DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

ものを作ること

2013-03-31 14:21:40 | ButsuButsu
私は物を作ることが好きだ。

大きなものでは実験調査船「はっけん号」や自律型潜水ロボット「淡探」などがある。

中でもお気に入りは水中顕微鏡だ。



これは直接水中の微小生物を録画するもので、淡探にも装備している。

コンセプトは、「見えない世界を共有する」こと。

ミクロの生態系というビデオも作った。

日本語版と英語版があるが、特に英語版は素晴らしい。

ブラジルの国際会議で1本20ドルで販売したら、終わりまでに100本の予約があった。

国連大学でも教材として使っている。

お薦めの一品だ。

直接水中で使うので、実験室ほどよい画像は得られないが、自然そのままの状態で生物を見ることができるので、動きをみるうえでは最高だ。

被写体が動き回るので子供も喜んでくれる。



こんな小道具だが、少しずつ陽の目を当ててやりたいと思っている。

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納木錯(ナムツォ)の子供たち

2013-03-31 13:29:39 | ButsuButsu
納木錯の標高は4750mであった。

メンバーの血中酸素飽和度は、5月17日の朝食前で81.25%±1.5%だった。

標高5000mを超えると人間は正常な日常生活を行えなくなると言われている。

わかるような気がする。

体が重く、決して快適ではない。

この湖で会った遊牧民の子供たちを紹介しよう。



ハドが湖の調査をしていると、子供たちがやってきた。

人なつっこいわけではないが、警戒しているようでもない。

何かをほしがるわけでもない。



兄弟なのだろうか。

決して表情は豊かではない。

しかし、その面容から厳しい自然環境をうかがい知ることができる。



アメを渡したら、それぞれが散らばっていった。

うれしさの表現なのだろうか。

それとも自分のものを取られたくないのだろうか。



朝起きてみると、一面の銀世界となっていた。

寒いわけだ。

チベット人の子供たちも同じなのだろうか。

彼らの表情の中に、私たちには理解できないような暗くて重い運命のようなものを垣間見た気がする。

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3月30日(土)のつぶやき

2013-03-31 04:55:34 | 物語
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出来ることなら

2013-03-30 20:19:24 | ButsuButsu
なかなかうまくいかないものである。

こんなときは何もしないでじっとしているのがよいのだが、今の社会は何もしないと下に落ちていく仕組みになっているらしい。

空中を翔る鳶のように、水中を浮遊するミジンコのように、浮くという努力をしないと落ちてしまう。

残念ながら自分には浮くための羽もないし、鰭も無い。

他人の上にのって落ちないようにするために、人間は組織を作っている。

コネとか贔屓とか、そんなさまざまな技法を駆使して、上に立つ人間は落ちない工夫をしている。

できれば自分の足と腕だけを使って最後まで泳ぎきりたいと思っているのだが、うまくいかないこともある。

とんでもないところで足を引っ張る人もいる。

いかんな。。。

弱気になるな。

そのうちに良いこともあるさ。

自分が自分を信じてやらなくて、誰が信じてくれるというのだろうか。

明日の朝も、きっと日が昇るだろう。

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チベット紀行-17

2013-03-30 17:54:08 | ButsuButsu
5月16日 くもりのち晴れ

6時45分 ホテルを出発する。

8時50分 砂ぼこりがひどい。

8時55分 標高3760m。

高速道路が閉鎖されており、回り道をすることとなった。

9時55分 標高4270m。

10時30分 峠に着く。標高4853m。

11時20分 UV=6090μW/cm2、標高4053m。

パンクしたので修理の間に昼食をとる。

12時05分 出発。

13時13分 やっと舗装道路に出た。標高4223m。

13時35分 天湖賓館にて、車を乗り換えて納木錯へ向かう。

それだけ険しいところなのだろう。

15時30分 峠に着く。標高5219m。

17時35分 やっと納木錯へ着いた。



標高4750m。UV=4690μW/cm2。

18時40分 湖の調査開始。

ゴムボートで沖合へ向かう。水深7~10mのところでCTDを下す。

ゴムボートに穴が開いて沈みかけてきたので、大急ぎで岸に戻った。

こんなことろで沈んだら、1分持たないだろう。



納木錯も、チベット四大聖湖の一つだ。

世界で最も高いところにある湖だということだが、真偽は不明である。

表面積が1961平方キロメートル、貯水量が768億トンもある。

中国で最も容積が大きい淡水湖であることと、息をのむような美しさをみると、なるほどと納得する。



平均水深は39.2mだそうだが、年々水位が下がってきているそうだ。

水温はとても低く、表面で6℃、湖底で4℃だった。

溶存酸素濃度、電気伝導度、濁度のいずれも深さ方向に一様だった。

標高が高いので、すぐに息切れがした。

岩陰のようなところに作られた宿舎で一泊する。



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3月29日(金)のつぶやき

2013-03-30 05:20:20 | 物語
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びわ湖への想い

