DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

道(52)

2016-03-22 16:41:52 | ButsuButsu


近江平野にも確実に春の訪れが見える。

田の草は緑に輝き、一部では田植えの準備が始まっている。

緩やかに続く農道の先には、古墳のような形をした丘陵が横たわる。

ここには長い歴史がある。

なんとも長閑な朝だ。

春は、そう、すぐそこまで来ている。

これから一日一日、緑が華やいでゆくのだろう。

京都から東京へ。

新幹線の移動も、次第に楽しくなってきた。

晴れ渡った西日本を過ぎて、東海を横切る頃、空は雲に覆われる。

残念。

富士山は雲の中だった。



さっきまで少しだけ山頂が見えていたのだが、カメラに収める間に見えなくなった。

今日の景色は西の勝ちだ。
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道(51)

2016-03-20 20:45:07 | ButsuButsu


琵琶湖の北、浜分漁港に数多くの猫が住み着いている。

茂みの中から次々と猫が顔を出す。



居心地のよさそうな猫の巣があるようだ。

しかも、どの猫も丸々と太っている。

不思議だなと思ったら、漁民が餌付けをしているのだ。

ちょっと数えただけで10匹くらい確認できた。

例年、この頃に雨が降って、琵琶湖に融雪洪水が流れ込む。

こうして、湖底に酸素に富んだ冷たい水が供給される。

そして深呼吸するのだ。

今日は彼岸。

母親の墓参りに行ってきた。

寒つつじがきれいだった。

春ももうそこまで来ている。

今年の冬も何とか乗り切った。

自然に感謝。

琵琶湖に感謝。

ありがとう。

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道(50)

2016-03-19 01:08:12 | ButsuButsu


琵琶湖の環流は、夏には時計と逆回りで流れる。

これはすでに昨年紹介した。

昨日、冬の環流を調べるために、GPSトラッカーのブイを7台、琵琶湖に投入した。

そして、その結果の速報をお知らせする。

昔、琵琶湖の多くの研究者が、冬には環流は存在しないといった。

ところが、現在7台のブイの内、5台が時計回りに回っている。



美しいではないか。

自然現象に、妙な先入観を持たないことだ。

琵琶湖には、夏も冬も環流が存在する。

そしてそれらは、夏冬で逆に回っているのだ。

これが事実だ。

そして琵琶湖の環流は世界一美しい。
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道(49)

2016-03-16 17:50:40 | ButsuButsu


継続と忍耐が、やがて困難を克服する力を与えてくれる。

そのためには、休まないことだ。

先日、はっけん号のマークを交換した。

このびわ湖トラストのエンブレムを、私は結構気に入っている。



ここまで来るのに、ずいぶん時間がたった。

滋賀県庁の三日月知事にお願いに上がってから、一年かかった。

問題は、船長は見つかったが、機関長がいない。

誰かいい人はいないのだろうか。

さて、いよいよ、モンゴルから火傷した少年オソフイレーデェウイ君がやってくる。

2016年4月15日 来日
KE868 ULAANBAATAR→SEOUL
KE725 SEOUL→OSAKA

2016年4月25日 帰国
KE724 OSAKA→SEOUL
KE867 SEOUL→ULAANBAATAR

4月18日に、京都大学附属病院で検査をしてもらう。

その結果を見てから、夏休みに手術を行う。

この話も一年がかりだった。

すべてが落ち着くところへ落ち着いていく。

人生というものは、そんなものだ、と納得する。



オソフイレーデェウイ君の治療ための寄付金が、286,000円に達した。

心から感謝している。
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道(48)

2016-03-14 17:11:01 | 物語


古い友人であるBrian Bundyが亡くなってから1年余りが過ぎた。

2015年2月24日だ。

荷物を整理していたら、懐かしい写真が出てきた。

日付は1999年8月7日だ。

左に奥さんのMagaret、真ん中に長男のMark、そして右端がBrianだ。

脳こうそくで不自由になった右手を添えて、左手を高く上げている。

撮った場所は良く分からないが、彼の家の近くなのだろう。

ひょっとしたら駅だったかもしれない。

ちょうど高校生だった長男と二人でサウサンプトンを訪ねた時のことだ。

このころはBrianもまだ元気だった。

そして翌年の2000年10月にMarkが結婚した。

今では私の長男も結婚して、孫もできた。

年を取るわけだ。

*****(Wikipediaより)

否認(denial)とは、不安や苦痛を生み出すようなある出来事から目をそらし、認めないこと。
「抑圧」はその出来事を無意識的に追い払うものだが、「否認」は出来事自体が存在しないかのような言動をとる。

