DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

どうする(34)

2014-09-30 13:30:52 | ButsuButsu


期待していったレストランでうまくない食事を出された時ほど、がっかりするものはない。

今日の会議も、そんな気持ちだった。

いたたまれなくなって、会議が終わったら、そうそうに部屋を後にした。

私は一体何を期待していたのだろうか。

夢のようなものがある。

今から40数年前、期待に胸をときめかして、京都大学理学部の門をくぐった。

あの時には、地球物理学、中でも海洋物理学をやりたいと本気で思っていた。

それが結局、海が湖となり、琵琶湖の研究に明け暮れてしまったが、それなりに面白かったと思っている。

少なくとも、最初の20年間はそうだった。

残りの10年間は、モヤモヤした気持ちだった。

それは官僚が研究に口を挟むようになってからだった。

彼らは、面白いことをつまらなくする天才だ。

中期計画を作り、それに従って研究をしなさい。

そういうことを、強要し始める。

紙と弁舌でもって、自然を埋め尽くせると思っている。

そうなのだろう。

ビルの中には自然がないのだから。

この世の中は、いつからこんなに面白くなくなったのだろうか。

中期計画に従って、地震が起き、火山が噴火し、豪雨が襲ってくるわけでもあるまい。

今、人類はサバイバルの時代を迎えている。

そんな中で、この人々の議論には閉口する。

もっと好奇心を持って自然に対峙したいものだ。
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9月27日(土)のつぶやき

2014-09-28 05:44:30 | 物語

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どうする(33)

2014-09-27 05:16:14 | ButsuButsu


そこかしこに秋の訪れを感じる季節となった。

もう一つの日本人の心なのかもしれない。

最近「なぜ」という問いかけがそこかしこにあるのだが、このような景色を見ていると「どうでもよいのかな」などど思ってしまう。

自分の思うようにならないこと、理不尽なこと、疑問に思うこと、そのような事柄は、遠く吉田兼好の時代から言古されたことだ。

結局、出家でもして世捨て人にならなければ、俗世への未練は断ち切れないのかもしれない。

いや、それでも殊更にして文章にでも記述しておこうという、人間の未練というものが存在する。

繰り言を述べても仕方のないことだが、人の多い所へ赴くと、余計に人の世の理不尽さを感じてしまう。

今日、中国からの客人にあった。

精華大学の若手研究者たちだった。

「なぜ、日本では中水がないのですか」と質問された。

よい問いかけだと思う。

一般に、上水、中水、下水と区分される。

世界では、飲料水までの基準ではないが十分にきれいな水を、水洗トイレに使うところが多い。

なぜ日本では中水がないのか。

経費や制度の問題もあるが、私は日本人の水に対する感性によるものだと思う、と答えた。

もともと日本の自然水は、それだけで十分にきれいだった。

水とはきれいなもので、そのままで飲用でき、きれいなもので流し去ることにより、すべてが浄化されると考えてきた。

したがって、他国から見れば贅沢かもしれないが、トイレでも車でも上水で洗うのである。

「きれい」か「汚い」かの二律の文化といってもよいだろう。

ちょうど、物事の善悪に近い。

世界にはさまざまに中間の価値観があり、白黒だけで判断できない場合が多いのだが、日本人は中間の色彩表現が苦手である。

敵か味方か、白か黒か、そんな価値判断の物差しを振りかざしながら、日本という国は突き進んでいくのだろう。

それはそれで悪くはないのだが、多様な文化、多様な自然というものを受け入れることもサバイバルへの道だと思う。
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9月23日(火)のつぶやき

2014-09-24 04:58:33 | 物語
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どうする(32)

2014-09-23 23:01:24 | ButsuButsu


9月21日早朝

湖西線に乗って北へ向かう

今日 学生さんたちが無人のソーラーボートで びわ湖縦断に挑戦する

その距離 約60km

過去3回挑戦していずれも失敗に終わった

心配だった空模様も大丈夫なようだ

知内浜サンシャインビーチを8時40分に出港した

順調にボートは南へ向かう

その速さは5~6ノット

時速10kmから11kmほどだ



なんとなく成功を期待し始めたころ

今津沖でボートが突然方向を変えて 同じ場所で回転し始めた

何かおかしい

伴走船に回収して確認する

ボートの中に水が入っていた

いろいろ調整をして2時間後に走り出す

沖島を過ぎたあたりで雲が出始め ボートの速度が急激に落ちてきた

残念だが 今回もこの辺で断念

何回やっても成功しないのは 何か基本的な欠陥があるのだろうか

自律型ボート制御の難しさをまた実感した
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9月17日(水)のつぶやき

2014-09-18 04:59:01 | 物語

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どうする(31)