2013-03-29 14:07:23 | ButsuButsu
最近、グローバルウォーミング(地球温暖化)のように、「グローバル」という言葉が盛んに用いられています。

これは、グローブ(球体、地球)という言葉から派生し、現在では主に「地球規模」という意味で用いられています。

地球は丸いので、グローバリズムには際限がないように思われますが、決して無限ではありません。

私たちは、太陽エネルギーの恵みを得て地球上で暮らしています。

ですから、今のところ地球上で生産される物質以上に、人類が増える続けることはできないのです。

ところで、地球の人口は、現在、何人かご存知でしょうか。



図にも示したとおり、2008年に69億人でした。

紀元ゼロ年には2億人くらいで、1900年には16億人でしたから、20世紀になってから急激に増加したことがわかります。

今後もさらに増え続け、2050年には、93億人になると予想されています。

現在起こっている環境問題の最大の要因は、人口があまりにも急激に増えすぎた点にあります。

このことによって、多くのエネルギーが消費され、それを補うために、さらなる生産が繰りかえされました。

実体から離れた過剰な投資は、生産の余剰を産み、余ったものが環境を汚し始めました。

誰もが、より豊かな生活を、という発想で進めてきた開発や投資があだとなったわけです。

今、びわ湖の湖底で起こっているやっかいな問題の多くは、このような急激な経済成長が原因となっています。

農薬起源のダイオキシンや石油起源の多環芳香族などが湖底に蓄積しています。

また、人間活動の拡大が、富栄養化や温暖化をもたらし、湖底や海底付近に低酸素水塊を作り出してきました。

私たちは、一体、どうすればよいのでしょうか。

私たちの周辺から手つかずの自然がなくなり、人間活動から出てきたさまざまなゴミや汚れものがびわ湖の底にたまっています。

そういう意味で、びわ湖は慢性的な疾患を抱えていると言えます。

びわ湖は、世界に誇れる、とてもすばらしい湖です。

古代湖でもあり、びわ湖固有の生物もたくさん住んでいます。

しかし、私たちは、びわ湖の実態を完全に知っているわけではありません。

何がすばらしいのか、そして、何が問題なのかを知るという努力を、もっとする必要があります。

これまでも述べてきましたが、びわ湖の湖底付近の環境が急激に変わりつつあります。

残念ながら、地球温暖化に歯止めがかからない限り、改善する可能性はありません。

私たち科学者は、100年後の人々のために、このような事実を知らせ、警告を発し、記録を残すことが責務だと考えています。

陽明学に、知行合一(ちこうごういつ)という教えがあります。

これは、「知っていて行動しないのは、知らないことと同じである」という考えです。

科学は、万物の理(ことわり)を知ることを目的とします。

しかし、100%知ることは困難なことです。

不確かな情報であっても、共有し、議論し、選択し、行動しなければ、環境問題の解決はありえないのです。

仏教では、判断し、選択することを「知恵」と呼びます。

知識を知恵に変える努力が必要です。

もっと多くの人にびわ湖のことを知ってもらうために、私たちはNPO法人びわ湖トラストを立ち上げました。

少しでも多くの人にびわ湖に来ていただき、湖底を見てもらい、どうしたらよいかを一緒に考えるきっかけを作れればと思っています。

びわ湖には、まだまだ未知の現象が残っており、それらを知ることはとても楽しいことです。

びわ湖から世界へ、ローカルとグローバルの架け橋となればよいと思います。
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チベット紀行-16

2013-03-29 11:12:22 | ButsuButsu
5月15日 くもり

7時30分 起床

8時99分 朝食

9時25分 出発

9時40分 給油

柴油 1リットル3.52元

汽油 1リットル3.28元

左手にYarlung Tsangpo河が見えてきた。

この川は、インドではBrahma Putra河と名前を変える。

車中で暇だったから、チベット語の勉強をした。

Tso は湖のこと。錯とかく。

Tsangpoは河のこと。

イカレは、これは何ですか?

