジノが目に浮かぶようだ。

それよりも、自国の文化をもっと大切に守った方がよい。

故郷に山河があり、水辺に憩があり、愛すべき人々がいる、この美しき日本の地に、煌々したネオンが輝く不夜城と化したカジノは似合わない。

今必要なことは、耐えて己の文化を守り、進むべき道を黙々と歩む、生業としての我が国の未来だ。

自国が守るべき姿勢をなくした時、その国はすべて失うことを忘れてはいけない。


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どうする(40)

2014-10-14 22:57:38 | ButsuButsu


無駄使いが悪いとは思わない。

生物は一般に、とても効率の悪いからだ。

植物のエネルギー変換効率でも数パーセントにすぎない。

しかし、それは本当の意味での無駄使いではない。

植物は、実をつけるために体を作るからだ。

人間が食べ残したものでも、動物が食べたり、バクテリアが分解したりする。

問題は、意味のない無駄使いだ。

人間が、意味のない無駄使いをするようになった時、その組織は崩壊に向かうのだろう。

最近、周辺を見るときに、このような意味のない無駄使いが気になる。

良いものならば、10年でも100年でも使い続けるというひたむきさが必要な気がする。

今、自然が疲弊しつつある中で、意味のない無駄使いはしないほうがよい。

そんな慢心が、小さな穴から、大きな穴となり、やがて崩壊につながる。

日本の経済にも、小さな穴があきつつある。

案外、崩壊も近いのかもしれない。

自らを省みて、巻き添えにならないようにしたいものだ。
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どうする(39)

2014-10-13 23:02:17 | ButsuButsu


最近、毎週のように東京へ行くようになって、思うことがある。

このような第都会に暮らす人々は、どのようにして自己のレギュレーションしているのだろうか。

夜寝て朝起きる、という行為はself-regulationの一部だろうし、お酒を飲んで憂さ晴らしをするのもそうだろう。

機械でもそうなのだが、毎日調整を行っても、長い年月には少しずつズレがたまる。

金属疲労ともいえるだろう。

たまったストレスをきちんとリフレッシュしなければ、いつの日にか人間も壊れてしまう。

私は、大津の片田舎に帰り、歩いて大学へ通うときが日常のself-regulationだと思っている。

そして、一年に数回、琵琶湖に出かける。

複雑な人間関係から逃れて、自分を取り戻す。

その時初めて、成長した自分を見つけることができる。

あの、喧騒な都会に住む人々は、そのような時間をどこに見つけるのだろうか。

それとも、self-regulationは不要なのだろうか。

そんなことを考えていたら、巨大な台風がやってきた。

自然災害も、地球のself-regulationなのではないのか。

貯まったストレスを開放し、本来のバランスを保つために行う、巨大な作業なのかもしれない。

人間にも、自然にも、機械にも、このような調整が必要なのだ。

だから、台風が過ぎ去ったあとの青空が、私は大好きだ。

思いっきり伸びをして、自分を取り戻す旅に出よう。
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どうする(38)

2014-10-12 07:49:06 | ButsuButsu


先週、台風の合間を縫ってびわ湖へ出かけた。

久しぶりの秋空が気持ち良い。

こんな時の調査には漁船が向いている。

水面に手が届くくらいの視線から湖岸を見る。

贅沢なひと時だ。

びわ湖で一番深いと言われている場所に着く。

今日の調査はマルチビームを用いた湖底探査だ。

淡探が見つけたガスの噴出箇所を調べている。



これらのガスはどこから来ているのだろうか。

興味は尽きることがない。

もっと予算を獲得して、近い将来に解明できればと思う。
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10月6日(月)のつぶやき

2014-10-07 05:19:12 | 物語

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どうする(37)

2014-10-06 15:36:03 | ButsuButsu


2008年の春、琵琶湖岸にバラバラに切断された死体が漂着した。

全部で6個の部位であった。

(1) 「ふとももから足首までの右足」 H20年5月17日(土曜日) 近江八幡市牧町の琵琶湖岸
(2) 「ふとももから足首までの左足」 H20年5月17日(土曜日) 近江八幡市佐波江町の琵琶湖岸
(3) 「頭部」 H20年5月20日(火曜日) 東近江市栗見新田町の琵琶湖岸
(4) 「足首からつま先までの左足」 H20年5月21日(水曜日) 大津市下阪本五丁目 藤ノ木川内
(5) 「左手」 H20年6月22日(日曜日) 草津市下笠町の琵琶湖岸
(6) 「右手」 H20年6月23日(月曜日) 草津市北山田町の琵琶湖岸