2014-09-17 05:43:41 | ButsuButsu

気がついたら 大学は秋の気配だった

歩いていても 汗をかくのが 少ない

心地よい季節が また廻ってきた

こんな 四季折々の風情を感じると

この国の自然が うれしくなる

***

「自然」は一つの宮殿

そこに生ある柱

時おり

捉えにくい言葉を語り

行く人は踏み分ける象徴の森

森の親しげなまなざしに送られながら


ボードレール

万物照応

私という「内宇宙」と世界という「外宇宙」が相互に呼応しあうという出合い、その神秘を解き明かすことに、フランス象徴派の詩人は精力を注いだ。

そこには、「詩の音楽化」という試みもなされていた。

***

おそらく

もっと内在的な「自己」の発露なのだろう

それが自然と触れ合う微妙な時間を

詩の世界では大切にしてきた

”古池や かわず飛び込む 水の音”

の俳句によく表れている

何のことはない

しかし

満ち足りた時空だ


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9月14日(日)のつぶやき

2014-09-15 04:47:29 | 物語
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どうする(30)

2014-09-14 09:29:50 | ButsuButsu


久しぶりに、筑波大学に来た。

校内を散策していたら、銅像を見つけた。

フクロウを抱いた少女の像だ。

なんとなく惹かれるものがあった。

森の少女は、何を考えているのだろうか。

9月10日から13日まで、会議や講演でけっこう疲れたが、この銅像との出会いは嬉しかった。

何気ないモニュメントだが、こうした作品を校内に置くことは、大切なことのように思う。

印象を深めるし、安らぎを与える。

今度の学会では、新しい賞の受賞式が執り行われた。

奥田節夫先生と手塚泰彦先生と久しぶりにお会いした。



年を取り、世代が交代する中で、伝えていく時間と場所があることも嬉しいことだ。

私たちは急ぐことはない。

ただひたすら準備をすることが大切だ。

これから起こると思われることが、地球の崩壊につながるかもしれない。

よく考え、よく備え、よく尽くすことが、何より重要なことだ。

そのことを若い人たちと語り合いたい。



そんな場が、学会の一つの役割なのかもしれない。
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9月7日(日)のつぶやき

2014-09-08 05:15:15 | 物語
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どうする(29)

2014-09-07 23:27:57 | ButsuButsu


水は適度の速さで流れるのがよい。

早すぎると生産力が低くなる。

遅すぎると汚れやすい。

それなりの速さで流れている水を見るとほっとする。

人間社会の発達は、そんな自然の水の動きを変えてしまった。

そのことが厄介な問題を引き起こしている。

考えてみれば、人類の歴史は水との戦いでもあった。

水があるところに文化が生まれ、技術が育ち、国が成立してきた。

今頻発する集中豪雨は、それらを根本から変えつつある。

水が持つ恩恵と恐怖を、新たな視点から見直す時期に来ている気がする。

それぞれに合った水の流れがあるのだろう。

そんな風に生きていこう。

無理はしない。
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9月6日(土)のつぶやき

2014-09-07 05:14:34 | 物語
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どうする(28)

2014-09-06 08:36:51 | ButsuButsu


最近食べたうまいものにタッカルビがある

場所は春川

チュンチョンと発音する

ソウルから北東にバスで2時間30分

観光地である

そこで国際会議が開かれた

そのときの歓迎会でだされたのがタッカルビだった

トリの焼肉という意味なのだが

これがやたらとうまい

値段が安くて学生には定番の食事らしい

柔らかいトリのささみを大きくぶつ切りにし

甘辛いたれに一日つける

キャベツや玉ねぎ サツマイモ お餅などと一緒に鉄板の上で炒める

火が通れば えごまの葉に巻いて食べる

庶民的な食べ物だが

ぜひ試してみる価値がある

東京にはチュンチョンタッカルビ専門の店があるらしい

うまいものに国境はない
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9月5日(金)のつぶやき

2014-09-06 05:29:57 | 物語

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どうする(27)

2014-09-05 10:03:05 | 物語


中国で訪れた郊外のレストランの庭に、ナツメの実がなっていた。

懐かしくなって口に入れると、甘酸っぱいリンゴと梨の中間の味がした。

英語ではjujubeと言うが、Chinese dateとも言うようだ。

Chineseと断っているのは、dateという植物が別にあるからだ。

これがいわゆるナツメヤシで、北アフリカや中東で産する。

実の形はよく似ているが、植物の種類は全く異なる。

ナツメの原産は、西アジアから中国にかけての乾燥地帯だ。

この実には、特別な思い出がある。

私が小さい時、となりの家の庭に実ったものを食べさせてもらった記憶があるからだ。

その時に遊んでくれたお姉さんが、旅行作家の西本梛枝さんだ。

今、NPO法人びわこトラストでお世話になっているのだが、60年の歳月を経て接点ができるのも不可思議な話だ。



店の前には黄色の花畑が広がる。

ポピーのようだが、どうも違うらしい。

のどかな場所だ。

思わずゴッホの絵を思い出す。






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