テニュクレ、これはペンです。。。

他愛もない会話であった。

13時20分 標高3717m。休憩。周辺に緑地が多くなってきた。

14時40分 壁面仏像を見る。3618m。



15時00分 ラサに到着。

お土産を買いに出かけた。

ハドが大金をはたいて指輪を買った。

モンゴルにいるガールフレンドに贈って、求婚するのだという。

みんなでわいわい言って品定めをした。

20時00分 疫牛(MADYAK)という名のレストランで食事をする。

すごい名前のレストランだ。

通訳のラジさんと、彼女のボーイフレンドで運転手君とは、今日でお別れだ。

長い間一緒に旅行をしたのでちょっとさみしい気がする。



21時15分 ホテルに帰る。
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3月28日(木)のつぶやき

2013-03-29 05:19:58 | 物語
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チベット紀行-15

2013-03-28 18:30:19 | ButsuButsu
5月14日 快晴

7時00分 起床

さっそくチョモランマを見に行く。



7時30分 日の出

熱心に撮影する。

チョモランマを背景に、なぜかハドが祈り始めた。



何を祈願したのだろうか。

8時15分 朝食をとってから出発する。

我々の許可証ではベースキャンプへはいけないらしい。

近くの丘に登ることで我慢する。

9時37分 登頂。標高4714m。

10時10分 ふもとで計測。UV=4250μW/cm2、標高4361m。

ここでも富士山より高い。

11時16分 検問所着。標高4288m。

看板があり

文明窗口為人民

辺防新風創一流

と書いてあった。

15時30分 出発

17時38分 トイレ休憩。UV=3750μW/cm2、標高3990m。

拉孜(ラツェ)から日喀へ向かう街道である。

ドライバーがジープのスプリングを調整し始めた。

合間に外へ出て周辺の景色を眺めた。

全体的に乾燥しているが、谷間にの村には緑の木々が見える。



山から水が流れ出ているのだろう。

植物は実に正直だ。

19時15分 ホテルに着く。

20時30分 シャワーを浴びてkら夕食となった。

21時00分から22時30分 電話回線を使ってインターネットにを設定するのに手こずる。

23時00分 足裏マッサージをしてもらう。

結構快適だった。
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中国雲南省の撫仙湖

2013-03-28 10:01:48 | ButsuButsu
中国雲南省で有名な湖沼には、滇池(ディエンチ)や洱海(エルハイ)がある。

しかし、その重要性にもかかわらず一般に知られていない湖がある。

撫仙湖(フーシェンフ)である。



最近の遺伝子解析によって日本人のルーツの一つが雲南省であると言われているように、日本と雲南省の交流は昔から深く、米や酒、ワサビ、麺、茶、藍染め、仏教といった農作物や生活様式の伝播や社会文化の交流など、共通している点が多い。

したがって、このような人間社会と密接な関係を保ってきた淡水湖沼の比較研究は興味深いものがある。

雲南省の湖沼は地殻変動によって形成された構造湖であり、また、10万年以上の歴史を持つ古代湖でもある。

雲南省は3億年前までは海底にあり、その後のユーラシアプレートとインドプレートとの衝突によるヒマラヤ造山活動などの地殻変動で隆起したものと見られ、存在する湖沼の多くが琵琶湖形成の年代(約400万年前)より古いと言われている。

特に私たちが研究対象とした撫仙湖の周辺では、脊椎動物の化石としては世界最古の標本の一つである原始的な魚類Myllokunmigia(海口カンブリア紀前期、推定約5億3000万年前)が発見されている(Shu et al. 1999)。

湖の北東にある中国科学院南京地質古生物研究所付属の澄江古生物研究站では、カンブリア紀中期の澄江動物群の化石を展示し公開しており、その土地の成因を知る上でとても興味深い。

撫仙湖について議論する前に、雲南省の湖沼と琵琶湖の諸元を比較する(表3-1-1)。

表1 雲南省の湖沼と琵琶湖の諸元比較



文献 1 中国湖泊概論(1989)、2 中国湖泊資源(1989)、3 雲南省水資源局(2000)、4 世界湖沼データブック(1984)

湖沼形状指標は、湖面積÷(最大水深×湖岸線長)で定義しており、大きな数値ほど混合しやすく水質は上下に均質であるが、数値が小さいほど混合しにくく水質は上下非均質になりやすい。

また、滞留時間は湖の水が交換する時間を示しており、大きな数字ほど水の入れ替わりに時間がかかる。

ただし、滞留時間の計算は中国の湖では容積を流入量で割るのに対し、琵琶湖では容積を流出量で割っていることに注意しなければならない。

これからすると、撫仙湖は上下に水が混合しにくく、また水の交換も小さい湖といえる。

これらの湖沼の中で、富栄養化が著しく進んでいる滇池と星雲湖は、アオコの発生が恒常化している。

滇池は1960年代以前には美しい湖として知られ、古くは漢詩にも歌われ水生生物の宝庫であったが、昆明市の発展・拡大に伴って未処理の下水が流入し湖は一気に富栄養化した。

維管束植物に例をとれば、1950年代には28科44種であったのが、1970年代には22科30種、1980年代には12科20種、1990年代にはさらに激減し、絶滅の危機に瀕している。