*****

ダン・ブラウンのインフェルの中に次のような記述がある。

すぐれた知性を持つユーザーでさえ、否認を本能的に行う傾向があることだ。
大学生の大半は、北極の氷が減少しているとか、動植物が絶滅しているといった憂鬱な記事をクリックしても、短時間でそのページを閉じ、恐怖心を追い払ってくれるくだらない内容のページへ移ったという。
人気が高かったのは、スポーツ特集や、笑える猫の動画とか、有名人のゴシップだった。

古代の神話では、否認する主人公は過信と傲慢の象徴だ。
自分だけは世界の危機から免れると信じているのは、誰よりも傲慢だ。
ダンテも明らかに同意見で、傲慢を七つの大罪のなかでも最悪の罪だと弾劾している、
裏切りを犯す傲慢な者は、地獄の最下層で罰せられる人だ。

*****

さてこれからどうやって生きて行けばよいのだろうか。

否認したい気もするが、いずれにしても現実と正面から向かい合うことが大切な気がする。
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道(47)

2016-03-11 09:30:06 | ButsuButsu


あれから、もう5年になるのか。

3月11日を迎えるたびに、自然に対する己の無力さを感じる。

2011年1月、私は滋賀県庁にいた。

次年度予算の知事レクで、呼び出されていた。

相手は、嘉田由紀子さん。

昔の同僚だった人だ。

この日、彼女は私にこう尋ねた。

「地震が起こると言っているが本当か?」

「断言はできないが、琵琶湖の湖底の様子がおかしい」

おかしいということは言えても、断言はできない。

残念だが、それは今でも同じだ。

2011年2月、琵琶湖湖底の映像を持って東京へ行った。

そして、2011年3月11日が来た。

大きな揺れだった。

琵琶湖畔の研究所が大きく揺れた。

まさか東北での大地震とは思わなかった。

映像で見る津波は、地獄絵だった。

2011年5月、東京大学の浦先生(当時)の要請で南三陸町へ行った。

海底調査が目的だった。

そしてこの写真を撮った。

多くの人と、多くの家屋を飲み込み、多くの爪痕を残した地震。

現地では、ただ申し訳ないと頭を垂れる他なかった。

この地震より前に私がマスコミに提供した記事の情報を、以下に列記しておく。

***********

2010/2/26 京都新聞 湖底堆積物吹き上げ(高島沖などの深層部計1.3キロ)
2010/2/28 毎日新聞 琵琶湖底 新たな活断層?(多数の水煙噴出)
2010/3/1 朝日新聞 湖底で地殻変動?(高島沖 堆積物吹き上げ撮影)
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道(46)

2016-03-03 09:13:52 | ButsuButsu


アヒルが泳ぐ。

結構なスピードだ。

2ノットくらいか。

大きめのアヒルが、小さめのアヒルを追い立てる。

親子か、ツガイか、それともメスをオスが追っているのか。

ガーガーとうるさく鳴きながら、見た目には仲良く泳いでいる。

アヒルは英語でダック

ダックの有名人は? そうドナルドダックだ。



正式名称は、ドナルド・フォントルロイ・ダックというのだそうだ。

姓がダックで、名前がドナルド。

ダックはおしゃべりの代名詞だ。

中身のないことを、よく喋る。

平気で相手を嘲笑ったりする。

そう言えば、最近ニュースを騒がせている、もうひとりのドナルドがいる。



そう、ドナルド・ジョン・トランプだ。

こっちのドナルドも結構うるさい。

彼が大統領になったアメリカを見てみたい気もするが、怖いもの見たさなのかもしれない。

日本政府は、戦々恐々としている。

ドナルドの無茶ぶりに対抗できる政治家が、日本にいるとは思えない。

クリントンにしてもトランプにしても、TPPに反対しているから、当選したら世界経済は大混乱となる。

日本政府が掲げる一億総活躍なんかは吹っ飛んでしまう。

なぜなら、TPPなくして一億総活躍などできないから。

TPPというのは正当化された巨大なツケ回しで、これが機能しなければツケを回す相手がいなくなる。

しかも、ドナルド・ジョン・トランプが大統領になったら、巨額のツケの支払いが日本政府に押し付けられてくる。

どうやって断るか。

これまでは憲法を盾にとってゴメンなさいと言ってきたのが、もし憲法改正が可能になったら断る理由もなくなる。

大統領のドナルドは言うだろう。

「そら、やれば出来るじゃないか」

でも日本人は、ドナルドのお囃子に合わせて踊りだすほど器用ではない。

こうして日本は再軍備に邁進し、あちこちで紛争に巻き込まれ、やがては第三次世界大戦への端緒を開く。

嫌なシナリオだ。

ダックよ、ドナルドよ、お願いだからどうか静かにしていておくれ。

そんなに速く泳がなくても良いから。

Don't make America strong again....you made many mistakes in the past....please make the world stable again !
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