まだ、遺体の身元も判明していない。

犯人の手掛かりは全くない。

警察は300万円の特別報奨金をつけて情報を求めている。

詳細は以下のサイトに記載されている。

http://www.pref.shiga.lg.jp/police/onegai/jikenjyouhou/barabarasatsujin-22-0226.html

我々は、当時から警察の依頼で、遺体漂流に関する数値予測を行っていた。

それによると、琵琶湖の西岸で死体が投棄された可能性がある。



遺体の特徴は、以下の通りだ。

(1) 性別: 男性

(2) 年齢: 35〜65歳位

(3) 身長: 不明(胴体部分が発見されていないため)

(4) 体格: 中肉~肥満

(5) 血液型: O型

(6) 頭髪: 白髪交じり(髪型は不明)

(7) 特徴: ○ 鼻に骨折治療の可能性あり

○ 左目尻の下 「できもの」あり

※ ただし、死亡時から数年前には「できもの」が無かった可能性がある

○ 歯の状態が悪い(上の前歯4本なし)

○ 鼻と下あご欠損(何らかの特徴があった可能性あり)

○ 外国人の可能性あり

時効が近づいているので、何とか犯人を見つけだしたいとの懸命の捜査が行われている。

もう5年も前の事件なので記憶も定かではないと思うが、情報がある方は、ぜひ警察まで連絡してほしい。


滋賀県近江八幡警察署「琵琶湖岸におけるバラバラ殺人死体遺棄事件捜査本部」

電話番号 0748-32-0110(代表)

フリーダイヤル 0120-32-0027

FAX 0748-32-7388

住所 〒523-0892 滋賀県近江八幡市出町370番地

メールでも情報を受け付けています。(住所、氏名、連絡先の掲載をお願いします。)

個人のプライバシーは厳格にお守りいたします。

情報メールはPA35@pref.shiga.lg.jpへ

※このメールは、上記受付部署(近江八幡警察署)に送信されます。
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10月5日(日)のつぶやき

2014-10-06 05:11:59 | 物語

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どうする(36)

2014-10-05 21:42:35 | 物語


先週、神戸国際展示場でテクノオーシャン2014に出かけた。

海洋関連の技術博覧会ともいうべき催しだが、1986年以降、隔年で開催されている。

今回が15回目なのだそうだ。

もう30年にもなるのか。

むかしは結構参加していたが、最近はご無沙汰していた。

今回、久しぶりに訪れてみたが、ずいぶんと変わったな、という感じがした。

展示している機器は、結構進化していた。

特に、海外の水中ロボットは格段と改良されていた。

うろうろしていたら、ちょうど東大の西田さんの発表に出くわした。



早速、拝聴することにした。

5月に行ったオホーツク海の発表は興味深かった。

場を盛り上げる意味で盛大な拍手をした。

それにしても、この観客の少なさはどうだ。

日本の海洋産業の低迷が懸念される。

昔の方が、もっと活気があった気がする。

どうしたらよいのだろうか。

海洋が大きなビジネスになっていないことが問題なのだろう。

盛り上げる努力をすべきなのだろうが、現実にはそのような方向に進んでいない気がする。

一体、どこが間違っているのだろうか。

関係者の奮起を期待したい。

日本にとって、海は夢であり、希望であり、宝であることを忘れないでほしい。
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10月3日(金)のつぶやき

2014-10-04 05:04:17 | 物語

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どうする(35)

2014-10-03 12:59:24 | ButsuButsu


ワシントン大学のCharlie Eriksen教授からメールが届いた。

6000mまで潜航できる水中グライダーを用いた調査に成功したという内容だった。

2011年の調査では、5250mまでの水深で距離にして300kmの潜航を行ったが、紛失したらしい。

その後、改良を行って、今回の快挙につながった。

水深3000m~4300mに及ぶ潜航を全部で80回成功させている。

かかった日数が89日ということだ。

まさに大深度海洋時代の到来だろう。

来月には二度目の潜航に挑戦するということだ。

共同研究をするのなら、日本に彼の水中グライダーを持参しての良いと書いてあった。

近いうちにファンドを手に入れて実現させたいと思っている。

わくわくする話ではないか。

空中重量が62kg、長さ1.8mというのは、小型ボートでも操作が可能だ。

そのうちに、世界中の海を水中グライダーが泳ぎ回ることになるのだろうか。

我が国も、うかうかしてはおられない。
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9月30日(火)のつぶやき

2014-10-01 05:53:24 | 物語

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