湖底の嫌気化も進んでおり、湖面に硫化水素が発生しているところもある。

これまで、すでに400億円以上の大規模な改善事業が実施されてきたが、十分な効果をあげていないと言われている(Zhang and Yang, 1998)。

一方、珠江支流・南盤江上流域に位置し、周辺の農業の拡大や人口集中で汚染が進んだ星雲湖は過栄養状態となっており、大量のアオコを含んだ水が全長2.5kmの隔河という水路をへて中国第2の水深をもつ撫仙湖南西端へ流入している。

ちなみに中国で最も深い湖は北朝鮮との国境に位置する長白山天池で、最大水深は373mであるが、面積は9.8平方キロメートルしかなく、まさに針を突き刺したような湖である。

表1に示したように、撫仙湖の面積は琵琶湖の約3分の1、最大水深は155mと琵琶湖の約1.5倍あり、湖岸から急に深くなっているのが特徴である。

滞留時間が146.7年と非常に長いということは、容積に比べて河川からの流量が小さいことを意味している。

Guo (2001)によると、年間の撫仙湖への年平均河川流入量は1.31億トンなので、琵琶湖の年間流出量50億トンに比べてはるかに小さい。

栄養塩の流入濃度は高いが負荷量としては小さいこと、そして、水深が急に深くなっており湖底に到達するまでに有機物が分解してしまうことが、撫仙湖の水質をきれいに保ってきた要因であるが、近年の地球規模での気温上昇によって全循環が抑制され、深い場所での溶存酸素濃度が減少してきている。

撫仙湖は、かつて中国海軍の潜水艦訓練場として利用されてきたが、冷戦の終わりとともに1990年代後半より観光資源として開発されるようになってきた。

周辺人口の増加、農業の発達が隣接する星雲湖の富栄養化を加速させ、撫仙湖への有機物負荷も増大してきている。

降水量の増加が透明度の低下をもたらしているように思われる。

第一に土砂流入による湖水の懸濁があげられる。

また降雨によって集水域からの負荷が増加し、結果的に有機物生産を増加させ、1990年代半ばより年々透明度が低下している(Li 2001)。

さらに撫仙湖における気温の上昇は冬期の全循環を抑制し、酸素供給量の低下を招き、湖底付近の低酸素化・無酸素化を加速させている。
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3月27日(水)のつぶやき

2013-03-28 04:56:03 | 物語
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人口の減少

2013-03-27 22:47:10 | ButsuButsu
今日のニュース

30年後の2040年には全都道府県で今の人口(10年国勢調査)の約8割になることが、国立社会保障・人口問題研究所が27日公表した「地域別将来推計人口」で分かった。

日本の生産労働人口も1000万人を割り込んだという。

大丈夫か日本。

1年前まで公務員をしていたから、余計に心配になる。

年金受給年令の引き上げに伴って、公務員の再雇用が増えている。

2階級降格で、給料が約60%になる。

それでも待遇はわるくない。

ただ気になるのは、ほとんどが非生産労働者だということだ。

食物連鎖のピラミッドからは大きくかけ離れている。

いったい誰が生産を行っているのかといえば、60%が国外労働者だ。

デノミで緊縮予算となっているのだから、再雇用者はすべて生産部門にまわした方がよいと思う。

手に職をつければ、65歳以降も働けるではないか。

農業も含めてものづくりの大切さを再認識すべきだと思う。

伝統産業や農業、知的産業など、やることはたくさんあるではないか。

65歳を過ぎたおじさんは、若者に混じってがんばっている。



役に立つ人間を目指したい。
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びわ湖の底

2013-03-27 19:51:08 | ButsuButsu
エンコとは、滋賀県瀬田では100mの深さから自噴する井戸のことをさす。

ここ数年、エンコから濁水が自噴し始めていることを昨日述べた。

100mといえば、びわ湖の最深部の深さ104mに近い。

今日、びわ湖でこの深さの濁度を計ってきた。



水深98mと102mの2ヶ所で計測した。

確かに、どちらも湖底近くの濁度が大きくなっている。

それも102mのほうがより濁っている。

3月なのでまだ湖底境界層と呼ばれる層は発達していない。

この濁りはどこから来たのだろうか。

じつは湖底から湧き出ているのである。

これをベントと呼んでいる。



最近の研究で、最深部付近の湖底で濁度濃度が上昇してきている。

この上昇が、びわ湖の縮みと比例していることも分かってきた。

瀬田の100m井戸とびわ湖の最深部がつながっている。

しかも季節変化はあまりない。

濁度はひたすら上昇し続けている。

面白そうな話である。
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3月26日(火)のつぶやき

2013-03-27 04:56:25 | 物語
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